新生児が4時間、5時間、6時間以上寝るけど大丈夫？起こすべきかの判断基準を解説

【結論】新生児が4時間以上寝ても大丈夫？まずは3つのチェックリスト

新生児期の赤ちゃんが4時間、5時間、ときには6時間とまとめて寝てくれると、ママやパパも体を休めることができて本当に助かりますよね。

でもその一方で、「こんなに授乳間隔が空いて大丈夫？」「お腹が空いてないのかな？」と、心配になってしまう気持ちも、とってもよくわかります。

結論から言うと、いくつかのポイントをクリアしていれば、多くの場合は新生児が4時間以上寝ても心配しすぎる必要はありません。ただし、医師と相談しつつ見守ることが大切です。

まずは、赤ちゃんの様子をしっかり観察するための、3つのチェックリストを確認してみましょう。

この3つのポイントが満たされていれば、赤ちゃんは必要なミルクや母乳をしっかり飲めていて、元気に成長している証拠なので、ぐっすり寝ていても心配しすぎる必要はありません。

むしろ、それだけ深く眠れるということは、赤ちゃんが安心できる環境で過ごせているということでもあるんです。

赤ちゃんの睡眠には個人差が大きく、たくさん寝る子もいれば、こまめに起きる子もいます。赤ちゃんの成長のリズムを大切にしてあげましょう。

起こさなくても大丈夫！安心して見守れる3つのサイン

これからご紹介する3つのサインが確認できれば、赤ちゃんが長く寝ていても無理に起こす必要はありません。赤ちゃんの睡眠リズムを大切に見守ってあげましょう。

体重増加が順調

赤ちゃんの成長を示す最も分かりやすい指標、それは体重です。

生まれた直後は一時的に体重が減りますが、生後1〜2週間で出生時の体重に戻り、その後は1日あたり25〜30gほど増えていれば、順調に成長している証拠なんです。

母子手帳についている成長曲線のグラフも、ぜひ参考にしてください。カーブに沿って増えていれば、必要な栄養をしっかり摂れているということ。ぐっすり眠れているのは、むしろ元気に成長しているサインかもしれませんね！

おしっことうんちがしっかり出ている

おむつ交換の時、何気なく済ませていませんか？
実は、おしっこやうんちは赤ちゃんの健康状態を知るための大切なお便りなんです。

母乳やミルクを十分飲めていれば、もちろん排泄もしっかりあります。透明か薄い黄色のおしっこが1日に6回以上出ていれば、水分が足りているサインです。これって、意外と分かりやすい目安ですよね。

うんちの回数や色、硬さなども、普段の様子と変わりがないかチェックする習慣をつけておくと、より安心して赤ちゃんの睡眠を見守ることができますよ。

起きている時に活気がある

ぐっすり寝てくれた後、パチッと目が覚めた赤ちゃんの様子を思い浮かべてみてください。

起きた時に元気に手足をバタバタさせたり、おっぱいやミルクを力強く飲む姿が見られれば、まず問題ありません。睡眠中にしっかりエネルギーをチャージできている証拠なんです。

顔色はどうですか？あやした時に笑ったり、目で追ったりする反応はありますか？全体的な様子がいつもと変わらず活気にあふれているなら、赤ちゃん自身のペースで睡眠と覚醒のリズムを作っている最中。安心してその成長を見守ってあげましょう。

要注意！最長4時間で起こして授乳した方が良いケース

赤ちゃんの成長や健康状態によっては、あえて起こして授乳した方が良いケースもあるんです。特に心配なサインが見られる場合は、睡眠のリズムよりも栄養補給を優先する必要があります。

多くの専門家・産院では「特に2か月までは授乳間隔が最長4時間を目安に起こして授乳する」ことが一般的基準とされていますが、母乳・ミルクの種類や赤ちゃんの健康状態によって推奨が変動する場合があります。

生後1ヶ月未満で体重の増えが心配な場合

特に生まれて間もない新生児期の赤ちゃんは、まだ自分で飲む力も体力も十分ではありません。

出生時の体重が2500g未満だったり、その後の体重の増え方が緩やかだったりするケースでは、こまめな授乳でしっかりカロリーを摂取することが成長の鍵になります。

授乳の間隔が4時間以上空いてしまうと、個人差はありますが、1日に必要なミルクやおっぱいの量を確保できない可能性が出てくる場合があります。赤ちゃんの成長で心配な点があれば、まずは授乳時間を意識してみるのがベターだと思います。

黄疸の症状が見られる場合

赤ちゃんの肌や白目が黄色っぽく見える「黄疸」。その症状が強く出ている赤ちゃんは、眠りがちになることがあります。これは、黄疸の原因であるビリルビンという物質の影響なんです。

このビリルビンは、うんちやおしっこと一緒に体の外に排出されます。つまり、授乳の回数を増やして排泄を促すことが、黄疸の改善に直接つながるというわけです。もし黄疸が気になるときは、時間を決めて授乳することを医師から推奨される場合もありますよ。

医師や助産師からの指示がある場合

何よりも優先すべきなのは、専門家からのアドバイスです。

1ヶ月健診などで医師や助産師、保健師さんから「授乳回数を増やしましょう」「〇時間以上はあけないように」といった具体的な指示を受けている場合は、必ずそれに従ってください。

赤ちゃんの成長や発達には大きな個人差があります。専門家は、その子自身の体重の増え方や健康状態をしっかり見た上で、最適な授乳間隔をアドバイスしてくれているんです。家族だけで悩まず、病院や地域のサポートを積極的に頼るのが、安心して育児をするためのコツですよ。

赤ちゃんを上手に起こすには？優しい4つのステップ

体重の増え方が気になる時期は、ある程度決まった時間に授乳をしたいもの。赤ちゃんの心地よい睡眠を邪魔せず、優しく起こしてあげるための4つのステップをご紹介します！

いきなり抱っこするのではなく、段階を踏んでいくのがポイントなんです。赤ちゃんの睡眠リズムを大切にしながら、親子にとって穏やかな授乳時間を作っていきましょう。

このステップを踏んでも起きない場合は、一度抱っこして体勢を変えてあげるのが最終手段です。赤ちゃんの成長には個人差があり、睡眠時間もそれぞれ違います。

もし赤ちゃんの睡眠間隔や育児について心配なことがあれば、一人で抱え込まず、かかりつけの病院の医師や看護師、家族など、周りのサポートも頼ってくださいね。

【月齢別】いつから長く寝るようになる？睡眠と授乳間隔の目安

新生児期（生後0〜1ヶ月）

新生児期の赤ちゃんの睡眠は、昼も夜も関係なく、短いサイクルで寝たり起きたりを繰り返すのが特徴です。

「うちの子、4時間も5時間もまとめて寝てくれない…」と心配になるかもしれませんが、それはごく自然なことなんですよ！

この時期の赤ちゃんは、まだ睡眠リズムが整っておらず、胃も小さいため一度にたくさんのミルクやおっぱいを飲めません。そのため、2〜3時間おきに起きては授乳し、おむつを交換してまた寝る、という生活が基本になります。大変な時期ですが、これは赤ちゃんがしっかり成長している証拠なんです。

生後1〜3ヶ月

生後1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの睡眠に少しずつ変化が見られ始めます。

体力がついてきて、一度に飲めるミルクやおっぱいの量も増えるため、授乳の間隔が徐々に空いてくるんです。夜間に4時間ほどぐっすり寝てくれる赤ちゃんも増え、パパやママにとっては少しホッとできる時間が増えてくるかもしれませんね！

もちろん、これはあくまで目安で、成長には大きな個人差があります。周りの赤ちゃんと比べて焦る必要はまったくありませんよ。赤ちゃんのペースに合わせて、ゆったりとした気持ちで育児を進めていきましょう。

母乳とミルクで授乳間隔は違う？

「母乳で育てると、赤ちゃんが頻繁に起きるって本当？」こんな疑問を持ったことはありませんか？

一般的に、母乳は粉ミルクに比べて消化・吸収が早いという特徴があります。そのため、母乳育児の赤ちゃんの方がお腹が空きやすく、授乳間隔が短くなる傾向があると言われているんです。

ただ、これもあくまで傾向の話で、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。ミルクでも頻繁に欲しがる子もいれば、母乳でもぐっすり長く寝る子もいます。大切なのは、母乳かミルクかという点にこだわりすぎず、目の前の我が子のペースに合わせて授乳してあげることですね！

こんな時はすぐに病院へ！受診を判断する危険なサイン

新生児の赤ちゃんが長時間眠っていることに加えて、次のようなサインが見られたら、すぐに病院へ相談することを検討してください。ママやパパの「いつもと違うかも？」という直感は、とても重要な判断材料になりますよ。

これらのサインは、赤ちゃんが何らかの不調を抱えている可能性を示しています。

特に低血糖や脱水症状は、新生児にとって深刻な状態につながることも。育児の心配事を一人で抱え込む必要はまったくありません。不安な時は、かかりつけの医師や家族など、周りのサポートを頼ることが、赤ちゃんとママ自身を守ることに繋がるんです。