家でも遊ぼう!粘土遊びのねらいと5種の粘土のメリットとデメリット

家できる遊び、いろいろなものがありますよね。今までどんな遊びをしてきたでしょうか?体を思いっきり動かしてみたり、絵を一緒に描いてみたり、子どもが楽しそうに遊んでいる姿を見ていると、思わず笑顔になってしまいますよね。

STUDY PARK

でも、忘れて欲しくないのが子どもが遊んでいるときに「どんなことを学んでいるのかな」と、考えることです。

STUDYPARKは東京目黒区でモンテッソーリ幼児教室も運営しています。体験会に参加したい方はお気軽にご連絡ください!
詳しくは↓↓よりどうぞ。

STUDY PARK モンテッソーリ幼児教室 体験クラス開催中

粘土遊びをおすすめする5つのメリット

XXXX

親子で気軽に遊べるものとして、粘土遊びもおすすめします。純粋にたのしいのはもちろんですが、粘土遊びには子どもの成長によい影響を与えるねらいもあります。まずは、粘土遊びにどんな効果が期待できるのかを見ていきましょう。

創造力を豊かにする

粘土は子どもが自由に想像したものを形にすることができるアイテムです。子どもが自分自身で考え想像しながら作っていくことで、創造力が豊かになっていきます。

視覚や触覚などの五感が洗練される

成長途中の子どもというのは、目・耳・指先などの感覚がまだ上手く結びついていません。粘土遊びのように自分で想像し、作ったものを目で見ながら指を動かしていくことでその感覚を洗練させることができます。また、粘土を触ったときの、柔らかい・温かいといった感覚も学ぶことができます。

手指の発達をうながす

手のひらで粘土を握る、指先で粘土をつかむ、のばす、ひねる、つまむという、手や指の発達を促していきます。
私たちの手は「第2の脳」とよばれるほどに神経が集中しています。脳の発達には、手や指の発達が大きく影響しているということはご存知の方が多いかもしれません。
粘土遊びのように手・指を使った遊びは、頭と手のつながりを促す効果があるので脳を活性化することも期待できるのです。

集中力を養うことができる

粘土で自分の作りたいものが分かっている子どもは、そのイメージに近づけようと、完成するまでは自然と集中するようになります。どのようにすれば、自分のイメージ通りのものができあがるのか。子ども自身が考えて進めていくので、忍耐力やあきらめない気持ちも身についていきます。
ひとつのものを最後まで作り上げたいと思う気持ちは、子どもの集中力を伸ばし、心も成長させます。

コミュニケーション能力が養われる

完成したものを見せ合ったり、共同で作ることで、コミュニケーション能力が伸びることが期待できます。自閉傾向があり対人関係が苦手なお子さんは、粘土遊びをすることで、その遊びを通じて他者を受け入れやすくなるとも言われています。

粘土の主な種類は5つ!目的によって使い分けよう

XXXX

何度でも使える「油粘土」

油粘土は一番なじみのある粘土ではないでしょうか。独特のにおいがありちょっと苦手という方もいますよね。

メリット
自然乾燥でも固くならないために、何度でも作り直して遊べます。
デメリット
乾きにくいので、作品を保存するには向いていません。

STUDY PARK

油粘土はふたのある容器に入れて保存すれば2~3年使うことができますよ。

何度でも作り直して遊ぶことのできる油粘土は、まだ落ち着きのない子や集中力の育っていない子どもたちに向いています。

作品を残すには「紙粘土」

自然乾燥で固まるの紙粘土は、長持ちさせたい作品を作るのに向いています。わざわざ言うまでもありませんね(笑)。

メリット
軽く、小さな子どもにも扱いやすいこと。絵の具で色付けすることも簡単です。
デメリット
乾燥すると形を作ることが難しくなってしまいます。開封後なるべく早く使い切るのがポイントです。

おままごとの道具などを作って色を塗って、他の遊びにつなげることができるのも魅力ですね。

自宅で簡単に作れる「小麦粉粘土」

小麦粉粘土は、その名の通り小麦粉で作られた粘土。100均にも売っていますが、何よりご自宅でも簡単に作れます。

メリット
自分で簡単に作れるので、子どもと一緒に粘土自体を作るプロセスを楽しめます。もし子どもが口に入れてしまったとしても、アレルギーでない限り小麦なら安心です。水の量で粘土の柔らかさを調整できますし、食紅などを使って好きな色をつけられます。
デメリット
衛生面を考えても、遊んだ後は処分することが重要です。基本的には使い切りとなってしまうことがデメリットです。小麦アレルギーをお持ちの場合は使えないのは、言うまでもありません。

香りがよい「蜜蝋粘土」

蜜蝋(ミツロウ)粘土って聞いたことがありますか?ミツバチの巣から蜂蜜をとった後に残るものから作られた粘土です。

メリット
自然成分で香りが良いことです。使っているだけで穏やかな気持ちになります。ふたのある容器で保管すれば繰り返し使えます。
デメリット
手のぬくもりで時間をかけて柔らかくする必要があります。途中で飽きて、粘土遊びまでたどりつかないことがあるのがデメリットです。

形を作るというよりその香りや感触を楽しんでほしいのが蜜蝋粘土。

STUDY PARK

時間をかけて柔らかくすることで心を落ち着かせることができます。

感触を楽しむなら「土粘土」

陶芸などに使われる土粘土。その名の通り、土と水で作ったものです。

メリット
水を加えると柔らかくなったり、乾燥すると固くなったりといった微妙な変化を感じ取ることができます。
デメリット
乾燥しないように湿らせた布をかぶせて保管し、使うときには、前日から練って準備しておく必要があります。

土粘土は、自然乾燥させてから素焼きすることができます。花瓶やお皿など、日常使いできるアイテムを作ることもできますね。

STUDY PARK

一緒に遊んでいる大人の方が夢中になってしまうかもしれません!

子どもの年齢に合わせた粘土遊びを知ろう

XXXX

1~2歳には小麦粉粘土がおすすめ

1〜2歳の子どもたちにとって大切なのは、粘土の感触を感じ、手や指の力をつけ、粘土遊びに興味を持つことです。
手や指を使って自由に形を変えていくことができるということを実感させてあげてください。口に入れても安心で、手軽に用意できる小麦粉粘土がおすすめです。

3〜4歳には油粘土と紙粘土がおすすめ

3〜4歳になると、自分で作りたいものを想像して作ろうとし始めます。子どもによっては細かいところまでこだわって作っていきます。手や指も発達してくるため、粘土用の道具も使えるようになります。自分の想像したものを時間をかけてつくっていきたい3歳には、乾きにくい油粘土がおすすめです。
4歳になれば、少ない時間で仕上げることもできるようになるので、紙粘土もおすすめです。

5歳になったら蜜蝋粘土にもチャレンジ!小麦粘土自体を作るのもおすすめ

粘土遊びをすることにも慣れ、集中して大きな作品を作ることができるようになる5歳。粘土で作ったものを使って、ごっこ遊びもできるようになります。友達と相談しながら、協力して作り上げる楽しさを味わうこともできます。

集中力が継続するようになるため、蜜蝋粘土を使うこともできるでしょう。長い時間かけて体験する大切さを学ぶことができるのは、5歳児にとってとても重要です。また、小麦粉粘土そのものを一緒に作るのも楽しい体験ですね。

STUDY PARK

こうした体験ができるということも、5歳児ならではですよね。

自宅で簡単にできる、小麦粉粘土の作り方

XXXX

小麦粉粘土は小麦粉と水のみで作ることができます。でも今回は、塩とサラダ油を加えたレシピをご紹介したいと思います。塩は防腐剤代わりになりますし、サラダ油を入れることによって乾燥を防ぎ長く保存できます。

STUDY PARK

小麦アレルギーの場合は、小麦粉の代わりに米粉や上新粉で代用することができますよ。

【材料】
小麦粉 200g
油 大さじ1
塩 大さじ1
水 120ml

【使うもの】
ボウル

【作り方】
①小麦粉に塩を入れて混ぜます。
②①に少量の水を加えて混ぜていきます。水は少しずつ加え、耳たぶぐらいのやわらかさにしましょう。
③②にサラダ油を入れ、お好みの硬さになるまで混ぜればできあがりです。

※分量はあくまで目安です。小麦粉の種類や湿度等によって、必要な水の量は異なるので、適宜調整しましょう。

子どもと一緒に粘土遊びする時は、安心して取り組める環境作りが大切

XXXX

粘土遊びをするときに、他にはどんなことに注意したらよいでしょうか?粘土遊びの環境づくりについていくつかご紹介します。

汚れてもよい環境づくり

粘土板がひとつあると便利です。また、テーブルの下には新聞紙を敷いておくと、片づけるときにも簡単ですよね。土粘土を使うときにはビニールシートを敷いたり、汚れてもよい服を着るなど、子どもが安心して、楽しめる環境づくりが大切になってきます。子どもが思いきり粘土遊びをできるような環境を、ぜひ作ってあげてくださいね。

テレビを消して、集中できる環境づくり

自分のイメージをふくらますことができるよう、集中できる環境を用意してあげることが大切です。テレビは消して、おもちゃやぬいぐるみなど他に気を引くものはしまってしまいましょう。子どもが自分の想像した世界と向き合うことができる環境を作ってあげてください。

子どもの作品は子どものもの、作りたいように作れる環境づくり

子どもの作品は子どものものです。できあがったものを否定することは絶対にしないでください。
子どもが想像したものを形にしていく。それが粘土遊びの目的であり、親や大人がイメージする「上手な」ものを作ることが目的ではありません。

子どもがイメージしたものを上手く形にできずに困っているときには、ヘルプをしてもよいでしょう。それでも、子どもが作り上げたものに満足しているときには、それを受け入れてあげることが必要です。子どもがママやパパの顔色をうかがわずに安心して取り組めるようにすることも大切な環境づくりです。

まとめ

今回は1歳から5歳くらいまでの子どもたちにおすすめしたい粘土遊びについてご紹介しました。粘土には様々な種類があることを知っていただけたのではないかと思います。

粘土それぞれの特徴だけでなく、子どもの年齢やタイプによる使い分け方もご紹介しました。十人十色というように、子どもによって違う種類の粘土の方が合っているという場合もあるかと思います。ぜひ、いろいろな種類の粘土を使ってみてくださいね。

手指の器用さや五感を洗練させ、想像力を豊かにしてくれる粘土遊び。子どもの遊びとしてこんなにすばらしいものはなかなかありません。お子さんと一緒に粘土遊びを楽しんでくださいね!