3歳くらいからのおもちゃとして大人気のクーゲルバーン。
将棋の藤井聡太七段が幼いころにキュボロで遊んでいたことで人気に火がつき、いまではすっかり人気のおもちゃとして定着しました。
クーゲルバーンは「玉の道」という意味ですが、ただ「玉を転がして遊ぶのって楽しいよね~」というだけのおもちゃではないこと、ご存知でしたか?
実はこれ、子どもの成長に欠かせないさまざまな能力を育んでくれる最強おもちゃなんです。
今回は、クーゲルバーンが子どもの力をどう伸ばしてれるのかと、STUDY PARKが選ぶおすすめクーゲルバーン12選をご紹介します。
また、なかでも人気の3つ「HABAの組み立てクーゲルバーン」「スカリーノ」「キュボロ」の違いについても比較していますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
もくじ
クーゲルバーンで伸ばしてあげたい3つの大切な力
学習の基礎となる「追視」の力
目の前を車や人が通ると、何気なく目で追ってしまいませんか?
大人は当たり前にしていることですが、このように動く物を目で追うことを「追視(ついし)」と言います。
この「追視」の力は、学習するうえでとても重要です。
例えば、文章を読む時には、横方向と縦方向に目を動かさなければいけません。
目を動かしながら字に焦点を合わせられなければ、内容を読み取ることはできません。
書く時には目と手の協応性が必要になります。
筆先を目で追えないと字をうまく書くことはできません。
指先を扱う力、つまむ力、巧緻性
学習はもとより、生活全般において必要なのが手や指先を自由に使う力です。
とくに器用さのことを「手指の巧緻性(こうちせい)」と言います。
ことさら言うまでもないと思いますが、手指を使う力を幼少期にしっかり育むことは大切です。
わしづかみから始まり、三本指でつまむことを覚える。
それができるようになると、箸を使ったり、鉛筆を持てるようになります。
手指を使う練習が不足したままだと、箸や鉛筆がうまく使えず、マナーが残念だったり小学校の勉強で不要な苦労をします。
考える力
子どもにつけさせてあげたい力の中でもっとも本質的でなのは、やっぱり考える力ではないでしょうか。
小学校にあがる前から、読み書き計算の反復練習に多くの子どもが時間を使っていると思います。
それも大切なのはわかりますが、もっと頭をひねって考えることに時間を割いたほうがいいのになあと思います。
本人がいやいや「勉強をしている」のなら、なおのことです。
読み書き計算ができたり、英語が話せたりというのは、考えるための道具がうまく使えるというスキルの話であって、考える力そのものよりも重要には成り得ないはずですからね。
遊びながら力を伸ばすのが子どもにとってベスト
では、こういった力を育てるにはどうしたら良いのでしょうか?
動くものを見る「追視」くらい、放っておいても出来るようになるんじゃないの?
そう思いますよね。
確かに放っておいても出来るようになると思います。
でもそれは、赤ちゃんが「練習した」からに他なりません。
例えば、赤ちゃんの前でガラガラを動かすと、何だろうと思って目を動かして焦点を合わせようとします。
そういう「練習」を重ねて、動くものが見えるようになります。
練習と書くとなんだか特別なことをする必要があるように思えますが、そんなことはありません。
外に出て大好きな車や電車をみたり、小さな虫を追いかけるのだって「追視」の練習です。
家の中であれば、赤ちゃんならモビール、1歳くらいからは転がるガラガラや車のおもちゃ、2歳、3歳になったらクーゲルバーンというように、遊びの中で練習できる環境を整えてあげることが大切です。
クーゲルバーンはいろんな力を伸ばすスーパーおもちゃ
さて、前置きが長くなりました。
いろいろ書きましたが何が言いたいかというと・・・
「クーゲルバーンはここまで紹介した力を伸ばしてくれるすごいおもちゃなんです」です。
ずっとこれが言いたかった。すっきり。
例えば「追視」。
上下左右に転がる玉を追いかけるには、眼球を動かしながら焦点を定め、対象を捉えなければいけません。
まさに「追視」の練習としてぴったり。
「つまむ力」。
はじめは大きな球をわしづかみにすることからスタートして、成長してきたら小さな球をつまむ練習に移行する。
「考える力」も同じです。
積み木の組み立てクーゲルバーンでコース作りに頭を使い、難易度の高いキュボロでさらに頭をひねる。
玉やレールの大きさ、ブロックを変えることで年齢に応じた力を伸ばしてあげられるのがクーゲルバーンの良さです。
お世辞抜きでぜひとも一家に一台置いていただきたいおもちゃです。
クーゲルバーンの4つの段階と年齢別のおすすめ
0歳、1歳は玉を転がすことを楽しむクーゲルバーン
0歳後半から1歳の赤ちゃんにぴったりなのは、玉のコースが決まっているタイプの(自分でコースを組み立てない)クーゲルバーンです。
玉がてっぺんから転がり落ちていく様子を楽しむ。落ちた玉をつかんでまたてっぺんから転がす。
たったそれだけのことでも、きっと夢中になって楽しんでくれる木のおもちゃです。
2歳〜は初級の組み立て式クーゲルバーンにチャレンジ
1歳半から2歳頃になると、全身運動が活発になってきて自分からいろんな遊びにチャレンジしようとします。
簡単な積み木やブロック遊びができるようになってきたら、低年齢向けの組立て式クーゲルバーンで遊ばせてあげましょう。
コース固定タイプのクーゲルバーンと違って広がりのあるコースが作れるため、玉の動きに変化がでます。
今までとは違った目の動きが必要となります。
また、自分で組み立てようとするなかで指先の巧緻性や握力を鍛えることができます。
集中力や仕組みを理解するための考える力も育まれます。
どんなコースで玉がどうやって転がるのか、転がる早さの違いは?玉以外のものは転がる?…と、探究心が刺激され、クーゲルバーンで遊ぶのがどんどん楽しくなってきます。
3歳~は「考える力」を育てる本格的クーゲルバーン!
3歳ごろ、積み木やブロック遊びが上手にできるようになったら、本格的に自分で組み立てるクーゲルバーンにチャレンジしてみましょう。
創造力や考える力を育み、達成感や好奇心を満たしてくれるクーゲルバーンは、好奇心旺盛で何でもやってみよう!という気力に溢れている3歳〜の知育にぴったりだと思います。
組立て式クーゲルバーンは、まず玉の通る道を予測し、ある程度頭の中で全体の設計図を描きます。
一番下まで玉を止めずに転がすには、論理的に考え立体的にものを捉える力が必要です。
うまくいかなかったときに粘り強くやり直す根気も必要です。
これはとても難易度の高いことです。
でも、難しいからこそ、ちゃんと下まで玉が転がった時の達成感や満足感は大きく、子どもの自信につながります。
一度その経験をすれば、子どもたちはもう夢中です。
次はもうちょっと難しいのを作ってみようかな、ここをこうやって繋げたらどうなるんだろう…など、試行錯誤を繰り返すうちに考える力がぐんぐん伸びていきます。
4歳、5歳からはさらに難しいキュボロで頭を使おう!
クーゲルバーンの総仕上げにおすすめなのは何と言ってもキュボロ。
同じクーゲルバーンでもこのキュボロは構造がちょっと違います。
積み木の上に掘られた溝とは別に、中がくり抜かれて玉の道がトンネルなっています。
このトンネルをつなげていくことで、他のクーゲルバーンにはない複雑な構造の玉の道を作ることができます。
そして、この見えない道筋を頭の中で想像して組み立てる作業が、すごく難しくてそれでいて楽しい!
キュボロを子どもたちに渡してあげるとみんな熱中して遊びます。
難しいことにチャレンジする熱中体験が、子どもの考える力を伸ばします。
組み立てクーゲルバーン、スカリーノ、キュボロ徹底比較!
さて、おすすめクーゲルバーンをご紹介する前にもうひとつだけ。
組立て式のクーゲルバーンの中でも、特に有名な「ハバ社の組立てクーゲルバーン」「スカリーノ」「キュボロ」を比較します!
ここで紹介しているものは3歳以上が対象ですが、「組立てクーゲルバーン」と「キュボロ」には、「ベビークーゲルバーン」や「キュボロ クゴリーノ スタート」といった、1歳2歳向けのものがあります。
「スカリーノ」に関しては、小さい子向けの簡単なものはありませんが「サントイズ(SANTOYS)ビー玉積み木転がし」のように特徴がよく似ている商品で、小さい子向けのものがあります。
次の年齢別おもちゃ紹介の【おすすめクーゲルバーン○○選】で詳しく紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
傾斜・勾配
3つともパッと見が似ているので、どれを買ったらいいの?とお困りの方が多いようですが、実はぜんぜん違うんです、3つとも。
大きな違いは、まずは傾斜・勾配の作り方です。
組立てクーゲルバーンは滑り台のような形をしています。
小さな子どもでも、パッと見ただけで玉の転がる向きがわかります。
スカリーノは外から見た目は平坦な板ですが、板の中に斜めの溝を掘って勾配を作っていいます。そして、端っこに玉を落とすための穴が開いています。
キュボロにはなんと、勾配がありません!
勢いをつけるために別のパーツから玉を落とし、最初の位置エネルギーだけを使って転がっていきます。
玉の転がるスピードと楽しみ方の違い
傾斜が違えば、玉のスピードも違います。
そして、スピードが違うと組み立て方の方向性や楽しみ方も変わってきます。
組み立てクーゲルバーンは、3つの中でいちばんスピードが出やすいです。
コースを広めに作ると、玉がどんどん加速してジェットコースターのようになります。
このダイナミックさが売りです。
そのぶん玉が脱線しやすくなりますが、脱線をいかに回避するかみたいな工夫が楽しかったりもします。
元気な子どもたちが集まってワイワイしながら作ると盛り上がること間違いなしです。
スカリーノの勾配はおとなしめ。玉もゆっくり転がります。
どちらかというと、じっくり静かに楽しみたい子どもさんに向いているかもしれません。
逆に、元気過ぎてどうしようもないなんて子を落ち着かせたい、なんてときにもいいかもしれません。
キュボロは勾配がありません。
勢いをつけるために別のパーツから玉を落とし、はじめの位置エネルギーだけで進んでいきます。
玉が止まる前に下の階に落としてあげて、エネルギーを加える必要があります。
止まらないようにうまくつなげていくギリギリ感がたまりません。
パーツと積み方の違い
積み木のパーツにもそれぞれ特徴があります。
組立てクーゲルバーンの斜めになっているレールはやや長めに作られています。
なので、これは主観ですが、作り方としては広くしていく方向になりやすいです。
部屋をダイナミックに使う遊びとして、とても面白いと思います。
ブロック積み木の基尺は4cmです。
スカリーノのレールはやや短めで、同じ走行距離で比較した時の高低差も組み立てクーゲルバーンよりも抑えめです。
狭いスペースで複雑な構造のものを作るのには有利ですね。
個人的な印象としては、地味笑。落ち着いている感じです。
ブロック積み木の基尺はこちらも4cm。
キュボロはそもそもの発想が違います。
穴や溝のあるキューブ型のブロックを積み重ねて、トンネル状に玉の通り道を作っていくので、玉が転がっている様子が見えない箇所が多くあります。
穴や溝をうまく繋げられなければトンネルになりません。
また、溝もいろんなパターンがあり、より複雑な構造が作れる分難易度が高くなります。
組立てクーゲルバーンやスカリーノ以上に、集中力や思考力、空間認識能力を鍛えられると思います。
ブロック積み木の基尺は5cmと、他より大きめです。
追加パーツのバリエーション
基本パーツでひとしきり遊んでコツがわかってくると、追加パーツが欲しくなってきます。
大切なことなのでもう一度言います。追加パーツは100パーセント欲しくなります、はい。
組立てクーゲルバーンは、3つの中でいちばん追加パーツが充実しています。
スパイラルのチューブの道だったり、ドラムの上に落ちて跳ねるだとか、鉄琴の上を音を鳴らしながら落ちたりだとか、全体的にワイルド。
ピタゴラスイッチ感がいちばん強いです。
スカリーノも負けじと追加オプションを用意していますが、やっぱりどこかおとなし目のお上品です。
勝手なイメージであえて擬人化すると、組み立てクーゲルバーンはパーティー好きな男子、スカリーノは清楚でお淑やかな女子、という感じです。
そして、ひとり独自路線を行くのが、理論派で学者肌のキュボロさん。
キュボロにも追加オプションはたくさあります。
でも、見た目を華やかにするといった方向性ではありません。
そこはキュボロらしく、より難易度をあげるための、挑戦状を叩きつけてくるようなものが揃っています。
おすすめクーゲルバーン12選
それでは、STUDY PARKおすすめのクーゲルバーンをご紹介していきます。
コース固定タイプのクーゲルバーン(乳幼児向け)
コースが決まっている固定タイプは、お座りができるようになってきた頃の赤ちゃんにおすすめです。パーツが固定されているので赤ちゃんが本体を倒してしまってもバラバラになる心配がありません。
ボールトラック・ローリー(0歳8カ月から)
写真を見ての通り大きなおもちゃです。幅47cm×奥行き19cm×高さ40cmと安定感がすごい。
玉はクネクネしたレールを転がりながら、お人形とタッチしたり鈴を鳴らしたりして進んでいきます。
玉を転がすだけでも視覚的・聴覚的に子どもの興味を惹きます。
加えてそれらの仕掛けがお人形になっていて、子どもが愛着を持ちやすくなっているのがポイントです。
お人形から伸びている手を握ってみたり、よしよしと頭をなでてみたり…と、お気に入りになること間違いなしですよ。
ボールトラッカー|注意力と動きの予測をさせるトラッカー(0歳10カ月から)
こちらも高さ59cm × 幅41cm × 奥行き25cmと大きめで、しっかりとした作りのクーゲルバーンです。
レールにはカラフルなガードがついているので、玉が飛び出しにくくなっています。
玉も赤ちゃんが認識しやすいはっきりとした色彩で、目で追いかけやすくなっています。
玉は直径6cmと大きく誤飲の心配はありません。
塗装もヨーロッパの安全基準適合のものが使われているので、舐めても安心です。
高さがあるので、自分で玉を転がすにはつかまり立ちをする必要があります。
遊びながら赤ちゃんのつかまり立ちも促してくれる楽しい木のおもちゃです。
組立て式(1歳後半〜2歳向け)
2歳になって自分でどんどん動けるようになったら組立て式クーゲルバーンの出番です。コース固定タイプと違って、2歳向けのクーゲルバーンは自分でコースを組み立てられます。
でも、玉はまだまだ大きいところが3歳以降にクーゲルバーンとは違います。
ベビークーゲルバーン(1歳6カ月から)
自分でボールを置いたり転がっていくボールを追いかけたりと、あちこち移動したくなります。
ボールを追いかけながら自然とひとり歩きを促してくれるおもちゃですね。
1~2歳頃になるとブロック遊びに興味を持ち始めるので、このベビークーゲルバーンも自分で組み立てようとすると思います。
ベビークーゲルバーンのジョイント部分は、穴に突起をはめ込んでしっかり固定するため簡単には崩れないようになっています。
ボールはまだまだ大きい4.5cmで誤飲の心配はありません。
同じハバ社の次のステップの「組立てクーゲルバーン」とも互換性があり、長く遊べるのがメリットです。
CUBIO 基本セット玉の塔
ニック社のCUBIOシリーズです。
1歳頃から遊べるように開発されておりますが、2歳以降におすすめさせていただきます。
玉は4.5cmなので誤飲の心配はありません。
ジョイント部分も大きな突起をはめ込む形で子どもが自分でやりやすいようになっています。
傾斜は緩やか。ゆっくり転がる大きめのボールは存在感があり、子どもの目を惹きつけて追視を促してくれます。
CUBIOシリーズのジョイント積み木(クーゲルバーンとは別物)とも組み合わせて遊ぶことができるのがポイントです。
キュボロ クゴリーノ スタート
クゴリーノはキュボロシリーズの入門編です。
キュボロは複雑で難しいイメージがあるかもしれませんが、こちらは少ないパーツで比較的簡単にコースが作れるようになっています。
キュボロはコースのほとんどがトンネル状になっていて迷宮のようになっていますが、クゴリーノはベビークーゲルバーンやCUBIOのように玉の通る道が見えるようになっており、コースを想像しやすくなっています。
キューブ型の積み木にいろんな溝が掘られており、半分の高さのパーツの溝を合わせることでキュボロのようにトンネルを作ることもできます。
クゴリーノシリーズもパーツやセットの種類が豊富で、キュボロと基尺が同じなので組み合わせることももちろん可能です。
ビー玉を使うため口に入れる心配のない3歳頃からがおすすめです。
組立て式(3歳・4歳~)
3歳、4歳頃になると、パズルやブロック、積み木遊びなど、思考力と創造力を必要とする遊びに興味を持ち始めます。
複雑なものや少し難しいものに挑戦することで自信をつけていきます。
一方で、取り組んだことがうまくいかなくて挫折や失敗を経験することも。そのせいで弱気な性格になってしまうという子が出てくるのもこの時期です。
そうしないためにも大人がうまく導いてあげる必要があります。
挫折や失敗をしないように手助けするのではありませんよ?
むしろ、挫折や失敗をいっぱいさせてあげるんです。
それにはクーゲルバーンはうってつけのおもちゃです。
「なぜできなかったのかな」
「どうすればできるかな」
うまく行かなくても諦めずに原因を考えて次に繋げていけば大丈夫だよと、受け止めてあげてください。
クーゲルバーンは玉がちゃんと転がらなければ失敗ですが、逆に言えば転がりさえすれば目標は達成です。
上手く転がらない原因を追究する探究心、全体の設計図を描く創造力、空間認識能力などの発達を促してくれるすばらしいおもちゃです。
ハバの組立てクーゲルバーン(3~4歳から)
ハバ社の組立てクーゲルバーンです。
傾斜がきつく、玉が早く転がるのであっというまに終わってしまいそうに思いますが、途中でガタガタのレールがあったり、ベルがあったりして、ダイナミックに転がる玉に変化をつけてくれているので楽しいですよ。
対象年齢は3歳からですが、子どもが自分で組立てて遊ぶには、先にベビークーゲルバーンなどで遊んでからの方が取組みやすいと思います。
組立てクーゲルバーンは、ベビークーゲルバーンとも組み合わせて遊べますし、オプションもたくさんあるのでいろいろ組み合わせることでもっと面白いコースが作れます。
スカリーノ基本セット(3~4歳から)
スカリーノ社のスカリーノ・基本セットです。
組立てクーゲルバーンと似ていますが、こちらの方が積み木の角が丸く全体的に柔らかい雰囲気です。
玉の動きが緩やかで、コロコロコロ…コトン…という音が耳に心地いい。
レール用の積み木も平坦で、他の積み木と積み重ねやすいのもポイント。
どんどん高くしていったり、逆に平面に並べてみたりと、いろんな構成を試しやすいようになっています。
他のスカリーノシリーズには、音を楽しむパーツや階段状になっているパーツなどもあり、バリエーションは豊富。
組み合わせ次第でいろいろなコースを作ることができますよ。
キュボロ ベーシス(3~4歳から)
何かと話題の(人気でなかなか手に入らない!)キュボロの基本セットになります。
12種30ピースの積み木を組み合わせて遊びます。
スタンダードセットとほぼ同じ種類のパーツですが、土台の数はこちらが少なめです。
キューブの穴や溝を組み合わせてトンネル状にしてビー玉の通る道を考えていくのは同じです。
目に見えない部分がどうなるのか考えながら作っていくのは難しいですが、少しずつ試行錯誤を繰り返していけば、必ずビー玉は出てきます。
ベーシスでキューブの形や役割を覚えて、頭の中で組立てられるようになってきたら、どんどん複雑なものにチャレンジしていきましょう。
パーツの見た目はごくシンプルで、他のクーゲルバーンに比べて派手さはありません。
ですが、一度ビー玉が転がっていく様子を目にしたら、「あれ?ビー玉がきえた!」「どこをどうやって転がってきたの?」と、子どもの心を掴んで離さないこと間違いなしです!
CHTOY スロープトイ ジャングル大冒険(3~4歳から)
ポイントはなんといっても、Lego Duproブロックとの互換性があること。
レゴブロック遊びが大好きという子にオススメの、170ピース大容量のセットです。
カラフルさだけでなく、ゾウやキリン、ワニなどのブロックもあり、子どもの興味をそそる内容になっています。
ボールにはパンダが描かれており、パンダがジャングルを冒険しているというストーリー性のあるコースが出来上がるのが素敵ですよね。
キャッスルラビリンス・51ピース(4歳〜)
Varis Toys社のキャッスルラビリンスです。
一言で言えば、組立てクーゲルバーンとスカリーノの良いとこ取りのおもちゃです!
全てのパーツに溝や穴あけ加工が施されているので、土台部分を手持ちの積み木や箱などを使うことで、全てのパーツを玉の通る道として使うことができます。
くねくねとカーブした溝や、組立てクーゲルバーンのように、斜めにカットされた積み木もあるので、玉の転がるスピードや動きに変化があって楽しめますよ。
積み木がぴったり入る木箱入りなので、お片づけがしやすいのも嬉しいですね。
サイロバ ピッコリーノ 入門セット(5歳〜)
サイロバの最大の魅力は、音階プレート(鉄琴)を使って、好きな曲を奏でることができることです。
木製ブロックとレールを使った玉転がしに音階プレートを組み合わせて音楽を生み出すという画期的な知育玩具なんです。
音階プレートは一つずつ独立しており、玉が音階プレートに当たりながら転がっていくので、目と耳の両方で楽しめます。
適当にプレートを組み合わせてもオリジナルの曲を奏でてくれますし、音階を理解し、
うまく組み合わせると、いろんな曲を再現することが可能です。
入門セットには「ド」「レ」「ミ」「ソ」の4種類の鉄琴しか入っていませんが、オーケストラセットには、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」の8種類の鉄琴が各2個ずつ入っていますので、曲の幅が広がりますね。
大人になっても遊べる、非常に芸術性の高い知育玩具だと思います。
保育所やこども園、児童館などの大人数向け
クーゲルバーンは、集中力や空間認識能力など、さまざまな能力をUPしてくれるおもちゃです。
1人で難しい装置を黙々と作りあげていくのもいいですが、私(元保育士)は、クーゲルバーンの醍醐味は大人数で楽しむことだと思っています。
大人数だと完成予想図のすり合わせが難しいので、特に小さい子同士だと自分の思うようにならなかったり、邪魔が入ったりして、トラブルになってしまうこともあります。
しかし、そういう経験を通して、協調性や相手を尊重する心、コミュニケーション力、感受性などを育むことができます。
難しいけれど、みんなでわいわいと意見を出し合い、協力して組み立てていくという途中経過があるからこそ、思い通りに転がった時には、みんなが笑顔になれるとっても素敵なおもちゃなんです。
楽しい気持ち、嬉しい気持ちは共有したくなるものですよね!
コロカラ(3~4歳から)
コロカラは宮崎県産のみやざきスギから作られたつみきです。
他の積み木と違ってパーツの種類が一種類しかなく、形も見た目もシンプルなデザインなのが特徴です。
シンプルな分、子ども達の創造力が刺激され芸術的センスがおおいに発揮されますよ。
パーツの種類は一種類ですが、並べたり積み重ねたりしやすい形なので実は結構楽しめるんです。
左右に転がしたり階段状、ジグザグ状に転がしたりと配置を工夫するだけでいろんな道を作れますし、上にも横にも大きな装置を作りやすく、保育園・幼稚園など大人数で遊ぶのにオススメです。
同社には他に「からからつみき」という人気商品がありますが、これまたパーツは一見かまぼこ板のようなシンプルな形の一種類しかありません。
しかし、「コロカラ」と「からからつみき」を組み合わせると、コースの途中にドミノを入れたり「からからつみき」で複雑な土台を組んでみたりできますし、他のクーゲルバーンの素材と繋げて遊ぶことで遊びの幅は無限大に広がります。
コロカラは24ピースから購入できますが、大人数で遊ぶ場合や少し凝ったものを作るには、コロカラとからからつみきのセットもあるのでそちらをオススメします。
安価で枚数にボリュームがあるのが嬉しいですね。
さいごに
ここまで、いろいろなクーゲルバーンを紹介してきましたが、いかがでしたか?
どれも面白そうで難しそうで、全部遊んでみたくなりますよね。
私もできることなら、全部遊んでみたい…
どうしてもどれか選ぶとしたら、今お持ちの積み木やブロックと基尺が合うものや、子どもが興味を持ったものがいいと思います。
クーゲルバーンは、一人でも大人数でも楽しめ大人も夢中になれる知育おもちゃです。
詳しい原理や仕組みなどをちゃんと理解できるようになるには時間がかかるかもしれませんが、まずはこのおもちゃに感動し、面白いと思うことが大切です。
興味を持ってなぜこうなるのかどんなものができるのかを探究していくことが、脳に刺激を与え、子どもの発達を促してくれます。
子どもと一緒に大人も頭を精一杯働かせてクーゲルバーンにチャレンジしてみてはどうでしょうか。
きっと、玉が滑らかに転がった時には興奮と爽快感で子どもと一緒に大歓声をあげているはずですよ!
ぜひ、親子で遊んでみてください!
[…] STUDY PARKというサイトではクーゲルバーンで3つの大切な力が伸びると紹介されています。 […]