フィンガーペインティングおすすめ5選!子どもの自己表現力を高めて心も癒す。自由に描いて遊びまくろう!

フィンガーペインティング

絵や粘度で遊ぶことは幼児の発育過程にとって重要です。
いろいろな色彩や形の変化を体験することで脳が刺激されるからです。

でも、1歳・2歳の幼児がクレヨンや筆などを的確に握ることはまだ難しく、3歳くらいまでは明確に「絵」といえるものを描くことができません。

そこで今回ご紹介したいのが、手に直接専用絵の具をつけて線や点を描いていく「フィンガーペインティング」です。

筆やクレヨン要らずだから1歳さんでも楽しく遊べるこの「フィンガーペインティング」。
ただぐちゃぐちゃと描きなぐるだけと思ったら大間違い!
子どもたちの成長にとってプラスがたくさん詰まった遊びなんです。

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子どもの五感を刺激する「フィンガーペインティング」

最近でこそよく聞くようになったフィンガーペインティングという言葉。
ただ、その誕生当初と現在とでは使われ方が変わって来ているようです。

子どもの心を癒す「アートセラピー」としてスタート

フィンガーペインティングは今でこそ日本の保育や一般家庭でも取り入れられていますが、当初はお絵描きツールというよりも医学療法の一環として扱われていました。

フィンガーペインティングは、1930年頃アメリカ人女性が紹介した芸術技法です。
海外では1940年代から児童心理学者が心の傷を癒す目的で「アートセラピー」として導入されました。
フィンガーペインティングには子どもの心を自由に解き放つ効果が期待されています。

幼児に最適なお絵描きツールとして浸透中

フィンガーペインティングは筆などの描く道具を必要とせず、指先や手に直接絵の具をつけて絵を描きます。
筆圧の弱い幼児でも、自分の指でならストレスを感じることなく思うままにお絵描きを楽しめます。

絵の具は万が一口に入っても無害な成分でできているから1歳児にも安心。
そのため、保育園や造形教室などで取り入れられ、最近は家庭でも遊べるお絵描きツールとなっています。

フィンガーペインティングの狙いはここにあった!

フィンガーペインティングで遊ぶことで子どもにどんなプラス効果が期待できるのでしょうか。

早い時期から自己表現ができ、達成感が得られる

3歳前の幼児は筆圧も弱く、クレヨンやペンなどをうまく握れないため、線を引くだけでも精一杯なことがほとんどです。
ましてやうまく端が合わさった円を描くことは至難のワザ。

でも、フィンガーペインティングなら3歳前の幼児であっても筆圧の問題から解放され、指や手のひらを使って自由に線や形をコントロールすることが可能です。
思いのままに自己表現ができるので、早い時期から達成感や喜びを体感できます。

また、それをお母さんが「上手だね」と笑顔で褒めてあげることで自信や自己肯定感も自然に育くまれていくことに!

視覚と触覚を刺激し、想像力・創造性を育む

絵の具を直接指につけて紙に描いていくことでヌルッとした絵の具の感触に触れ、力の強弱によって線や色付きの変化を学ぶこともできます。
フィンガーペインティングは子どもが手先を使ういい訓練にもなるのです。

また、フィンガーペインティングでは、パレットに絵の具を出して好きな色を好きなだけ使えるようにしたり、思うがままに指先で色を混ぜ合わせることができます。

色の違いに触れていくことで触覚とともに視覚も大いに駆使します。
同時に子どもの想像力や創造性が自然に培われていくため、フィンガーペインティングを工作の時間に取り入れる教育機関や家庭が増えつつあるようです。

「汚い手=ダメ」の既成概念から解放されて自由になる!

子どもの手が汚れたらすぐキレイに洗うという習慣は、保育園でも家庭でも早くから身につけさせるものです。

子どももその教えを忠実に守るため、いつもなら禁止されているはずの「手を汚す」という行動が許されることで、自由で開放的な気持ちを存分に味わうことができます。
このことで、常日ごろのガマンやプレッシャーを解消でき、気持ちの安定にもつながると言われています。

一方、なかにはいきなり素手で絵の具を触らせようとすると抵抗を覚える子どもも。
子どもが拒絶反応を起こすなら、一緒に手に絵の具をとって絵を描いてみせたり筆を与えたりするなど、少しずつ慣らしていくことも大切です。

市販品それともお手製?フィンガーペインティングの準備の仕方

では、実際にフィンガーペイントをするにはどんな準備が必要なのかを見ていきましょう。

といっても何も難しくありません。
部屋の汚れ対策と絵の具の準備だけれすれば◎

また、絵の具は市販品を買ってもいいですし自分で作ることもできます。
家庭でフィンガーペインティングを作る方法についてもご紹介していますのでぜひお読みください。

部屋の汚れ防止の事前準備

床の対策

まず、床汚れを防止するために大きめのビニールシートを床に敷き、子どもがその中から出ないようにします。
まだ言葉が分からない幼児であれば、ベビ—サークル内をブルーシートで保護してしまうのも手です。
新聞などは床が濡れてしまい、さらに絵の具が張り付いてしまう可能性もあるので避けたいところです。

壁・ソファなど家具の対策

壁や家具にもビニール・タオルをかけておきましょう。
壁にはゴミ袋を切り開いたものをマスキングテープでとめておくのがおすすめです。
ソファには古くなったタオルケットなど汚れて良いものをかけておくのが便利(洗えばまた使えますからね)。
クッションや椅子など動かせるものはあらかじめ避難させておきましょう!

衣服の汚れ対策

子どもには汚れてもいい洋服を着せるか、親子で「スモック」や「エプロン」を用意しておくのも便利です。
いくつかご紹介しますね。

1〜3歳児には食事用にも使える防水エプロンが便利!

袖口の絞られたスモックなら、腕に絵の具が逆流してしまう心配も無用。
水洗いするだけで汚れが落ちるので後片付けも苦になりません!

4歳以上にはヒザ上まですっぽり覆う長めの防水スモックを

Mサイズを選べば4〜8歳(推定身長100〜120cm)まで使えるスモックです。
フィンガーペイントのみならず、絵画や工作にも重宝します。
シンプルな無地で11色の中からお好みのものを選べます。

大人はコレ!子どもと一緒に夢中で遊べる長袖防水エプロン

写真が謎にイケメンなのが気になる大人用のスモック。保育士さんも使っています。
着丈105cmの防水素材なのでお気に入りの洋服を絵の具で汚してしまうこともありません。
子どもの面倒を見ながら必要な小物をサッと出し入れできるポケット付きです。

これで汚れ対策は準備万端◎◎◎
「汚してもいい」遊びをさせるので、「汚れるから●●しないで」などといつものお小言を言うのはぐっとこらえてくださいね!
だって、フィンガーペインティングの目的は、たとえ「汚してでも」自由に手に絵の具をとり楽しむことにあるんですから。

さあ、あとは画用紙を揃えて遊ぶだけ!

お手製絵の具作りは簡単!水に小麦粉を合わせて絵の具にプラスするだけ

フィンガーペインティングの材料は家庭でも簡単に作れます。
用意するものは、水性絵の具、小麦粉、水です。

<作り方>

  1. まずは、水と小麦粉を4:1の割合で混ぜ合わせます
  2. 1を弱火にかけ、小麦粉が固まらないようトロトロの状態になったら火を消して冷まします
  3. 紙コップや紙皿に、2と水性絵の具を色ごとに混ぜたものを用意してできあがり!

フィンガーペインティングの絵の具には「とろみ」が必要です。
そうしないと手を使って紙に色をつけていくことができません。
とろみが足りなければ、小麦を少量ずつ加えて調整してください。

また、小麦アレルギーのある場合は小麦粉のかわりに水のりを使うなど成分に気をつけましょう。
のりを使う場合は火で温める必要はなく、水とのりを6:1目安で混ぜてください。

フィンガーペインティングを楽しむための2つの注意点

絵の具をたくさん用意してあげるのも大切ですが、色をいくつも混ぜていると暗い色になってしまう点には注意を。
もちろん、黒色をつくる感覚を知ることはとても大切!
ただ、毎回暗い色になってしまうようなら、用意する色の数や量を少なめにしてあげるのもいいでしょう。

また、幼児は絵の具のついた手で目をこすったり、なめたりしてしまうこともあります。
自由に遊ばせる目的があるとはいえ、この点には注意が必要です。

年齢別に考えたいフィンガーペインティングの遊び方

幼児の発達のスピードには目まぐるしいものがあり、月齢や年齢によってできることも大きく変わってきます。
フィンガーペイントをより有意義な経験として取り入れるためにも、月齢・年齢に応じた遊び方を工夫しましょう。

1〜2歳児なら手を使いながら言葉も一緒に覚えていこう

モノを掴んだりといった手指の機能が徐々に発達する段階にあるため、絵の具を手につけて遊ぶといった作業は貴重な経験になります。
早いうちからフィンガーペインティングで遊ばせると、その機能を刺激することができます。

まだモノの形などを忠実に表現することができないため、まずは手のひらや足の裏全体に絵の具をつけ、大きめの紙にペタペタと押しつけていくだけでも感動が得られます。
自分が紙の上につけた色や形のみならず、絵の具を素手や素足で触る感触などが五感を刺激してくれます。

また、まっすぐの線やギザギザ線、渦巻きなどを表現することから始めるのも良いでしょう。
その際、「ペタペタ」「シマシマ」「ギザギザ」といった言葉をかけながら描いていくことで、体を使いながら同時に言葉も覚えられます。

3〜5歳児にはモノの形を描く経験を体感させよう

3歳を過ぎた子どもは指先でモノを自由に使えるようになり、さらにモノの形を思うように表現できるようになってきます。
目に飛び込んでくる情報や色彩にもより興味を示し始めるため、自分の中で表現したいものを描くことができます。

そもそもフィンガーペインティングとは「指でお絵描きをする」という意味です。
五本の指先や指の腹を使って、模様を上手に組み合わせることで、意味のある絵ができあがる点にも注目しましょう。

例えば、人差し指で丸の模様をつけ、その右側に親指を寝かせた状態で模様をつけます。
この小さい「丸」と大きめの「楕円」は、動物の顔と体にも見立てることができるのです。
あとは小指の先などで目、足、しっぽやツノなどを細い線や点で表現するだけ!

実際に海外では、フィンガーペイントを楽しむために何種類もの動物の描き方が載っている本が、子ども向けに販売されています。

フィンガーペインティングの本
指の名前も覚えながら、楽しく動物を描ける本「PEINS avec tes DOIGTS」(mila éditions/9,95€)

工作の仕上げにフィンガーペインティングを取り入れる

フィンガーペインティングだけを使って楽しむのもいいですが、あらかじめ花、蝶、クリスマスツリーなどの絵が描いてある画用紙に、フィンガーペイントで色や模様をつけていくのも素敵です。

クレヨンや色鉛筆で色をつけるのとはまた違った、フィンガーペインティングならではの絵の具の風合いや凹凸感、色のグラデーションなどを楽しめます。

フィンガーペインティングに慣れてきたら布やステンシルを取り入れよう!

絵の具を直接手につけて色を操る基本の楽しみ方を知ったら、紙のかわりに布にお絵描きをしたり、ステンシルを使って型抜きお絵描きを楽しんだりしてみましょう。

布へのフィンガーペインティング遊び

フィンガーペインティングは紙だけでなく、布に描いて楽しむことができます。
例えば無地のトートバッグやTシャツに自分の好きな絵柄をつけて、ずっと使えるお気に入りのオリジナルグッズを作ることもできちゃいます。
そう、布に描くメリットは身近なモノとしてとっておける点にあります。

そのため、洗濯ができる綿・シルク・麻などの生地を選ぶのがおすすめです。
また実際に遊ぶときは、裏に絵の具がしみてしまうのを防ぐためにクリアファイルなどの下敷きを用意しましょう。

布へのペインティングは厚塗りになるため、絵の具の乾燥には丸1日かけてしっかり乾燥させましょう。
乾燥後はアイロン(ドライ)を生地の裏側からしっかりとあてるようにします。

ステンシルを使って型抜きお絵かき

あらかじめ絵や文字がかたどられているステンシルを使った工作は、絵が苦手な人にも美しい仕上がりを約束してくれます。
フィンガーペインティングでもステンシルを使って思ったような絵柄を描くことができます。

指を使ってステンシルの型をなぞるため、細かい絵柄は避け、大きめのものを選びましょう。
子どもの小さな指でも型の内側を塗りつぶせるものがおすすめです。

星、馬、ハートなど自分ではまだ描きにくい形も、型抜きできれいに描けるので、子どもも大きな達成感を味わうことができるはずです。

市販の絵の具おすすめフィンガーペイント5選

小麦粉と水を使って家庭で作る方法がありますが、「手間要らずのほうがいい」「自分で作って失敗するのがイヤ」という人には市販品を買う道ももちろんあります。
ここでは、通販でも手に入る子ども向けのフィンガーペイントを紹介します。

「ペベオ フィンガーペイント(紙用)スーパーセット」

色彩センスが光るフランスの老舗メーカーの絵の具です。
厳しいヨーロッパ安全基準で認可された苦み成分を使用し、子どもの誤飮を予防します。
また、顔料濃度が高く水っぽくないため、乾いた後でも紙が波打つ心配がありません。

かわいいキャラクターの型、ローラー、ステンシルシート、パレット、エプロンなどが6色絵の具とセットになった便利なキットが人気です。

「ターナー色彩 手のひら絵の具 しろくまくん(紙用)」

ターナー色彩株式会社は創業60年を超える日本の絵の具メーカー。
サラリとした指触りでまるで水に触れているような触感のため、絵の具を素手で触りたがらない子どもにはおすすめです。

食品アレルギー物質は不使用で、パッチテスト済だから安心。
ただし、服につくと落ちにくいため注意が必要です。
鮮やかな発色で、白、桃、緑、黄緑、茶色、空色、だいだい、黄色、青、赤の全10色展開。
単色またはセットで購入可能です。

「ぺんてる ゆびえのぐ(紙用)」

日本の老舗文具メーカー「ぺんてる」が2015年に発売を開始。
フタを開けると星形の絞り口がお目見えし、準備の段階から子どものテンションも上がりそう。

小麦、そば、卵など、食品衛生法で指定された27品目の食品アレルギー物質は不使用。
優しい色合いで赤、だいだい、黄色、黄緑、青、紫、桃、白の全8色展開。
単色またはセットで購入できます。

「エコ・フィンガーペイント(水彩絵具)」

Eco-Kids/¥2,800(税抜)/5つセットで計386g パウダー

アメリカ・ポートランド発のエコ&ナチュラルブランド。
野菜、フルーツ、植物のみでつくった絵の具だから、環境にも配慮された安心絵の具です。
原材料は、クチナシ、アナト一種、紫イモ、赤キャベツ、クルクミン、米粉、天然泥、コーンスターチなど。

使用する際は、パッキングされているパウダーを使う分だけ水に溶かします。
色は黄、赤、青、緑、オレンジの計5色をワンセットで購入できます。

「ペベオ フィンガーペイント(布用)スタンダードセット」

南仏発、鮮やかな発色が魅力のペベオからは、布用のフィンガーペイントも出ています。
薄めず使え、色を混ぜ合わせて使用することも可能。

臭いもなく、乾燥後に布裏からアイロンで押しあてれば、洗濯もできます。
万が一服についても、石けんと一緒に水で洗えるので安心。

さいごに

幼児の五感発達にいい影響をもたらしてくれるフィンガーペインティング。
お子さんの心の解放につながるだけでなく、ママパパも一緒に遊んでみるともっと素敵な時間を過ごすことができますね。

部屋汚れ対策はちょっと面倒かもしれません。でも、がんばった以上の喜びが待っているはずですよ。
ぜひ、お子さんと一緒にこの自由な遊びにチャレンジしてくださいね!

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