赤ちゃんの成長を見守るのは、親にとってなによりの幸せです。
同時に、人間の成長過程を見届けられる興味深い経験でもあります。
赤ちゃんは、抱っこされているときも体の動かし方や姿勢のコントロール方法を学び、立ち上がって歩くための準備を始めているとも言われています。
二足歩行を始める前には、いわゆる「つかまり立ち」をする時期があります。
このつかまり立ちをサポートしてくれるおもちゃがあることをご存知ですか?
(といっても、歩行器ではありませんよ!)
つかまり立ちの練習をしたい赤ちゃんのために、ぜひとも環境を整えてあげて欲しいとSTUDY PARK[スタディパーク]では切に願っています。
今回は、つかまり立ちをする前の赤ちゃんの成長を再確認しつつ、その時期におすすめしたいとっておきのおもちゃをご紹介します!
もくじ
赤ちゃんが「ハイハイ」を始めるまでの成長過程
3〜4カ月ごろになると背骨を支える筋肉が発達し、だんだんと首がすわってくるのはみなさんご存知のとおりです。
さらに6カ月頃には寝返りをうてるようになります。
寝返りをうてるようになると今度はうつ伏せのポジションに興味を抱き始め、少しずつお腹を床につけながら前に進む「ずりばい」を始めます。
この時期6〜7カ月頃にはおすわりもできるようになり、動くものを目で追う「追視」もさらに発達します。
そうなると、ずりばいから次第に上半身を持ち上げ、ひざで腰を支えて押し上げ、四つん這いの姿勢をとるようになります。
ここから腕と足でうまくバランスをとれるようになると、いよいよ前へと進もうとします。
やがて両手と両ひざを交互に前に出しながら体を前進させるようになり「ハイハイ」が完成します。
ある程度の筋力が無ければハイハイはできませんが、一度できるようになると手足の筋肉はぐんぐん発達していきます。
「つかまり立ち」&「つたい歩き」時期に見られる赤ちゃんの成長
「つかまり立ち」の始まり
体の軸を安定させながらハイハイができるようになると、ベッドの柵やソファにつかまりながら立つ、いわゆる「つかまり立ち」が始まります。
個人差があるもののだいたい生後10カ月前後に見られます。
この段階で、赤ちゃんは足首を動かすことを覚えていますが、まだ足の裏を床につけて力を入れることができません。
そこで、柵などにひざでよりかかった状態で立ち上がります。
一方、手は親指を固定させながら他の指と一緒に物をつかむことを身につけていきます。
柵に手をかけながらつかまって立つことができるようになるのです。
最初は体がぐらぐらしてすぐにペタンと座り込んでしまいますが、この動作を繰り返すうちに長くつかまり立ちができるようになります。
「つかまり立ち」から「つたい歩き」へ
すると今度は、「あの丸いものに近づきたい」「あの黒い四角いものに触りたい」という好奇心から、柵にかけた手で体のバランスを支えながら「つたい歩き」を始めるようになります。
赤ちゃんは完全に歩き始めるまで、この「つたい歩き」を通じて足の裏だけで体を支えるバランス感覚を身につけていくのです。
焦りは禁物!無理に練習させずに「したいこと」を助けるおもちゃを用意しよう
「他の子はもうつかまり立ちをしているのにうちの子まだ・・・どうして?」という焦りを抱いてしまう親御さんもいらっしゃると思います。
だからといって、無理矢理つかまり立ちの練習をさせたりするのはNGです!
つかまり立ちを練習させるのであれば、ハイハイがしっかりできることが第一条件です。
ハイハイは筋肉の発達を知る目安でもあります。
筋肉が発達すれば、自然につかまり立ちができるようになります。
それには個人差があるため、適齢期になっても「つかまり立ち」や「つたい歩き」を始めないからという理由で焦ったりするのは絶対禁物ですよ。
それよりは、赤ちゃんが自らの意志でつかまり立ちを始められるようなおもちゃを置いてあげましょう!
「このおもちゃの上の人形に触ってみたい」
「上にあるスイッチを押してママがさっき鳴らした音楽をもう一回聞きたい」
という思いから、赤ちゃんはお座りの状態から自然とつかまり立ちを始めるはずです。
繰り返しになりますが、赤ちゃんが自らつかまり立ちにチャレンジしようとしないなら、まだ時期尚早ということ。
そんなときは焦らずに、ハイハイやずりばいを思う存分にやらせてあげてくださいね。
(むしろ、立って歩けるようになってからもハイハイをたくさんしたほうがよい、という意見もあるほどです)
「つかまり立ち」時期に気を配りたい環境、5つのポイント
多くのママパパが「びっくりした」というのが、つかまり立ちを始めてから歩き始めるまでの期間の短さです。
つかまり立ちをするようになったら、いつどのタイミングで歩き始めるか分からないんです。
ちょっと目を離したすきにその時がやってきてしまうかもしれないため、赤ちゃんの安全のために家の中の危険地帯を見直しましょう。
プレイマットとベビーサークルをうまく活用
つかまり立ちを始めた赤ちゃんは頻繁に尻もちをつきます。床にプレイマットやコルクマットなどを敷いて怪我を防止しましょう。
目を離したすきに赤ちゃんが遠くまで伝い歩きをすることがないよう、ベビーサークルの中に入れてつかまり立ちをさせるのも安心です。
また、フローリングなどの床で靴下を履いていると、転倒したときに怪我をしてしまうため、つかまり立ちをさせるときは裸足にしてあげましょう。
ゲートや扉・棚のストッパーで危険を防止
ベビーサークルを置くスペースがない場合は、危険なものがたくさん潜む台所や階段の前に赤ちゃんが通れないようゲートを設けましょう。
また、いつどのタイミングで棚や引き出しを開けてしまうか分からないため、不測の事態に備えるつもりでストッパーをつけておきたいものです。
ドアストッパー
赤ちゃんにも安全なドアストッパーを選ぶなら、ドアの下にさし込むタイプは避けたほうが賢明。
赤ちゃんは手の届くところにあるものに触れたり、動かそうとしたりしてしまいます。
ドアノブに通して壁と密着させるタイプなら、赤ちゃんにはまだ手が届かず、目につきにくく最適。
このストッパーがあれば、ドアは常にきちんと開かれ固定された状態なので、行動範囲をひろげ始めた赤ちゃんの指や体の一部が挟まれる心配がなくなります。
引き出しなどのストッパー
タンスや机の引き出しを開けたりするのも好奇心おう盛な赤ちゃんが大好きなもののひとつです。
赤ちゃんの手の届くところにある家中の引き出しや両開きの戸棚など、あらゆるところにストッパーを貼れば、中にあるものを取り出してしまう心配も無用。
もちろん、赤ちゃんがタンスを閉めて指を挟んでしまう事故も防げます。
ストッパーを選ぶなら、いろいろなサイズのタンスや棚に合わせて長さが調節できるものがおすすめ。
かつ、ロック解除には赤ちゃんにとって操作が難しい、ボタンを押してスライドさせるタイプを。
また、粘着テープで家具に貼付けるものがほとんどですが、不要になってもきれいにはがせるタイプを厳選しましょう。
ベビーゲート
キッチン、階段、お風呂場などにはベビーゲートを設置すると安心。
選ぶなら、壁に穴などを開ける必要もなく、取り付けも簡単な突っ張り棒タイプのものを。
間口の幅に合わせて伸縮させることができるので、ほとんどの場所に使用可能です。
取り付け可能幅にゆとりがあるものを選ぶことで、赤ちゃんの成長に合わせて設置場所を変えられるので使い回しがききます。
また、家事をしているお母さんの手は常にふさがっていることも考え、閉める時はオートロックのものだと、開閉も苦になりません。
リビングの家具のかどはコーナークッションでしっかりカバー
赤ちゃんがハイハイを始める頃になったら、家の中にある背の低めの家具のかどを一度見まわしてみましょう。
それらは赤ちゃんにとって、つかまり立ちするのにちょうどよりかかりたくなるようなものなので、四角くとんがったかどはコーナークッション(ガード)などのグッズで覆うようにします。
まだ動きが不安定な赤ちゃんが、バランスを失ってぶつけてしまうこともあるので、ケガを事前に防止してあげましょう。
例えば、テレビの台、背の低い本棚、タンス、テーブル、ソファのかどなどは大丈夫か、いま一度点検を。
最近は種類も豊富なので、デザインの目立たないもの、家具に直接貼り付けてもあとが残らないものなど、お好みで選べます。
コーナークッション ガード
L型12個と丸型12個の計24個セットなので、テーブル、柱、椅子のかどなど、いろいろなところをカバーできます。
シンプルなデザインにこだわる人には嬉しい透明デザイン。
透明で目立たないため、赤ちゃんが取り外そうとする心配も少なくて済みます。
下に置いてあったものを大人の目線の位置へ移動
洗剤・スプレー・シャンプーなどが床に置いてあったら、すべて手の届かない場所へ移動させましょう。
洗剤液などの誤飮を防ぐのは大切です。
お風呂の水を抜く習慣をつけ、湯舟に水がいつも入っている状態は避けましょう。
いくらフタをしていても、つかまり立ちを始めた赤ちゃんがフタにつかまれば、滑った拍子に湯舟に落ちてしまう危険も考えられます。
そもそも、滑りやすいお風呂場や洗面所には赤ちゃんが入らないようにしましょう。
部屋やリビングにも危険がいっぱいです。
上に兄姉がいる家庭ならなおのこと、散らかった遊び道具へのが配慮が必要です。
スーパーボール、おはじき、固いレゴなどは箱にしまうなど、徹底管理しましょう。
赤ちゃんの自然な発達を妨げる歩行器にはいれない
つかまり立ちをはじめたばかりの赤ちゃんは、何度も尻もちをついては起き上がるもの。
それが危ないからといって、歩行器に入れて歩かせる練習をするのは、STUDY PARK[スタディパーク]ではおすすめしていません。
最近では座って食事をしたり、付属テーブルについたおもちゃで遊ばせたりできる歩行器が多く、家事に忙しいお母さんにとって便利なことも確かです。
それでも、赤ちゃんが知らぬ間に遠くまでいかないように、また、危ない場所に入らないようにという理由で、歩行器に中に入れておくのは避けていただきたいです。
何よりも、ハイハイからつかまり立ちができるようになるまで、赤ちゃんは手足を動かすことで各成長過程に必要な筋肉の発達準備をしているのです。
歩行器に入れることは、赤ちゃんの自然な動きを妨げることになってしまいます。
「おすわり」→「つかまり立ち」移行期におすすめのおもちゃ
さて、お待たせをしました!
つかまり立ち期の赤ちゃんに、STUDY PARK[スタディパーク]が全力でおすすめしたいおもちゃをご紹介します!
ハイハイやおすわりの時期からつかまり立ちができるようになるまでは、「もっと高いところに手が届くようになりたい」という好奇心を後押しできるおもちゃが効果的ですよ!
ボールトラック・ローリー
ブナの木目が優しい風合いをかもすクーゲルバーン(玉転がし)です。
おすわりをしながら、赤、青、黄色のカラフルなボールがくねくねと転がっていく様子を目で追うことができます。
さらに、おすわりをする時期になると同時に発達する「追視」の力がますます鍛えられます。
赤ちゃんが「上の穴に玉を入れたい」と、立ち上がろうとするつかまり立ちの練習にも役立ちます。
おすわりからつかまり立ちの時期まで、早い時期から赤ちゃんのそばに置いてあげたいおもちゃです。
ボール・トラッカー
カラフルな滑り台をゴロゴロと転がっていくボールを見ているだけで楽しい気分になるボールトラッカー。
おすわりをしたままではどうしてもボールを転がすことができないため、赤ちゃんは入り口にボールを入れようとし、一生懸命立ち上がろうとします。
赤ちゃんがぐらぐらとしながらつかまっても倒れることがないよう、土台がしっかりしたつくりになっている点もおすすめポイント。
ボールは直径6cmなので、口に入れる心配もなく、手でものをつかむ力を身につけるのにも最適です。
保育園・幼稚園でもよく見かけるどちらかというとプロ向けの知育おもちゃではありますが、STUDY PARKでは家庭でのご利用もおすすめしています。
実際に、たくさんの方がご家庭用にと買っていかれていて、おすすめの製品です。
ムジーナ
簡単に組み立てることができ、新生児から手もとに置いておけるベビージム。
やさしい木の温もりあふれるシンプルな木目調のデザインは、お部屋のインテリアにもスッとなじんでくれます。
寝っ転がって見上げていただけのおもちゃにやがて手で触れることができるようになり、おすわりした状態でブラブラとゆらせるようになり…。
アーム部分はつかまり立ちにも役立ち、いつの間にかおもちゃを見下ろしながら触ることができるようになっていきます。
お絵かきボード
遊び心をくすぐられることで、赤ちゃんは自主的につかまり立ちをするようになるもの。
お絵かきボードは安定してたった子供が絵を描くという固定概念があるものの、つかまり立ちをする前の赤ちゃんにも効果的です。
絵を描いてみたくて、早く立ち上がろうとするはずです。
傾斜がついて安定感のある「おえかきボード」なら安心です。
三段階に高さ調整できるので、1歳以降もずっと継続して使えます。
さいごに
0歳から1歳にかけては、「ずりばい」→「ハイハイ」と、「おすわり」→「つかまり立ち」→「つたい歩き」という成長・発達があります。
それに合わせたおもちゃをうまく選べば、赤ちゃんの成長をしっかりサポートしてあげられるということをおわかりいただけましたでしょうか?
つかまり立ちの時期は、ほんの一瞬です。
この可愛くてたまらない時期を最高のおもちゃと一緒に楽しく過ごしてください!
STUDY PARK[スタディパーク]では、ここでご紹介したおもちゃ以外にも、赤ちゃんが喜ぶ本当に質の良いおもちゃをたくさん取りそろえています。
ショップにもぜひお立ち寄りくださいね。