実は、新生児期の細切れ睡眠はごく自然なこと。大切なのは平均時間と比べるのではなく、赤ちゃんのサインを理解することです。
この記事では、新生児が寝ない・寝すぎる原因と具体的な対策、さらには安全な睡眠環境の作り方まで徹底解説!ママやパパの不安が、きっと安心に変わりますよ。
- 新生児の睡眠時間は平均16〜20時間だが、個人差が非常に大きい。
- お腹が空く、おむつが不快など、赤ちゃんが寝ないのには必ず理由がある。
- 「背中スイッチ」や「モロー反射」には、おくるみの活用が効果的。
- 寝すぎが心配な時は、体重増加やおしっこの回数など全体的な様子で判断する。
- 安全な睡眠環境(仰向け寝、硬めの寝具など)でSIDSのリスクを減らすことが重要。
新生児の睡眠時間は平均16〜20時間!でも個人差がとても大きい
生まれたばかりの新生児の赤ちゃんは、1日のうち平均で16〜20時間も眠ると言われています。
一日のほとんどを寝て過ごすなんて、なんだか不思議な感じがしますよね。
でも、これはあくまでも平均的な時間です。
実際には、よく寝る子もいれば、あまり寝ない子もいて、個人差がとっても大きいんです!
「うちの子、全然寝ない…」と育児書やネットの情報と比べて不安になってしまうママやパパも多いのではないでしょうか?
大切なのは、平均時間と比べることよりも、赤ちゃんがご機嫌で、ミルクをしっかり飲み、体重が順調に増えているかどうかです。
数字に一喜憂せず、目の前の赤ちゃんのペースを尊重してあげることが、何よりも大切なんですよ。
新生児の睡眠の特徴:なぜ細切れで眠るの?
新生児の赤ちゃんって、どうしてあんなに細切れにしか眠らないのでしょうか?
せっかく寝かしつけに成功したと思ったら、30分や1時間で起きてしまう…なんて、あるあるですよね。
これには、赤ちゃんの体の仕組みと成長が大きく関係しています。
まず、新生児は胃がとても小さいため、一度にたくさんのミルクやおっぱいを飲むことができません。
だから、すぐにお腹が空いてしまい、授乳のために頻繁に起きる必要があるのです。
ママ
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また、大人のように深い眠りと浅い眠りのリズムがまだ確立されておらず、睡眠サイクルが短いのも特徴です。
昼夜の区別もついていないので、昼寝も夜の睡眠も細切れになるのは、赤ちゃんの成長にとってごく自然なこと。
ママやパパにとっては大変な時期ですが、これも今だけの特別な時間なんです。
新生児の細切れ睡眠は成長に必要な自然なリズム。胃が小さく授乳が頻繁になるのも、睡眠サイクルが短いのも正常な発達過程です。
月齢別に見る睡眠時間の変化(0ヶ月〜3ヶ月)
生まれたばかりの赤ちゃんは、実はまだ昼と夜の区別がついていません。
ママのお腹の中にいた時と同じように、明るさに関係なく眠ったり起きたりを繰り返します。
ここから3ヶ月かけて、少しづつ睡眠のリズムがどのように変化していくのか見ていきましょう!
もちろん、ここでも個人差が大きいので、あくまで目安として捉えてくださいね。
赤ちゃんの成長は一人ひとり違って、それが個性なんです。
焦らず、ゆったりとした気持ちで見守ってあげましょう。
【悩み別】新生児が寝ない・すぐ起きる5つの原因と対策

- 授乳は十分?お腹が空いていないか
- おむつは濡れていない?肌が快適か
- げっぷはしっかり出た?お腹の張りはないか
- 部屋は暑すぎたり寒すぎたりしない?(室温・湿度)
- モロー反射対策におくるみは試した?
- 日中、明るい場所で過ごし、適度な刺激はあった?
- 寝る前のルーティンは決まっている?(お風呂→授乳など)
原因1:空腹やおむつなどの不快感
新生児の赤ちゃんが寝ない、すぐ起きる原因で最も多いのが、おなかが空いた、おむつが濡れて気持ち悪いといった生理的な不快感です。
生まれたばかりの赤ちゃんの胃はとても小さく、一度にたくさんのミルクや母乳を飲むことができません。
そのため、睡眠時間も短くなり、2〜3時間おきに授乳が必要になります。
「さっきあげたばかりなのに…」と不安になるかもしれませんが、赤ちゃんによって授乳の頻度やパターンは大きく異なります。
寝かしつけの前には授乳を済ませ、おむつが汚れていないかチェックする。
このひと手間が、赤ちゃんの快適な睡眠リズムを作る第一歩になります。
原因2:室温・湿度・音・光などの環境
赤ちゃんが眠るお部屋の環境、一度見直してみませんか?
大人にとっては快適な室温でも、体温調節が未熟な赤ちゃんにとっては暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。
赤ちゃんが快適に眠るための室温は、夏場は26〜28℃、冬場は20〜22℃が目安です。
また、乾燥しすぎないよう、湿度も50〜60%に保ってあげると安心ですね。
室温・湿度の数値は目安です。赤ちゃんの様子をしっかり観察して、汗をかいていないか、寒そうにしていないかをチェックしながら調整しましょう。
光や音に敏感な赤ちゃんも多いので、寝る時は部屋を暗くし、静かな環境を整えるのが基本です。
ただ、完全な無音だと逆に不安になる子も。
ママのお腹の中にいた時と似た「ザー」というホワイトノイズは、赤ちゃんをリラックスさせてくれる効果が期待できるので、試してみる価値アリですよ。
原因3:モロー反射や背中スイッチ
抱っこではあんなにぐっすりだったのに、ベッドに置いた途端に「ギャー!」…なんて経験、育児あるあるですよね。
これは、多くのママやパパを悩ませる通称「背中スイッチ」と呼ばれる現象です。
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また、大きな音などにビクッとして両手を広げる「モロー反射」で起きてしまうことも少なくありません。
これは赤ちゃんの意志とは無関係に起こる原始反射。
おくるみで優しく体を包んであげることで、モロー反射を防ぎ、赤ちゃんに安心感を与えられます。
背中スイッチ対策は、赤ちゃんが深く眠ってから、ゆっくりお尻から下ろすのがコツの一つです。
背中スイッチやモロー反射は赤ちゃんにとって自然な反応。おくるみや優しい寝かしつけ方法で対策しましょう。ただし効果には個人差があります。
新生児が寝すぎ?心配な時の判断基準と起こし方

「よく寝る子は育つ」とは言いますが、あまりにぐっすり寝ていると「こんなに寝ていて大丈夫?」「授乳の時間は?」と不安になってしまうのが親心ですよね。
とくに初めての育児では、赤ちゃんの睡眠に関する悩みは尽きません。
「寝すぎ」で心配な時の判断基準
睡眠時間が長いだけで、すぐに心配する必要はないって知っていましたか?
大切なのは、睡眠時間そのものよりも、赤ちゃんの全体的な様子をチェックすることなんです。
もし「寝すぎかな?」と不安になったら、以下のポイントを確認してみてください。
- 体重が順調に増えているか
- おしっこが1日に6回以上出ているか
- うんちがしっかり出ているか
- 起きているときに手足を元気に動かしているか
- 顔色や肌の色は悪くないか
- 哺乳力があり、しっかりミルクや母乳を飲めているか
これらの項目に問題がなければ、その子にとって必要な睡眠時間をとっているだけなので、過度に心配しなくても大丈夫。
赤ちゃんの成長には大きな個人差があることを覚えておきましょう。
新生児を起こした方がいいケース
基本的には赤ちゃんのペースに任せてOKですが、中には授乳のために起こした方が良いケースもあります。
例えば、授乳の間隔が4〜5時間以上空いてしまう場合です。
とくに生後1ヶ月未満の赤ちゃんや、体重の増え方が緩やかな場合は、栄養補給や水分補給のために起こして授乳することが推奨されています。
また、黄疸の症状が見られるときや、おしっこの回数が極端に少ないなど脱水が心配なときも、起こして授乳する必要があります。
判断に迷うときや不安なときは、一人で悩まずに医師や助産師さんに相談するのが一番安心ですよ。
優しい起こし方のコツ
いざ赤ちゃんを起こそうとしても、すやすや眠っている姿を見ると、びっくりさせないように優しく起こしてあげたいですよね。
急に大きな音を立てたり、体を強く揺さぶったりするのは絶対にNG!
赤ちゃんが快適に、そして自然に目覚められるように、環境を少しずつ変化させてあげるのがコツなんです。
いきなり抱き上げるのではなく、まずは周りの環境からアプローチしてみましょう。
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生活リズムを整えるためにできること
新生児期から、将来の快適な睡眠リズムのために何かできることはあるのでしょうか?
答えはイエスです!
すぐに昼夜の区別がつくわけではありませんが、生活リズムの土台作りは新生児期から始めることができます。
特別なことをする必要はなくて、大切なのはメリハリのある環境づくりなんです。
朝になったらカーテンを開けて部屋に光を入れ、「おはよう」と声をかける。
日中は、多少の生活音がある明るいリビングで過ごし、夜になったら部屋を暗くして静かな環境で寝かしつけをする。
こうした日々の積み重ねが、赤ちゃんの体内時計を少しずつ整えていくんですよ。
朝は光を浴び、日中はメリハリのある生活、夜は静かで暗い環境を心がけることで、赤ちゃんの体内時計を整える土台作りができます。
昼夜逆転はいつから直す?生活リズムの整え方3ステップ

新生児期の赤ちゃんは、昼も夜も関係なく寝たり起きたりを繰り返しますよね。
「うちの子、昼夜逆転してるかも…」と悩むママやパパは少なくありません。
でも、安心してください!新生児の睡眠時間が細切れなのは、赤ちゃんの成長にとってごく自然なことなんです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別がついていません。
体内時計が未熟なため、2〜3時間おきに授乳やミルク、おむつ替えが必要な生活リズムになります。
この時期の夜泣きや頻回な授乳は、赤ちゃんの健全な発達に欠かせないもの。
ママやパパにとっては睡眠不足でつらい時期ですが、焦って直そうとする必要はまったくないんですよ。
赤ちゃんの体内時計が整い始め、昼夜の区別がつき始めるのは、一般的に生後3ヶ月〜4ヶ月頃と言われています。
もちろん、これには大きな個人差がありますから、赤ちゃんの成長のペースに合わせて、ゆっくり見守ってあげることが大切です。
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では、具体的にどうすれば生活リズムが整いやすくなるのでしょうか?
今日から始められる3つのステップをご紹介します!
育児は完璧じゃなくて大丈夫。まずは1つから試してみてくださいね。
まず一番大切なのが、朝の光を浴びることです。
人間の体は、光を浴びることで体内時計をリセットする仕組みになっています。
毎朝同じ時間にカーテンを開けて、赤ちゃんと一緒に「おはよう」の光を浴びる習慣をつけましょう。
これだけで、自然と「朝は起きる時間」というリズムが体に刻まれていくんです。
お天気の良い日は、少しだけ外の空気を吸うのも気持ちいいですよ!
日中は、赤ちゃんが起きている時間にメリハリをつけることがポイントです。
リビングなど明るい場所で過ごし、テレビの音や家族の話し声といった生活音は、無理に消さなくても大丈夫。
適度な刺激が、昼は活動する時間だということを教えてくれます。
昼寝も赤ちゃんの成長には欠かせませんが、長く寝すぎるときは、優しく声をかけて起こしてあげるのも一つの方法。
授乳やおむつ替えの時間も、赤ちゃんとコミュニケーションをとる大切なひとときになりますね。
そして、夜は「これから寝るんだよ」という合図を送ってあげましょう。
これを「入眠儀式」と呼び、毎日同じ時間に、同じ流れで行うのがコツです。
例えば、「お風呂に入る→授乳する→部屋を暗くして寝かしつけ」といった感じです。
部屋の温度や湿度を快適に保ち、赤ちゃんが安心できる環境を整えてあげることが、質の良い睡眠につながります。
静かで安全な寝室は、赤ちゃんの心を落ち着かせてくれるんですよね。
パパ・ママも休んで!新生児期の睡眠を乗り切る心の持ち方
新生児期の赤ちゃんの育児、本当にお疲れさまです。
とくに悩ましいのが、赤ちゃんの睡眠時間やリズムに関する問題ではないでしょうか。
授乳やミルク、おむつ替えで何度も夜中に起きるため、パパもママも深刻な睡眠不足に陥りがちですよね。
「いつになったら朝まで寝てくれるの…?」と不安になる気持ち、すごくよくわかります。
でも、まず知っておいてほしいのは「完璧な育児なんてない」ということ。
この時期の赤ちゃんは、昼夜の区別なく寝たり起きたりを繰り返すのが当たり前なんです。
だからこそ、パパとママが自分自身を追い詰めず、心穏やかに過ごすための「心の持ち方」が何よりも大切になってきます。
赤ちゃんが寝ている時間は、家事をこなすのではなく、ママやパパも一緒に休む時間にしましょう。
身体を休めることが、心の余裕に繋がります。
そして何より、一人で抱え込まないこと。
新生児期の睡眠の悩みは、多くの家庭が通る道です。
パパとママがチームになって、そして周りの助けも借りながら、この特別な時期を乗り越えていきましょう。
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育児は24時間体制のチーム戦です!
夜泣きの対応や寝かしつけ、授乳やミルクの準備など、どちらか一方に負担が偏らないように、役割を分担することが乗り切るためのカギとなります。
例えば、夜間の対応を時間で区切って交代する、パパはミルクの担当、ママは寝かしつけの担当など、家庭の生活リズムに合わせてルールを決めるのがおすすめです。
お互いの睡眠時間を少しでも確保することで、心にも体にも余裕が生まれますよ。
完璧な育児は目指さず、パパとママがチームとなって役割分担し、自分たちも休息をとることが大切。一人で抱え込まずに周りの助けも借りましょう。
よくある質問

Q. 平均より睡眠時間がかなり短いのですが、大丈夫でしょうか?
合計時間だけでなく、赤ちゃんの機igenんが良く、ミルクの飲みや体重増加が順調であれば問題ないことが多いです。個人差がとても大きいので、数字だけにとらわれず赤ちゃんの様子を観察しましょう。
Q. 昼夜逆転はいつ頃から直せばいいですか?
生まれたばかりの赤ちゃんに昼夜の区別はありません。焦って直す必要はなく、生後3ヶ月頃から、朝に光を浴びせ、夜は暗く静かな環境を作るなど、少しずつ生活リズムの土台作りを始めるのがおすすめです。
Q. 「背中スイッチ」が強力で、ベッドに置けません。どうすればいいですか?
赤ちゃんが深く眠ってから、お尻からゆっくり下ろすのがコツです。また、おくるみで体を包んであげると、抱っこされているような安心感が続き、スイッチが入りにくくなることがありますよ。
Q. 授乳のために、寝ている赤ちゃんを起こした方がいいのはどんな時ですか?
生後1ヶ月未満や体重増加が緩やかな場合、授乳間隔が4〜5時間以上空くなら起こして授乳しましょう。また、黄疸や脱水の心配がある時も同様です。判断に迷ったら医師や助産師に相談してください。
Q. 添い寝は危険だと聞きました。してはいけないのでしょうか?
添い寝には窒息などのリスクが伴います。もし添い寝をする場合は、赤ちゃんの周りに大人の寝具がかからないようにする、ベッドから落ちないようにするなど、最大限の安全対策が必要です。ベビーベッドで寝かせるのが最も安全です。
Q. いつになったら朝までぐっすり寝てくれるようになりますか?
個人差が非常に大きいですが、生後3ヶ月頃から夜にまとめて寝る時間が増え始め、生後6ヶ月頃には夜通し寝る子も出てきます。焦らず、赤ちゃんの成長ペースを見守りましょう。
Q. パパにもっと育児に協力してほしいのですが、どう伝えたらいいですか?
「手伝って」ではなく、「夜中のミルクはお願いできる?」など具体的に役割をお願いするのが効果的です。また、ママ自身の「休みたい」という気持ちを素直に伝え、二人で協力体制を話し合うことが大切です。
まとめ
新生児期の睡眠は、本当にわからないことだらけですよね。
寝ない日も、寝すぎる日もあって、不安になってしまうのは当然です。
でも、一番大切なのは育児書通りの時間で眠ることではなく、赤ちゃんが元気に成長していること。そして、パパとママが笑顔でいられることです。この記事で紹介した対策を参考に、少しでも肩の力を抜いてみてください。
まずは、赤ちゃんが寝ている間に一緒に体を休めること、そしてパートナーと協力体制を話し合うことから始めてみませんか?一人で抱え込まず、地域のサポートなども頼りながら、この特別な時期を乗り越えていきましょう!



