「あれ?今日もうんちが出ていない…」新生児のうんちが毎日出ないと、便秘なのかな?と心配になりますよね。でも、赤ちゃんの排便ペースは本当に個人差が大きいんです!
授乳のたびに出る子もいれば、数日間出ない子もいて、特に母乳育児の場合は回数が少なくなることも珍しくありません。この記事では、新生児のうんちが出ない原因から、病院を受診するべき目安、おうちで試せるケア方法まで詳しく解説します。正しい知識で、赤ちゃんのサインを見逃さないようにしましょう!
- 新生児の排便ペースは個人差が大きく、回数だけで便秘と判断しないことが大切。
- うんちが出なくても、機嫌が良くミルクを飲み、お腹が張っていなければ様子を見てOK。
- うんちが出ない原因は、消化器官の未熟さや、いきむための筋力不足がほとんど。
- お腹のマッサージや足の運動で優しくケア。綿棒浣腸は最終手段と考えよう。
- 嘔吐、ぐったりしている、お腹がカチカチなど、いつもと違う様子ならすぐ病院へ。
新生児のうんち、何日まで様子を見ていい?
新生児のうんちが毎日出ないと、「便秘なのかな?」と心配になりますよね。
でも、赤ちゃんの排便ペースは本当に個人差が大きいんです!
特に、授乳方法によってうんちの回数は大きく変わってきます。
大切なのは、何日間出ていないかという数字だけを気にするのではなく、赤ちゃんの機嫌やお腹の状態、体重の増え方などを総合的に観察することなんです。
排便回数は個人差が大きく、授乳方法によって変わります。数字だけでなく赤ちゃんの機嫌・お腹の状態・体重増加を総合的に観察することが重要です。
母乳栄養の赤ちゃんの目安
母乳で育つ赤ちゃんは、うんちの回数に驚くほど個人差があることを知っていましたか?
母乳は消化吸収が非常に良いため、うんちとして排出されるカスが少ないのが特徴です。
そのため、授乳のたびに出る赤ちゃんもいれば、数日間出ないことも珍しくありません。
赤ちゃんの機嫌が良く、お腹が張っている様子もなく、体重が順調に成長している場合でも、排便が数日ない状態が続く時は小児科医に相談することをおすすめします。
ミルク・混合栄養の赤ちゃんの目安
ミルクや混合栄養の赤ちゃんの場合、ミルクは母乳に比べて消化に少し時間がかかるため、排便のリズムは比較的安定しやすい傾向にあります。
毎日1回、あるいは2日に1回くらいのペースで排便があるのが一般的です。
もし3日以上うんちが出ず、お腹が張って機嫌が悪かったり、いきんでも硬くて出なかったりする場合は便秘の可能性があります。
- 機嫌はいつも通りで、元気に過ごしているか
- お腹を優しく触ってみて、パンパンに張ったり硬かったりしないか
- 母乳やミルクをいつも通りしっかり飲めているか
- おならは普段通り出ているか(腸が動いているサイン)
- おしっこは1日に6回以上出ており、色が濃すぎないか
- 体重は成長曲線に沿って順調に増えているか
- 排便しようとするとき、顔を真っ赤にするだけでなく、苦しそうに泣いていないか
- いつから出ていないか、前回どんなうんちだったか記録しているか
ママ
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ベビーオイルを使ったお腹のマッサージや、優しく足を動かすケアで腸の動きを促すのもおすすめです。
それでも状態が変わらない、もしくは悪化するようなら、ためらわずに病院で医師や看護師に相談してくださいね。
それって本当に便秘?赤ちゃんの状態チェックリスト

毎日出ていたうんちが、急に2〜3日に1回になることも珍しくありません。
これは、腸の機能が成長・発達している証拠でもあるんですよ。
大切なのは回数だけにとらわれず、赤ちゃんの全体的な状態をしっかり観察することです。
本当に便秘かどうかを見極めるには、うんちの回数以外のサインに目を向ける必要があります。
もし心配になったら、まずはこちらのリストで赤ちゃんの状態をチェックしてみましょう!
- うんちがコロコロと硬く、水分が少ない
- 排便のときに、顔を真っ赤にしていきんでいる、または泣いて苦しそう
- お腹がパンパンに張っていて、触ると硬い感じがする
- 母乳やミルクの飲みが悪くなってきた
- 機嫌が悪く、ぐずることが増えた
- 体重がなかなか増えない
もしこれらの項目に複数当てはまる場合は、便秘の可能性があります。
逆に、うんちの回数が少なくても、機嫌が良くてミルクもよく飲み、お腹も張っていなければ、ひとまず心配しすぎる必要はないかもしれません。
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新生児のうんちが出ない主な2つの原因
消化器官がまだ未熟なため
生まれたばかりの赤ちゃんの消化器官は、まだとっても未熟な状態です。
大人と同じように、食べたものをスムーズに消化して排便する、という一連の流れがうまくできないことも多いんですよね。
特に腸の蠕動(ぜんどう)運動がまだ不規則なため、母乳やミルクが腸の中に長く留まってしまうことがあります。
これは成長とともに改善されていくもの。
赤ちゃんの機嫌がよく、おっぱいやミルクをしっかり飲んでいて体重も順調に増えているなら、ひとまずは発達の過程として見守ってあげましょう。
うんちを出すための筋力が弱いため
うんちを出すとき、私たち大人は無意識にお腹に力を入れて「いきむ」ことができますよね。
実はこれ、腹筋や横隔膜などの筋力が必要な動きなんです。
新生児の赤ちゃんは、この「いきむ」ための筋力がまだ十分に発達していません。
そのため、お腹にうんちが溜まっていても、それを外に押し出す力が足りずに排便できないことがあるんです。
顔を真っ赤にしてうなっているのに、なかなか出ないのはこのためかもしれません。
ベビーオイルを使ったお腹のマッサージなどで、腸の動きを優しくサポートしてあげるのもいいケアになりますよ。
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- 消化器官の未熟さは成長とともに改善される
- いきむ筋力が弱いのは新生児の特徴
- マッサージで優しくサポートしてあげよう
自宅で試せる!うんちを促す3つのケア方法

お腹の「の」の字マッサージ
赤ちゃんの便秘ケアとしてまず試してほしいのが、お腹の「の」の字マッサージです。
これは、腸の動きに沿って優しく刺激を与えることで、排便をサポートする定番の方法なんです。
やり方はとても簡単で、赤ちゃんのおへそを中心に、ママやパパの手のひらで「の」の字を書くように時計回りにゆっくりなでるだけ。
授乳直後を避け、おむつ替えの時など赤ちゃんがリラックスしているタイミングで行うのがおすすめです。
ベビーオイルや保湿クリームを塗ってあげると、肌への摩擦が減って、よりスムーズにマッサージできますよ。
足を動かす運動(自転車こぎ運動)
赤ちゃんと楽しく遊びながら、うんちを促すケアができるって知っていましたか?
それが「自転車こぎ運動」です。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足首を優しく持ちます。
そして、本当に自転車をこぐようなイメージで、左右の足を交互にゆっくり曲げ伸ばししてあげましょう。
この動きが、お腹に心地よい刺激を与えて腸の活動を助けてくれるというわけです。
赤ちゃんの機嫌が良い時に、歌をうたいながらやってみるのもいいですね。
親子のスキンシップにもなって、一石二鳥だと思いませんか?
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綿棒浣腸の正しいやり方と注意点
綿棒浣腸は、直接的な刺激によって排便を促すため効果が期待できるケアです。
しかし、やり方を間違えるとデリケートな赤ちゃんを傷つけてしまう可能性もあるため、正しい方法と注意点を必ず守ってください。
あくまで、他のケアを試しても改善しない場合の最終手段と考えましょう。
頻繁に行うと、自力で排便する力がつきにくくなる可能性も指摘されています。
もし綿棒浣腸をしても状態が変わらない、または赤ちゃんの機嫌が悪い、お腹がパンパンに張っているなどの症状があれば、すぐに小児科を受診して医師に相談してくださいね。
綿棒浣腸は最終手段として考え、頻繁に行わないでください。改善しない場合はすぐに小児科を受診しましょう。
こんな症状は要注意!すぐに病院を受診すべき5つのサイン

ほとんどの場合は一時的なもので、赤ちゃんの成長過程でよくあることなんです。
しかし、中には赤ちゃんの体からのSOSサインが隠れていることも。
これからお伝えする5つの症状が見られる場合は、自己判断せずにすぐに小児科を受診してください。
- お腹がパンパンに張ってカチカチになっている
- ミルクや母乳を飲むたびに吐いてしまう(特に緑色の嘔吐)
- ぐったりしていて元気がない、ずっと機嫌が悪い
- 体重がなかなか増えない、または減っている
- うんちに血が混じっている(赤や黒っぽい便)、または白っぽい便が出る
これらの症状は、単なる便秘ではなく、腸の病気などが隠れている可能性があります。
特に新生児期は、赤ちゃんの体の変化が著しい時期。
体重の増加や機嫌など、日頃から赤ちゃんの状態をよく観察することが、何よりの早期発見につながるというわけです。
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病院を受診する際は、いつからうんちが出ていないか、赤ちゃんの機嫌や授乳の量、おしっこの回数などをメモしていくと、医師に状態を正確に伝えやすいのでおすすめです。
赤ちゃんの小さな変化を見逃さず、適切なケアをしてあげましょう。
新生児のうんちで知っておきたいこと
うんちの色や硬さで気をつけることは?
新生児の赤ちゃんのうんち、毎日色が違って心配になっていませんか?
実は、赤ちゃんのうんちの色や状態は、母乳やミルクといった授乳内容や、その日の体調によってコロコロ変わるものなんです。
黄色っぽかったり、少し緑がかったり、茶色っぽかったりするのは、だいたいが正常の範囲内なので安心してくださいね。
大切なのは、普段の状態をよく観察しておくこと。
ただ、中にはすぐに病院を受診した方が良い「危険なうんち」もあります。
次のような色のうんちが出たときは、すぐに小児科の医師に相談しましょう。
- 血が混じったような赤い便
- タールのような真っ黒な便
- 白っぽい便(灰白色・クリーム色)
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写真を撮っておくと、病院で説明しやすくなるのでおすすめです。
うんちが出ないと体重は増えない?
「うんちが毎日出ないと、栄養が吸収されなくて体重が増えないのでは?」と心配になるかもしれません。
でも実は、新生児のうんちの回数と体重の増加は、必ずしも直接リンクするわけではないんです!
赤ちゃんの排便ペースには個人差が大きく、1日に何度もする子もいれば、数日に1回という子もいます。
特に母乳育児の赤ちゃんは、母乳の吸収が良いためにうんちの回数が少なくなる傾向があるんですよ。
大切なのは、うんちの回数よりも赤ちゃんの機嫌やおしっこの量、そして体重が成長曲線に沿って順調に増えているかどうかを総合的に見ることです。
機嫌が良くて、お腹も張っておらず、体重が増えていれば、数日排便がなくても過度に心配する必要はありません。
将来、便秘になりやすい体質なの?
新生児期からうんちが出にくいと、「この子、将来便秘になりやすい体質なのかも…」と不安に感じてしまいますよね。
でも、安心してください。
赤ちゃんの頃の排便リズムが、必ずしも将来の体質に直結するわけではありません。
新生児の腸はまだまだ未発達で、排便の機能も成長とともに少しずつ整っていきます。
もし赤ちゃんが苦しそうにしているなら、ベビーオイルなどを使ってお腹を「の」の字にマッサージしてあげたり、綿棒で肛門を少し刺激してあげたりするケアも有効です。
ただし、自己判断での浣腸は避けてくださいね。
うんちが出ない状態が続いて心配なときや、赤ちゃんの機嫌が悪いときには、迷わず小児科で医師や看護師に相談することが大切です。
新生児期の排便パターンは将来の体質に直結しません。腸の機能は成長とともに整っていくので、過度に心配する必要はありません。
よくある質問

Q. 新生児のうんち、何日までなら出なくても大丈夫ですか?
母乳栄養なら数日間、ミルク・混合栄養なら3日程度が目安ですが、日数だけで判断はしません。赤ちゃんの機嫌、お腹の張り、哺乳量、体重増加などを総合的に見て判断することが大切です。
Q. 母乳とミルクでうんちの回数はどれくらい違いますか?
はい、違います。母乳は消化吸収が良いため、うんちの回数が少なくなる傾向があり、数日に1回ということも。ミルクは比較的うんちの量や回数が安定しやすく、毎日〜2日に1回程度が一般的です。
Q. 毎日出ていたのに、急に出なくなりました。大丈夫でしょうか?
生後1ヶ月を過ぎた頃など、腸の機能が発達して一度に溜めてから出すようになることで、排便回数が減ることがあります。機嫌が良く、他の様子に変化がなければ、成長の証と考えて大丈夫なことが多いです。
Q. うんちが出ないとき、すぐに綿棒浣腸をしてもいいですか?
いいえ、すぐに試すのはおすすめしません。まずはマッサージや運動を試しましょう。綿棒浣腸は赤ちゃんへの負担もあり、癖になる可能性も指摘されているため、あくまで最終手段と考え、行う際は正しい方法を守ってください。
Q. どんなうんちの色や硬さだと危険なサインですか?
「血が混じった赤い便」「タールのような黒い便」「白っぽい便」は危険なサインです。すぐに小児科を受診してください。また、水分が少なくコロコロと硬いうんちも便秘の可能性があります。
Q. うんちが出ないと赤ちゃんは苦しいのでしょうか?
うんちが出なくても、赤ちゃん自身がケロッとしていて機嫌が良ければ、苦しさは感じていないと考えられます。逆にお腹が張ってぐずったり、いきんでも出ずに泣いたりする場合は、苦しいのかもしれません。
Q. 病院に行くか迷ったとき、どこに相談すればいいですか?
かかりつけの小児科に電話で相談するのが一番です。また、夜間や休日で判断に迷う場合は、子ども医療電話相談「#8000」に電話して、看護師や医師のアドバイスをもらうこともできます。
Q. 新生児期にうんちが出にくいと、将来便秘体質になりますか?
必ずしもそうとは言えません。新生児期の排便トラブルは、消化器官が未熟なことが主な原因です。成長とともに腸の機能が整っていくので、過度に心配しすぎなくても大丈夫ですよ。
まとめ
新生児のうんちが出ない問題、いかがでしたか?大切なのは、排便の「日数」という数字だけにとらわれず、赤ちゃんの機嫌やお腹の張り、ミルクの飲み具合など、全体をしっかり観察することです。ほとんどの場合、成長過程の一時的なものなので、心配しすぎないでくださいね。
とはいえ、初めての育児では不安なことも多いはず。この記事でご紹介したチェックリストやケア方法を参考にしつつ、「いつもと違うな?」と感じたら、決して一人で抱え込まないでください。かかりつけの小児科や#8000などに相談して、専門家のアドバイスをもらうのが一番の安心材料になりますよ。焦らず、赤ちゃんのペースに寄り添っていきましょう!



