赤ちゃんのうんちは、月齢や母乳かミルクかによって回数も状態も大きく変わるもの。回数だけに一喜一憂しなくても大丈夫なんです!
この記事を読めば、正常な回数の目安から便秘や下痢の見分け方、危険なサインまでがわかります。赤ちゃんの「今」の状態を正しく理解して、安心して笑顔で育児をしましょう!
- 新生児のうんち回数は個人差が非常に大きく、月齢や授乳方法(母乳・ミルク)で変化する。
- 回数の数字よりも、赤ちゃんの機嫌、体重の増加、おしっこの回数が健康状態を知る重要なバロメーター。
- うんちの色が「白・赤・黒」の場合は病気のサインの可能性があるため、すぐに小児科を受診することが大切。
- 便秘や下痢は回数だけでなく、うんちの固さや水っぽさ、赤ちゃんの様子をあわせて総合的に判断する。
新生児のうんち回数|月齢・時期別の目安
赤ちゃんのうんちの回数は、子育て中のママやパパが特に気になることの一つではないでしょうか?
「回数が多すぎる?」「逆に少なすぎない?」など、心配は尽きないものですよね。
新生児のうんちの回数は、月齢や授乳方法によって大きく変化します。
赤ちゃんの成長とともに変わるうんちのリズムを理解して、安心して育児に向き合いましょう。
生後1週間まで(胎便〜移行便)
生まれてすぐの赤ちゃんは、ママのお腹の中にいた時に溜まった「胎便」と呼ばれるうんちをします。
これは、黒緑色で粘り気があるのが特徴なんです。
その後、授乳が始まると黄色っぽい「移行便」に変わり、授乳のたびにうんちをすることも多く、「こんなに!?」と驚くかもしれませんが、これは赤ちゃんの腸が元気に動き始めた健康なサインなので、心配しないでくださいね。
生後1ヶ月頃まで
生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんの消化機能が少しずつ発達してきます。
これにより、腸にうんちをある程度溜めておけるようになるため、回数は1日5回程度に落ち着いてくることが多いです。
とはいえ、まだまだ授乳のたびに出る赤ちゃんもいたりと、うんちの回数には個人差が大きくなる時期でもあります。
母乳かミルクかによってもリズムは変わってくるんですよ。
ママ
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赤ちゃんの状態をよく観察しながら、その子なりのペースを見守ってあげましょう。
生後2〜3ヶ月頃
うんちの回数が急に減って、「もしかして便秘?」と心配になったことはありませんか?
生後2〜3ヶ月になると、赤ちゃんの消化機能はさらに成熟し、うんちの回数がぐっと減ることがあります。
1日に1〜2回の子もいれば、3〜5日に1回、中には1週間に1回というペースの赤ちゃんも出てくるんです。
特に母乳育児の場合、母乳の栄養が効率よく吸収されるため、うんちの量が少なくなる傾向があります。
回数が少なくても、赤ちゃんの機嫌が良く、お腹が張っていなければ便秘の心配はいらないケースがほとんどです。
ただし、苦しそうなサインが見られる場合は、かかりつけの病院に相談してみましょう。
新生児のうんち回数は個人差が大きく、授乳方法や月齢で変化する。機嫌が良く体重が増えていれば、多くても少なくても心配いらない。
母乳とミルクでうんちの回数はこんなに違う

母乳育児の赤ちゃんのうんち
母乳で育つ赤ちゃんのうんちは、消化吸収がとても良いため、水分が多くてゆるいのが特徴です。
そのため、授乳のたびにうんちをすることも珍しくなく、一日の回数が多くなることもあります。
色は黄色や黄緑色っぽく、ヨーグルトのような甘酸っぱい匂いがするのも特徴的。
つぶつぶが混じっていることもありますが、これは母乳の脂肪分などが固まったものなので心配いりません。
初めての育児だと、このゆるさを見て「下痢かも?」と不安になるかもしれませんが、赤ちゃんの機嫌が良く、体重が順調に増えていれば、それがその子の正常な状態なんです。
ミルク(人工乳)育児の赤ちゃんのうんち
一方、ミルクで育つ赤ちゃんのうんちは、母乳よりも消化に少し時間がかかるため、うんちはやや固めのペースト状になりやすい傾向があります。
回数は母乳の赤ちゃんよりも少なく、一日1回〜数回程度に落ち着くことが多いです。
色は黄土色や茶色がかった黄色で、匂いも母乳のうんちより強く、少し大人に近い便の匂いがするんですよ。
回数が少ないと「便秘なのかな?」と心配になるかもしれませんが、ミルク育児ではこれが正常なリズムだったりします。
赤ちゃんの成長とともに腸の働きも整ってくるので、焦らず見守ってあげましょう。
混合育児の赤ちゃんのうんち
母乳とミルクを両方あげている混合育児の場合、母乳とミルクの割合によって、うんちの回数や固さ、色が変化するのが特徴です。
母乳を飲む量が多ければゆるく回数も多くなり、ミルクの割合が増えれば少し固めで回数も少なくなる傾向があります。
そのため、昨日と今日でうんちの状態が違う!なんてことも、混合育児では「あるある」なんです。
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赤ちゃんの成長やその日の飲み具合によっても変わるので、日々の変化を記録しながら、赤ちゃんなりのリズムを観察してあげてくださいね。
【うんち回数別】心配なサインと見分け方

回数が少ない|「便秘」を疑う3つのサイン
新生児の場合、数日間うんちが出なくても、機嫌が良くミルクや母乳をしっかり飲めていれば心配ないことがほとんどなんです。赤ちゃんの腸の動きや消化のリズムはまだ発達途中で、排便のペースには大きな個人差があります。
ただし、次のようなサインが見られる場合は「便秘」の可能性が考えられます。赤ちゃんの状態をよく観察してあげてください。
- お腹がパンパンに張っている
- いきんでも硬くて丸いコロコロしたうんちしか出ない、または出ない
- 機嫌が悪く、ミルクや母乳の飲みが悪い
新生児でも4日以上排便がない場合や、お腹が張る・機嫌が悪いなどの症状があれば早めに小児科に相談しましょう。
回数がいつもより多い|「下痢」を疑う3つのサイン
うんちの回数が普段より急に増え、なんだかいつもより水っぽいなと感じたら、それは「下痢」のサインかもしれません。
新生児のうんちはもともとゆるい状態なので、正常なうんちとの見分けがつきにくいこともありますよね。でも、「いつもと違う」というママやパパの感覚はとても大切なんです!
特に、以下のような状態が見られる場合は注意が必要です。赤ちゃんの健康状態をしっかりチェックしましょう。
- うんちが水様便(おむつに染み込むような水っぽいうんち)になる
- 嘔吐や発熱を伴っている
- おしっこの回数が減る、唇が乾くなど脱水の兆候がある
新生児にとって、嘔吐や下痢が続くと脱水症状を引き起こしやすいため、早めの対応が肝心です。少しでもおかしいと感じたら、すぐに病院を受診してください。
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自宅でできる!新生児のうんちケア

便秘気味のときのケア:お腹マッサージと綿棒浣腸
赤ちゃんのうんちが出ないと、便秘かな?と心配になりますよね。
そんなときは、まず優しくお腹をケアして腸の動きを促してあげましょう。
おへその周りを「の」の字にマッサージしたり、両足を優しく持って自転車をこぐように動かしてあげるのも、赤ちゃんの腸にとっては良い刺激になるんです!
それでもうんちが出ないときは「綿棒浣腸」を試してみるのも一つの方法ですよ。
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ベビーオイルなどをつけた綿棒の先、綿球が隠れる程度(1~2cm程度)を肛門にそっと入れて15秒ほど優しく刺激します。
ただし、これはあくまで応急処置。
もし赤ちゃんの機嫌が悪いなどの変化が見られたら、かかりつけの病院で医師に相談してくださいね。
回数が多くおむつかぶれが心配なときのケア
授乳中の赤ちゃんのうんちの回数が多くて、下痢なのかと心配になったことはありませんか?
母乳やミルクは消化が良いため、新生児期は一日のうんちの回数が多くなる傾向があります。
これは赤ちゃんの腸がしっかり動いている健康なサインでもあるんですよね。
ただ、回数が多いとデリケートなおしりの皮膚が荒れて、おむつかぶれを起こしがちです。
おむつ替えのときは、おしりふきでゴシゴシ擦らず、ぬるま湯で優しく洗い流してあげるのがベスト!
その後は、タオルで優しく押さえるように水分を拭き、しっかり乾かしてから保湿剤やワセリンを塗って皮膚を保護してあげましょう。
この一手間が、赤ちゃんの快適な毎日につながるんです。
便秘気味なら「の」の字マッサージと足の運動を。うんちが多い時はぬるま湯で優しく洗い、しっかり乾かしてから保湿ケアを。
うんちの回数以外にチェックすべき3つのポイント
新生児のうんちの回数は、多くても少なくてもパパママにとっては心配の種ですよね。
でも、回数だけに一喜一憂しなくても大丈夫なんです!
赤ちゃんの健康状態は、うんちの回数以外にもっと大切な観察ポイントがあるんですよ。
ここでは、子育て中のパパママにぜひ知っておいてほしい、特にチェックすべき3つのポイントをご紹介します。
うんちの色と状態
赤ちゃんのうんちの色、何色が「正常」か知っていますか?
普段のうんちが黄色、茶色、緑色であれば、ひとまず心配はいりません。
消化の状態によって色は変化するものなので、この3色なら大丈夫。
しかし、注意が必要なのは「白・赤・黒」のうんちです。
これらは病気のサインである可能性があるため、すぐに、かかりつけの小児科を受診しましょう。
念のため、うんちの写真を撮っておくと、病院で医師に説明しやすくなるのでおすすめです。
- 白いうんち:ロタウイルス胃腸炎や胆道閉鎖症の可能性
- 赤いうんち:血便。腸からの出血や細菌性腸炎の可能性
- 黒いうんち:タール便。胃や十二指腸などからの出血の可能性
赤ちゃんの機嫌と活気
うんちの回数に変化が見られたとき、まず確認してほしいのが赤ちゃんの機嫌と活気です。
回数がいつもと違っても、赤ちゃんがいつも通り元気に手足を動かし、ご機嫌な様子であれば問題ないことがほとんどなんですよね。
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赤ちゃんからのサインを見逃さないためにも、日頃から様子をしっかり観察することが、育児においてとても大切になります。
赤ちゃんの「いつも通り」を把握しておくことが、いざというときの判断基準になるというわけです。
体重の増え方とおしっコの回数
母乳やミルクは、赤ちゃんにとって唯一の栄養源です。
しっかり授乳できていて、体重が成長曲線に沿って順調に増えていれば、うんちの回数が多くても少なくても過度に心配する必要はありません。
赤ちゃんの成長には個人差がありますが、体重の増加は健康の重要なバロメーター。
母子手帳の成長曲線に記録して、発育のペースをチェックしてあげましょう。
また、おしっこの回数も健康状態を知るヒントになります。
一日あたり6回以上おしっこが出ているかも、母乳やミルクが足りているかの一つの目安になるので、ぜひチェックしてみてください。
- うんちの色:黄・茶・緑色は正常、白・赤・黒は受診
- 機嫌と活気:元気で機嫌が良ければ回数が違っても心配なし
- 体重・おしっこ:順調に増加し1日6回以上なら健康
すぐに病院へ!新生児のうんちで受診すべきサイン
赤ちゃんのうんちの状態は、健康のバロメーターです。
毎日の観察で変化に気づくことも多いですが、どんなときに病院へ行くべきか、判断に迷うこともありますよね。
特に新生児期のうんちは個人差が大きく、ミルクや母乳など授乳内容によっても色や回数が変化します。
だからこそ、普段と違う「危険なサイン」を見逃さないことが大切なんです!
- 血が混じった赤いうんち
- 白っぽい(クリーム色、薄い黄色)うんち
- 黒いタール状のうんち(生後数日の胎便は除く)
- 水様性の下痢が頻繁に続く
- 嘔吐や発熱を伴う
これらのサインは、赤ちゃんの腸や消化器官に何らかのトラブルが起きている可能性を示しています。
特に、白っぽいうんちは胆道系の病気、赤や黒のうんちは出血のサインかもしれません。
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また、うんちだけでなく赤ちゃんの機嫌や体重の増え方、おしっこの量など、全身の状態を合わせて見ることが重要です。
「いつもと何か違う」という親の直感は、大切なサインだったりするんです。
白っぽいうんちの判断は難しいため、便色カードを活用し、迷ったらおむつを持参して小児科を受診しましょう。
育児中はささいな変化にも敏感になりますが、心配しすぎることはありません。
正しい知識を持って、赤ちゃんの健康と成長をサポートしていきましょう。
よくある質問

Q. うんちの回数が急に減りました。便秘でしょうか?
A. 生後2〜3ヶ月頃になると消化機能が発達し、うんちを溜められるようになるため回数が減るのは自然なことです。赤ちゃんの機嫌が良くお腹が張っていなければ心配いりません。ただし、4日以上出ない、苦しそうなどの場合は小児科に相談しましょう。
Q. 授乳のたびにうんちをします。これって下痢ですか?
A. 特に母乳で育つ赤ちゃんは消化吸収が良いため、授乳のたびにうんちをすることはよくあります。うんちが極端に水っぽくなければ、赤ちゃんの機嫌が良く体重が順調に増えているなら健康な証拠なので安心してくださいね。
Q. 緑色のうんちが出たのですが、大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。赤ちゃんのうんちが黄色、茶色、緑色なのは正常の範囲内です。母乳やミルクが腸内を通過する時間や、胆汁の色素の影響で緑色になることがあるので、心配いりませんよ。
Q. うんちに白いツブツブが混ざっているのは何ですか?
A. それは母乳やミルクに含まれる脂肪分やカルシウムが固まったものです。赤ちゃんの消化機能はまだ未熟なため、消化しきれなかったものがそのまま出てくることがあり、特に心配はいりません。
Q. 綿棒浣腸はどのくらいの頻度で行ってもいいですか?
A. 綿棒浣腸はあくまでうんちが出ない時の応急処置です。癖になると自力で排便しにくくなる可能性もあるため、常用は避けましょう。便秘が続く場合は、まずお腹のマッサージなどを試し、改善しない場合は小児科医に相談してください。
Q. うんちの回数が少ないのですが、母乳やミルクは足りていますか?
A. うんちの回数が少なくても、体重が成長曲線に沿って順調に増えていて、1日に6回以上おしっこが出ているようなら、授乳量は足りていると考えてよいでしょう。赤ちゃんの成長を総合的に見てあげてくださいね。
Q. 病院に行くべき「危険なうんち」の色を教えてください。
A. うんちの色が「白・赤・黒」の場合は、病気のサインの可能性があります。いつもと違う色のうんちが出たら、念のためおむつの写真を撮っておき、すぐに小児科を受診しましょう。
まとめ
新生児のうんちの回数について、不安は解消されましたか?赤ちゃんのうんちは本当に個人差が大きく、日によっても変わるものです。
回数の数字に一喜一憂するのではなく、赤ちゃんの機嫌は良いか、体重は順調に増えているかなど、全体を見てあげることが大切なんですね。
この記事を読んで「うちの子は大丈夫そう!」と安心できたなら嬉しいです。もし少しでも不安なことがあれば、一人で抱え込まずにかかりつけの小児科医や地域の保健師さんに相談してくださいね。日々の変化を記録しておくと、相談する時にも役立ちますよ!


