生後4・5・6ヶ月は、寝返りやおすわりなど、赤ちゃんの成長が目まぐるしい特別な時期。「うちの子の発達に合うおもちゃって、どんなものを選べばいいんだろう?」と悩んでいませんか?
その答えのヒントが、モンテッソーリ教育にあります!モンテッソーリ教育に基づいたおもちゃは、赤ちゃんの「成長したい!」という内なる力を自然に引き出してくれます。
この記事を読めば、月齢に合ったおもちゃの選び方のポイントから、赤ちゃんの集中力を育む環境づくり、簡単な手作りアイデアまでわかりますよ。
- 生後4〜6ヶ月は五感が発達する「敏感期」。発達に合ったおもちゃが子どもの成長を促す。
- おもちゃ選びのコツは「目的が1つのシンプルさ」「五感を刺激する自然素材」「誤飲しない安全性」。
- おもちゃは2〜3個に絞って棚に配置し、子どもが自分で選べる環境を作ることが集中力を育む。
- 親の役割は遊び方を教え込むのではなく、使い方を「提示」して子どもの活動を静かに「見守る」こと。
なぜ生後4・5・6ヶ月にモンテッソーリ教育のおもちゃが良いの?
生後4・5・6ヶ月は、赤ちゃんの心と体が驚くほど発達する特別な時期です。
昨日までできなかった寝返りが突然できるようになったり、じーっと自分の手を観察したり。
その一つひとつの行動には、子どもの内側からあふれる「成長したい!」という強いエネルギーが隠されているんです。
モンテッソーリ教育では、この特定の能力をぐんぐん伸ばしたい時期を「敏感期」と呼びます。
この時期に、赤ちゃんの興味や発達段階にぴったり合ったおもちゃという「環境」を準備してあげることで、子どもの自主性や集中力を自然な形で引き出すことができるというわけです。
運動の敏感期:寝返りやおすわりへの意欲をサポート
「運動の敏感期」って、聞いたことありますか?
これは、赤ちゃんが「体を動かしたい!」という強い衝動にかられる時期のことです。
生後4・5・6ヶ月頃は、まさに首がすわり、寝返りやおすわりへと向かう大切な発達段階。
モンテッソーリ教育のおもちゃは、そんな赤ちゃんの「自分でやってみたい!」という意欲を応援するための工夫が詰まっています。
例えば、赤ちゃんの興味を引くシンプルなおもちゃを「あと少しで届きそう」な場所に置くだけで、寝返りへの探索活動を促すことができます。
この自発的な運動の繰り返しが、赤ちゃんの健やかな成長と「できた!」という自信につながっていくんですよね。
感覚の敏感期:五感をフルに使って世界を探求
感覚の敏感期とは、赤ちゃんが視覚、聴覚、触覚といった五感をフルに使って、世界中のあらゆる情報をスポンジのように吸収しようとする特別な時期のことです。
この時期の赤ちゃんは、手で触れる、じっと目で追う、口に入れて感触を確かめるといった遊びを通して、身の回りのものを一生懸命に探索しています。
まさに、全身がセンサーになっている感じ!
ママ
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だからこそ、モンテッソーリ教育では、自然素材の木製おもちゃなどがよく使われます。
プラスチックにはない、本物の素材が持つ重さや質感、温度、優しい音は、赤ちゃんの五感にとって最高の刺激となり、豊かな感覚を育む手助けをしてくれるんです。
- 運動の敏感期:自発的な動きで成長をサポート
- 感覚の敏感期:五感での探索が脳の発達を促進
- 自然素材のおもちゃが豊かな感覚体験を提供
【月齢別】生後4・5・6ヶ月におすすめのモンテッソーリおもちゃ

【生後4ヶ月】首すわり・寝返りをサポートするおもちゃ
赤ちゃんの首がしっかりすわってくると、見える世界がぐっと広がると思いませんか?
自分の意志で首を動かし、目で物を追いかける「追視」も上手になってきます。
この時期は、赤ちゃんの「見たい」「触りたい」という好奇心を刺激し、自然な運動発達を促すおもちゃがおすすめです。
優しい音色のラトル(ガラガラ)や、小さな手でも握りやすいオーボールは、視覚や聴覚、触覚を育ててくれます。
プレイジムに吊るされたおもちゃに手を伸ばす動きは、寝返りへの第一歩にもなるんですよ!
【生後5ヶ月】うつ伏せ遊びが楽しくなるおもちゃ
寝返りが上手になり、うつ伏せの姿勢で過ごす時間が増えてくるのが生後5ヶ月頃の赤ちゃんです。
この姿勢は、背中や腕の筋肉を鍛え、次のおすわりやハイハイへの大切なステップになります。
うつ伏せでの遊びがもっと楽しくなるような工夫を取り入れてみましょう!
例えば、床に置いたベビーミラーに映る自分の姿は、赤ちゃんにとって不思議で面白い発見の連続。
様々な素材や手触りが楽しめる布絵本や、いろいろな感触のニギニギも、指先の感覚を豊かにしてくれます。
赤ちゃんの探索したい気持ちを尊重し、安全な環境で見守ってあげたいですね。
【生後6ヶ月】おすわり期に指先を育むおもちゃ
生後6ヶ月は、おすわりが少しづつ安定し、両手が自由に使えるようになることで遊びの世界が大きく変わる時期です。
モンテッソーリ教育では「手は第二の脳」とも言われ、指先を使う活動が子どもの知的な発達に良い刺激を与えると考えられています。
この時期には、指先でつまんだり、両手で持って感触を確かめたりするような、少し複雑な動きにつながるおもちゃがぴったりなんです。
口に入れても安心な素材の歯固めや、叩くと音が出るおもちゃ、シンプルな木製の積み木などは、原因と結果を学ぶきっかけにもなります。
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手作りのセンサリーバッグなども取り入れて、親子のコミュニケーションを楽しみながら、赤ちゃんの集中力や発見する喜びを育んでいきましょう。
後悔しない!モンテッソーリおもちゃの選び方3つのポイント

赤ちゃんの「やりたい」を引き出すシンプルさ
モンテッソーリ教育のおもちゃが、なぜシンプルなデザインのものが多いか知っていますか?
それは、おもちゃの目的が一つに絞られていることで、赤ちゃんが「これは何だろう?」「どうやって遊ぶのかな?」と自分の力で発見し、遊びに集中できるように工夫されているからなんです。
カラフルで多機能なおもちゃは一見楽しそうですが、刺激が多すぎて赤ちゃんが受け身になりがち。シンプルな教具は、赤ちゃんの五感を研ぎ澄まし、自ら探索する力を引き出してくれます。この「自分でできた!」という経験が、次の興味へとつながっていくというわけです。
五感を刺激する自然素材(木、布など)
モンテッソーリ教育では、子どもが「本物」に触れる感覚体験をとても大切にしています。
特に、生後4ヶ月頃からの赤ちゃんにとって、木や布などの自然素材でできたおもちゃは最高のパートナーです。木製のおもちゃは、一つひとつ重さや木目が違い、ひんやりしたり温かかったりする独特の触覚を与えてくれます。
プラスチックにはない自然の匂いや優しい手触りは、赤ちゃんの視覚や聴覚だけでなく、五感全体を豊かに刺激するんです。この感覚的な遊びが、脳の発達にとても良い影響を与えてくれるんですよ。
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安全性(大きさ・形・素材の安全性)
赤ちゃんは何でも口に入れて、その感触を確かめようとしますよね。
これは大切な探索活動の一部ですが、だからこそおもちゃの安全性は絶対に譲れないポイントです。パパやママが安心して見守れる環境があってこそ、赤ちゃんは自由に遊び、成長していくことができます。
おもちゃを選ぶ際は、以下のポイントを必ずチェックしてあげてください。
- 誤飲の心配がない大きさか(トイレットペーパーの芯を通らないのが目安)
- 角が丸く仕上げられ、尖った部分がないか
- 赤ちゃんが舐めても安全な塗料や素材が使われているか
おもちゃの安全は、赤ちゃんの安心な笑顔につながります。しっかり観察して、ぴったりのものを選んであげたいですね。
- 誤飲防止:トイレットペーパーの芯を通らない大きさを選ぶ
- 安全な素材:舐めても安心な塗料・素材を確認
- 定期点検:破損や劣化がないか定期的にチェック
赤ちゃんの集中力を育むおもちゃの与え方と環境づくり

モンテッソーリ教育では、赤ちゃんの自主性を尊重し、集中できる「準備された環境」をとても大切にします。
生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんは、五感を使って世界を探索する天才なんです!
この時期の赤ちゃんの発達段階に合ったおもちゃを用意して、遊びに没頭できる環境を整えてあげること。
それが、生まれ持った集中力や探究心をぐんぐん伸ばす秘訣というわけです。
親の役割は、赤ちゃんの成長を信じて、そっと見守ること。
これから、その具体的な方法について詳しく見ていきましょう。
与えすぎはNG!おもちゃは2〜3個に絞る
「たくさんのおもちゃに囲まれている方が、子どもの発達に良い!」と思っていませんか?
実は、モンテッソーリ教育の考え方では、おもちゃの与えすぎは赤ちゃんの集中を妨げてしまうと考えられています。
選択肢が多すぎると、赤ちゃんはどれで遊んでいいか分からなくなってしまうんですよね。
その結果、ひとつのおもちゃにじっくり向き合うことなく、次から次へと興味が移り、遊びが深まりません。
まずは、発達段階に合ったおもちゃを2〜3個に絞って準備してあげましょう。
そうすることで、赤ちゃんは一つの感覚や運動に集中し、遊びの中からたくさんの発見をすることができるんです!
赤ちゃんが自分で選べる「おもちゃ棚」の作り方
赤ちゃんが自分で選べる「おもちゃ棚」とは、子ども自身の目線からおもちゃが見えて、いつでも自由に手に取れる環境のことです。
これは赤ちゃんの「自分でやりたい!」という自主性を育むための大切な工夫なんですよ。
作り方はとってもシンプルです。
大人が使うような大きな棚である必要はなく、カラーボックスの一番下の段など、赤ちゃんの目線の高さのスペースを活用すればOK。
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おもちゃ同士が重ならないように、ゆとりを持って配置するのがポイント。
赤ちゃんが興味を示さなくなってきたら、おもちゃを入れ替えて、常に新鮮な気持ちで探索できる環境を準備してあげましょう。
親の役割は「提示」と「見守る」こと
おもちゃを用意して、環境を整えたら、親の役割は「提示」と「見守る」ことに徹するのがモンテッソーリ流です。
つい遊び方を教えたり、手伝ってしまいたくなる気持ち、すごく分かります。
「提示」とは、おもちゃの基本的な使い方を、ゆっくりと言葉少なに見せてあげること。
決して「こうやって遊ぶのよ」と教え込むわけではありません。
そして、赤ちゃんが遊びに集中し始めたら、あとは静かに「見守る」だけ。
口や手を出さずに観察することで、子どもは安心して自分のペースで探索活動に没頭できます。
この親子のコミュニケーションが、赤ちゃんの集中力と自己肯定感を育む土台になるんですよね。
- おもちゃは2〜3個に厳選して集中力アップ
- 目線の高さの棚で自主性を育む
- 親は「提示」と「見守り」に徹する
身近なものでOK!簡単手作りモンテッソーリおもちゃのアイデア
モンテッソーリ教育では「教具」と呼ばれる専用のおもちゃを使いますが、必ずしも高価なものを揃える必要はありません。
特に生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんにとっては、身の回りにあるものすべてが五感を刺激する素晴らしいおもちゃになるんです!
大切なのは、赤ちゃんの今の発達段階に合った「環境」を準備してあげること。
手作りおもちゃは、子どもの興味を観察しながら素材や難易度を工夫できるのが最大の魅力。
安全に配慮しながら、親子のコミュニケーションを楽しむきっかけにもなりますよ。
五感を刺激!キラキラ・ぷにぷに「センサリーバッグ」
センサリーバッグって知っていますか?
これは、ジッパー付きの袋にジェルや水、ビーズなどを入れて作る、赤ちゃんの感覚を刺激するためのおもちゃです。
ぷにぷにした不思議な触覚や、キラキラ光る視覚への刺激が、赤ちゃんの脳の発達を促してくれるんですよ。
作り方はとってもシンプル。
ジッパー付きの袋に洗濯のりやヘアジェルを入れ、ビーズやスパンコールなど、赤ちゃんが興味を示しそうなものを混ぜるだけ。
このとき、袋の口をビニールテープでしっかり密閉すれば、中身が出てしまう心配もなく安全に遊べます。
赤ちゃんの小さな手で触ったり、足で踏んでみたり、様々な遊び方で感覚の探索活動を楽しませてあげましょう。
優しい音色で聴覚を育む「手作りガラガラ」
赤ちゃんが自分の手で物を握れるようになったら、ぜひ試してほしいのが手作りガラガラです。
市販のガラガラも素敵ですが、手作りなら中身を変えるだけで様々な音色を楽しめるのがポイントなんです。
お米を入れれば「シャカシャカ」、小豆なら「カラカラ」と、自然素材ならではの優しい音が赤ちゃんの聴覚を心地よく刺激します。
小さなペットボトルやヤクルトの容器など、赤ちゃんの手にフィットするサイズの容器を準備するのがおすすめ。
中身を入れて、蓋が絶対に開かないようにテープでしっかりと固定すれば、安心安全なオリジナルおもちゃの完成です!
赤ちゃんが自分で振って音を鳴らすという経験は、「自分の行動が世界に影響を与える」という発見につながり、自主性の成長を促すんですよ。
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手足の運動を促す「カラフルリボン・リング」
寝返りや手足のバタバタが活発になるこの時期、視覚と運動能力を同時に育む手作りおもちゃはいかがですか?
木製のリングや洗濯ばさみなどに、様々な色や素材のリボンを結びつけるだけで、赤ちゃんの興味を引く素敵なおもちゃが完成します。
ゆらゆら揺れるリボンを目で追う「追視」の練習になったり、手を伸ばして掴もうとすることで手と目の協応運動が促されたりするんです。
ベビージムから吊るしてあげれば、赤ちゃんは手足を一生懸命動かしてリボンに触れようとします。
このシンプルな遊びが、実は全身の筋肉の発達につながる素晴らしい運動になるというわけです。リボンに鈴をつけてあげると、聴覚への刺激も加わって、さらに遊びが豊かになりますよ。
手作りおもちゃの魅力は、赤ちゃんの興味に合わせてカスタマイズできること。身近な材料で五感を刺激する環境を準備しましょう。
よくある質問

Q. モンテッソーリ教育のおもちゃは、普通のおもちゃと何が違うのですか?
一番の違いは、おもちゃの目的が一つに絞られた「シンプルさ」にあります。ピカピカ光ったり、たくさんの音が鳴ったりするおもちゃとは違い、子どもが「これは何だろう?」と自分で発見し、遊びに深く集中できるよう工夫されています。この「自分でできた!」という経験が、子どもの自主性と自己肯定感を育むんです。
Q. なぜ木や布など自然素材のおもちゃが良いのですか?
木や布などの自然素材は、プラスチックにはない重さ、質感、温度、匂いなどがあり、赤ちゃんの五感を豊かに刺激してくれるからです。全身で世界を学ぶこの時期の赤ちゃんにとって、”本物”に触れる感覚的な体験は、脳の発達にとても良い影響を与えてくれるんですよ。
Q. おもちゃをすぐ口に入れてしまうのですが、やめさせた方がいいですか?
いいえ、無理にやめさせる必要はありません。赤ちゃんにとって口は「第二の脳」とも言われるほど敏感な部分で、舐めたり噛んだりするのは世界を学ぶための大切な探索活動なんです。誤飲の心配がない大きさで、赤ちゃんが舐めても安全な素材・塗料で作られたおもちゃを選んで、安心して探求させてあげましょう。
Q. おもちゃがたくさんある方が、子どもは喜ぶのではないでしょうか?
モンテッソーリ教育では、おもちゃが多すぎると子どもの注意が散漫になり、一つのおもちゃとじっくり向き合う集中力が育ちにくいと考えられています。まずは発達段階に合ったおもちゃを2〜3個に絞って提示することで、子どもは遊びに没頭し、深い学びを得ることができるんですよ。
Q. やはり高価なモンテッソーリ教具を揃える必要はありますか?
そんなことはありません!大切なのは、子どもの今の興味や発達段階に合った「環境」を準備してあげることです。この記事でご紹介したように、ジッパー付きの袋やペットボトルなど、ご家庭にある身近な材料で素晴らしい五感教育のおもちゃが作れます。ぜひ親子で楽しんでみてください。
Q. おすすめされている月齢と少しずれていますが、使っても大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です!月齢はあくまで目安です。大切なのは、実際のお子さんの様子をよく観察すること。「目で物を追うのが好きだな」「手を伸ばして掴もうとしているな」といった興味のサインを見つけて、それに合ったおもちゃを選んであげるのが一番です。
Q. 親はどのように遊びに関われば良いですか?
親の役割は、遊び方を教え込んだり手伝ったりするのではなく、まずはおもちゃの基本的な使い方をゆっくり見せる「提示」をし、子どもが遊び始めたら静かに「見守る」ことです。口や手を出しすぎず、子どもの集中を邪魔しないことが、自主性を育む上でとても大切になります。
まとめ
生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんにぴったりなモンテッソーリ教育のおもちゃについて、選び方から環境づくり、手作りアイデアまでご紹介しました!気になるおもちゃは見つかりましたか?
大切なのは、高価な教具を揃えることよりも、赤ちゃんの「今」をじっくり観察し、「やってみたい!」という気持ちに寄り添うことです。今回ご紹介したポイントを参考に、まずは身の回りのおもちゃコーナーを見直したり、簡単な手作りおもちゃに挑戦したりしてみませんか?
赤ちゃんの集中している横顔は、何よりの宝物!焦らず、比べず、お子さんのペースで成長を応援してあげてくださいね。親子の時間がもっと豊かで楽しいものになりますように!



