お箸の練習はいつから?おすすめのトレーニング箸 & おもちゃ15選!

お箸の練習いつから

いきなりですが、みなさんに質問です。
みなさん自身が子どものとき、いつどうやってお箸を使いこなせるようになったか覚えていますか?

はい、ほとんどの方は覚えてないですよねえ。
だから、いざ自分の子どもに箸の使い方を教えようとしてもどうしていいものかサッパリわからない……

そんな風にお困りの方のために、お箸の練習はいつから始めるべきなのかなどあれやこれやの疑問にお答えしたいと思います。

多くの家庭では初めに練習用のお箸を使っていると思います。

練習用のお箸は、トレーニング箸や補助箸、矯正箸と呼ばれ、種類もたくさんあります。
長さ、材質、箸の形による難易度の違いなど、トレーニング箸を選ぶ際のポイントもまとめてあるので参考にしてくださいね。

また、トレーニング箸の前段階として、おもちゃも重要ということについても解説します!

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お箸の練習は3歳から、おもちゃを通じての準備は1歳半から

幼稚園入園のタイミングと合わせ、3歳からお箸の練習を始めるのが一般的です。

3歳から5歳は微細運動(手指を使った精密な動作)の力がぐんと伸びる時期なので、お箸のトレーニングにとても適しているんです。

でも、トレーニングの開始時期に決まりはありません。
年齢に合わせるのではなく、子どもの発育の様子を見ながら検討しましょう。

また、1歳半〜2歳のおもちゃには、お箸の練習につながっていくものもたくさんありますので、どんどん取り入れましょう。

小学生になると給食ではお箸を使います。
学校生活で困らないように、卒園までにはお箸を上手に使えるようになるのが理想的です。

子どものやる気を大切にして、前向きな気持ちでお箸トレーニングに挑戦しましょう!

お箸の練習を始める目安となる発達

お箸を扱うために必要な子どもの能力として、

・手先の発達
・使い方を教わるコミュニケーション能力
・忍耐力と集中力

などが挙げられます。

手先の発達の目安はスプーンの3点持ちができること

お箸を持つのに重要なのは、親指、人差し指、中指の3本の指の力と手首の回転力です。
この3本指が未発達だと、箸を支えることができません。

箸を使い始めるひとつの目安として「スプーンの3点持ちができる」ということが挙げられます。
3点持ちとは、スプーンの柄を人差し指で下から親指で上から支え、残りの指で軽く握る持ち方のことです。
鉛筆を持つような形から、ペングリップとも言われます。

もし、子どもが上から握るようにスプーンを持っていたら、お箸の練習はまだ早いということ。まずは3点持ちの練習から始めましょう。

スプーンの握り方にも成長があります。
1歳ごろ、スタートは上からのわしづかみです。
まだ指の分化が行われておらず、手のひら全体でスプーンの柄を握ります。

次に、歯ブラシの持ち方でいう、パームグリップの形に成長します。
初めの形と同じく上から柄を握りますが、親指と人差し指に力が入り安定感が増しています。

そして、最後に3点持ちができるようになります。

スプーンの持ち方の3段階

使い方を教わるコミュニケーション能力

箸の持ち方を教わるためには、コミュニケーション能力が必要です。
まず、言語を理解し、受け答えができることがひとつ。
次に、自分をコントロールできる協調性が挙げられます。
相手に興味を持ち、認める力をつけることで、助言や行動を自分の中に落とし込むことができます。

忍耐力と集中力

手指が未発達の子どもにとって、箸の習得は険しい道のりです。
最後まであきらめず、目標を達成する忍耐力が求められます。
きちんと椅子に座れる集中力も、箸の上達にとってとても重要です。

お箸の練習に役立つおもちゃ10選!

箸使いの練習に「おもちゃで遊ぶこと」が役立つってご存知でしたか?

1歳半〜2歳、3歳向けのおもちゃは、つまむ、ひねる、ねじるなどの手の動きを再現できるように設計されています。

おもちゃで遊ぶうちに、自然に箸使いに必要な手指の動きを学ぶことができるんですね。

集中力についても同じことが言えます。
子どもが同じおもちゃで繰り返し遊んでいるときに集中力は育ちます。
これは箸の練習にもプラスです。

では、お箸使いを上達させてくれるおもちゃとはどのようなものでしょうか?

1〜2歳の箸の練習にぴったりのおもちゃ

1歳半から2歳になると、左右の親指と人差し指でつまむ操作が完成します。

ねじってちぎる動作や洋服のボタンをくぐらせる動作など、より複雑な手の動きができるようになります。
道具を使いながら、どんどん手を動かしたくなるのが2歳の子どもです。

このころのおもちゃ選びのポイントは2点あります。

・三本指の操作練習になるおもちゃ
・手首を柔軟にするトレーニングのできるおもちゃ

です。

クネクネバーン・大

BECK

1歳〜2歳までに絶対に与えてあげたい名作おもちゃ

小さな車がコトコト音を立てて坂道を下っていく、ただそれだけのおもちゃですが、だからこそ1歳〜2歳くらいの子どもたちは夢中になります。ごちゃごちゃしたものよりもシンプルで美しいものこそ、子どもたちにとっては最高の遊び相手になるというよい手本です。名作中の名作おもちゃとして知られ、モンテッソーリでも1歳までにぜひ与えてあげて欲しいというおもちゃです。小さな車を指でつまむ動きが、将来のお箸の練習につながります。

対象年齢
1歳くらいから
価格
19,800円(税込)
サイズ
42×27cm
材質
無垢材
内容量
車4つ/4両車1つ
型番
BE20007

カラーリングのペグ遊び

HABA

色彩やかなペグとリングのおもちゃ

1歳、2歳になったらぜひやらせてあげたい「ペグ」のおもちゃです。
はじめのうちは棒を穴に差し込んで遊び、いずれはその棒にリングを通して遊ぶようになります。
3歳4歳になっても楽しく遊べる、子どもたちが大好きなおもちゃです。

対象年齢
1歳半くらいから
価格
7,480円(税込)
サイズ
18.5cm × 18.5cm
材質
ブナ
型番
HA2202

ナット&ボルト

PLANTOYS(プラントイ)

ナット&ボルト

ナット&ボルトは、手をひねる動きを再現できるおもちゃです。
ねじって遊んで、おもちゃの「分解と組み立て」を楽しめます。
ねじるという行為は、指先や手首の動きを洗練させるうえでとても重要です。
指や手のひらを使って「ねじる」遊びを楽しみましょう!

対象年齢
2歳くらいから
価格
3960円
サイズ
4.7 x 4.0 x 7.4 cm
材質
木、プランウッド
内容量
幾何学系ボルトとナット×4種類
型番
5455

3歳のお箸の練習に適したおもちゃ

3歳になると、手先の巧緻性(こうちせい)、つまり「器用さ」が大きく上昇します。
お箸運びの肝である人差し指、中指、親指の3本指を使って物がうまくつまめるようになります。

3歳のおもちゃはより細かい作業のできるものを選びましょう。
手指を使いながら自分の中の世界を表現できるおもちゃ選んであげると、遊びに集中しやすくなります。

マグタブ

kid O(キッドオー)

マグネットの力でパチパチするのに夢中になるおもちゃ!

付属のマグネットペンでボードをなぞって中のボール(鉄球)を引き上げて、字や形、絵を思い思いに描くことができます。
パチパチと鉄球が浮き上がってくる感覚は、ついついママパパが夢中になってしまう楽しさがあります笑
浮き上がった球を指で押し込んで落とすのも不思議な快感があり、子どもたちも無心になって遊びます。
STUDYPARKでも人気のおもちゃです。

対象年齢
3歳くらいから
価格
3808円(税込)
サイズ
15×19×1.5cm
材質
プラスチック
型番
KD607

4歳・5歳・6歳の箸のふさわしいおもちゃ

4歳では「手と目の協応性」が完成します。
紐を交差させて結んだり、はさみが使えるようになります。
道具の使い方の理解に手指の発達が追いついてくるので、工作などを夢中になって行います。

5歳になると両手指を交互に動かす細かい動作ができるようになります。
人差し指、中指、親指がそれぞれ独立して動かせるようになるのもこの頃からです。
例えば、雑巾を絞れるようになるのが5歳ごろです。

6歳になると、自分のイメージに近いものが自由に作れることに喜びを感じ、より長い集中力を得るようになります。

おもちゃ選びのポイントして、手指をしっかり使える点は変わりません。
その他には、創作物が立体的に組めること、そして、仲間と楽しみを分かち合えることに重点を置きましょう。

スティッキー

皇室御用達のおもちゃとして有名です。
リングに通し、バランス良く立てた三色のスティックをサイコロの出目の通りに引き抜くゲームです。
ルールは簡単、はじめてのボードゲームにおすすめです。
力を入れて三本指で引き抜く動作は、まさにお箸の練習にぴったりですよ。

コンストラクションセット

PLANTOYS(プラントイ)/木のおもちゃ

ナットやボルトを締めながら木を組んで、自由な形を作れます。
飛行機や車の形が作れるので、乗り物の好きな子どもに特におすすめです。
遊んでいるうちに自然と手首が鍛えられ、スナップを使えるようになります。

HABA社の組み立てクーゲルバーン

積み木で作ったレールの上でボールを転がすおもちゃです。
4歳以降には、ビー玉サイズのクーゲルバーンをおすすめします。
遊びの中で、小さな玉をつまむ、積み木をつまむといった動作を習得できます。
また、慎重にブロックを積みあげないと通り道がつながらず、ボールがうまく転がらないため、集中力も必要です。

トレーニング箸の選び方

おもちゃで手の機能を高めつつ、スプーンの3点持ちができるようになったら、トレーニング箸も使っていきましょう。
トレーニング箸には「補助付きタイプ」と「くぼみタイプ」があります。
どう使い分ければ良いのか、お箸選びのポイントとおすすめトレーニング箸をご紹介します!

はじめてのトレーニング箸は「補助付きタイプ」から

初めての練習には「補助付きタイプ」がおすすめです。
指を通すリングがついていたり、上下の箸が固定されていたりと、つかみやすい工夫がされています。
上達に合わせて、補助を取り外しできるものが多くなっています。
簡単にできるので、子どものやる気が持続しやすいのも良い点です。

お箸の正しい持ち方の練習には「くぼみタイプ」がおすすめ

指の形に添ったくぼみやマークに指をあてがうだけで、正しくお箸が持てるのが「くぼみタイプ」です。
いかにも簡単という風に聞こえるかもしれませんが、補助がないので難しさがぐんと上がります。
しっかり手指の器用さを磨いてから利用することをおすすめします。

どちらのタイプでも気をつけるべきは「箸の長さ」

子どもの手の大きさに合った長さの箸を選ぶことが大切です。
2才までは13cm、3~4才で14.5cm、5~6才で16cm、7~9才で18cmと言われています。
ちなみに、大人が使っている箸はだいたい22〜25cmくらいです。
また、トレーニング箸はどれも上記サイズよりもやや大きめの作りとなっています。

素材はプラスチックでも木製でも大丈夫

トレーニング箸には、おもにプラスチック製と木製の2種類があります。
素材については、どちらでも好みのものを選べば大丈夫です。

プラスチック製は洗いやすく手入れも簡単です。
子どもの好みのデザインや色を選べるのも、大きなメリットですね。
箸先に滑り止め加工のある箸を選ぶのがおすすめです。

木製は食事において扱いやすいお箸です。
手にしっかりと馴染み、物がつかみやすいのが長所です。
一方で、子どもが箸先を噛んでしまったり、洗浄と乾燥に手間がかかったりするので、管理が難しいお箸でもあります。

おすすめのトレーニング箸5選をご紹介!

エジソンのベビーはし

エジソン/トレーニング箸

トレーニング箸の定番といわれています。
1.5歳、2歳向けのベビーはしから、園児〜入学前までのキッズ箸などサイズバリエーションがたくさんあります。

リングタイプの補助は初めてのトレーニング箸としておすすめ。
指先で固定する力が弱くても簡単に箸でつかむことができるので、お箸を使うことに自信がつきます。
ディズニーキャラクターやトーマスなどバリエーションも豊富に揃います。

素材:ABS樹脂
長さ:17.5cm
難易度:★☆☆☆☆
左利き用:あり

イシダ ちゃんと箸

イシダ/トレーニング箸

創業大正9年の歴史と実績のあるメーカーが、正しい持ち方を忠実に再現したお箸です。
理想的なお箸の支点、持ち方をサポートするシリコン部、そして指の形に沿ったくぼみにより、食事の作法に適うお箸の持ち方を、自然に身に着けることができます。
小学校低学年くらいまで使用可能です。

素材:天然木
長さ:16.5cm・18cm
難易度:★★★☆☆
左利き用:あり

アンパンマン 持ちかた覚え箸

LEC/トレーニング箸

アンパンマンが子どものモチベーションを上げてくれます。
トレーニング箸の機能としては、2本間のバネでお箸が開く力をサポートしてくれます。
指の位置の指定が親指のみという点と、専用ケースが付属していることが、目立った特長です。
すべてのサポート部分を取り外して洗え、衛生的にも安心です。

素材:天然竹
長さ:S(12.5cm)・M(15cm)
難易度:★★★★☆
左利き用:あり

ののじ はじめてのちゃんと箸

ののじ/トレーニング箸

ののじだけのオリジナル設計、柔らかなカプラで2か所を連結した「手つなぎ構造」で、自然なお箸の動きを促します。
上達に応じて、サポート力の高いハードカプラから、ソフトカプラに移行できます。子どもが自分で考えながら箸運びを学べるお箸です。
マイメロディの箸が人気です。

素材:SPS樹脂
長さ:SS(16cm)・S(18cm)
難易度:★★★★☆
左利き用:なし

イシダ 子供用矯正箸三点支持箸

イシダ/トレーニング箸

指のかたちに沿ったくぼみとラインがあり、無理なくお箸の持ち方が身に付きます。
サポート部分がないので、お箸の練習の総仕上げとして重宝します。
サイズ展開が豊富で、手に馴染むお箸が見つかります。

素材:天然木
長さ:14cm・15cm・16.5cm・18cm
難易度:★★★★★
左利き用:あり

さいごに

お箸のトレーニングを始める目安は3歳ですが、厳密にこだわる必要はありません。
子どもの意欲や発育状況に合わせて前後してもOKです。

いつ始めるのであれ、じっくり進めることが大切です!
上手くお箸を握れないときは、よりやさしいトレーニング箸に変え、成功体験を重ねていけるようにしてくださいね。

並行して、おもちゃで毎日しっかり遊びましょう。
それだけでも、お箸使いに必要な手指の発達は進歩するはずです。

この記事では、箸運びを上達させるおもちゃ11選とトレーニング箸5選をご紹介しました。

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