ピアノに太鼓、笛にマラカス…。
おもちゃの楽器って、いろいろな種類がありますよね。
楽しみながら音楽に触れることができる楽器は、小さな子どもにもおすすめのおもちゃ。
その中で今回おすすめしたいのは「木琴」
音楽の授業できっと目にしたことがある、アレです。
子ども用のおもちゃでも、小さくてかわいい木琴がいろいろ販売されています。
しかもその木琴、ピアノと太鼓のイイとこどりだって知っていましたか?
バチで叩きながらメロディを奏でる木琴は、体や目、耳や脳、いろんなところを刺激してくれるのです。
STUDY PARK
「かわいくて音が出れば何でもいい」と思っていたら損してます!
さて、木琴を選ぶ時にあなたなら何を重視しますか?
もしくはなるべく安いものとか…(私も親なので気持ちはわかります)
もちろんそれも大事ですが、ちょっと待ってください。
その選び方、損をしているかもしれませんよ。
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木琴には、音感だけでなく、言葉や運動能力の発達も手助けしてくれる要素がいっぱい詰まっています。
せっかく楽器を買うんです。
それなら、子どもの成長にプラスになるものを選んでいただけると嬉しいです。
ぐんぐん成長する1歳過ぎの子どもたち
1歳過ぎは、できることがぐっと増えてくる時期。特に大きく成長するのが「動き」と「言葉」です。
複雑な動きができるように
1歳を過ぎると、「ボールを投げる」「太鼓を叩く」「型にはめる」など、目と手、手と手など、体のさまざまな部分を同時に使うことができるようになります。
字を書いたり、料理をしたり、私たちが当たり前にやっている動きも全てこの協調運動。その基礎が作られていく時期なんですね。
言葉もどんどん覚える
1歳過ぎは、「パパ」「ママ」「わんわん」などの簡単な単語をしゃべり始める時期。
「喃語(なんご)」と呼ばれていた言葉から、意味のある言葉に変わっていくのがこの頃です。
また、1歳半頃には大人の言うことも少しずつ理解するようになり、2歳頃には2語文を話すようになってきます。
話し始めからたった1年でこんなにも成長するんですね。
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動きと言葉が成長する今こそおすすめしたい木琴の「おもちゃ」
動きも複雑になり、言葉も多くなり、できることがぐっと増えてくる1歳過ぎの子どもたち。
それに合わせていろんな刺激を与えてあげると、成長をさらに促すこともできます。
そんな時期におすすめなのが「おもちゃ」の木琴です。
1歳過ぎの言葉と動きの成長に、プラスになることいっぱいなんですよ。
音楽でおしゃべりが上手になるってホント?
音を聞くことで、言葉を話したり聞いたりする力も育つこと、知っていますか?
その理由は、言葉も音の1つだからです。
よく言葉の発達には「言葉のシャワー」を浴びさせてあげることが大事だといいますよね。
同じく「音のシャワー」は、聴覚や脳を刺激してくれます。
音楽に親しむと語彙力もアップする
音楽教育を何もしなかった子どもより、ピアノを3年以上やっている子どもの方が、知っている単語の数が多いという研究結果も出ています。
ピアノの稽古をすると語彙が増えるという論文もあります。左右の脳を繋げる脳梁という神経束の一種がありますが、ピアノをすると言語に関係する神経束(軸索)が5倍くらい太くなります。
引用元:PITINA「今こそ音楽を!第3章:脳科学的観点から」
音楽に触れることは脳にいい影響があるんですね。
音感は育てられる!子どもの今がチャンス
絶対音感は生まれつきのものだと思っていませんか?
実はNO。
絶対音感は育つものなんです(生まれつきの人もごくわずかにいますけどね)
絶対音感と相対音感
音感には「絶対音感」と「相対音感」の2つがあります。
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相対音感は「ド」の音を聞いたあとに「ラ」の音を聞いたら「あ、ラだな」とわかるもの。
これは、大人になってからでも鍛えることができます。
対して絶対音感は、1つの音を聞いただけで「あ、ラだな」とわかるものです。
実はこれ、6〜7歳くらいまでの幼少期にしか身につけることができません。
逆にいえば、乳児〜幼少期の今がチャンスということです。
音程の正しい楽器が大切な理由
そのためには、正しい音を聞かせてあげることが何より大切。
音の高低や大小を正しく認識できるように、きちんと調律された楽器を選ぶようにしましょう。
絶対音感までは育たなくても、小さい頃から音に触れることで音感は良くなってきます。
やっておいて損はないですよね。
木琴のほかに、鉄琴もあればベスト
また、質の異なる音を聞くことも聴覚の刺激になります。
たとえば木琴と鉄琴は同じ構造ですが、音が全く違いますよね。
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音の高低、大小、そして質。
子どもの頃からさまざまな種類の音に触れることで、音感や音を聞き分ける聴力が育っていくのです。
バチを使う木琴はいろんな動作が経験できる
先ほど協調運動(協応動作)というものに触れました。
目と手、手と手、足と手など、体のさまざまな部分を同時に使う運動のことでしたね。
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目で見て狙ったところをたたく「協調運動」
木琴を叩くときにの動きをイメージしてみましょう。
バチを手で持ち、それを振り下ろす動きです。
この時、木琴の音板にバチがきちんと当たるように、目で見て手の動きをコントロールします。
木琴で遊ぶと運動神経がよくなる!?
協調運動は、運動神経の良さにもつながっています。
「ボールを投げる・蹴る」「縄跳びをする」「泳ぐ」など、運動のほとんどは協調運動の連続。
複雑な動きがいくつも重なってできています。
体力や筋力だけでなく、運動には協調運動が不可欠なのです。
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そしてこれは、生まれつき持っているものではなく、音感と同じように育っていくもの。
子どもの頃から複雑な動きをたくさん経験することで、運動神経は鍛えることができます。
木琴は、そんな協調運動を楽しみながら経験できる楽器なんですね。
リラックス効果も!自然な音が奏でるメロディ
木琴はいうまでもなく楽器です。一番の目的は音楽を奏でること。
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正しい音の出る木琴を選べば、きちんと曲を演奏することが可能。
ママが演奏するのを聞くだけでも、子どもは喜ぶでしょう。
運動、言葉、聴覚、いろんな発達に良い木琴ですが、その効果を大きくするには心が安定していることが必要。
大人だって、イライラしたり悲しかったりする状態で勉強しても、頭が働きませんよね。
木琴選びのポイントは「安心・安全」「正しい音程」「ペンタトニック」
さて、子どもの成長のためにより良い木琴を選ぶには、どこに着目したらいいのでしょうか?
ポイントは3つあります。
安心な素材と安全な形
小さな子どもが使うものなので、安心・安全が第一。
まずは、口に入れても安心な素材(材質や塗料など)を使っているかを確認しましょう。
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また、ケガや事故につながらないような設計のものを選びましょう。
飲み込んでしまうような小さな部品はないか、バチの構造や長さは年齢に合っているかなどです。
正しい音程になっていること
聴覚や音感の発達に欠かせないのが、正しい音程です。
おもちゃの木琴の中には、音が全く合っていないものや、同じ音しか出ないものもあります。
これでは太鼓と変わりません。
せっかく木琴を買うのですから、本物の正しい音にこだわりましょう。
ちょっと値段は高くても、そこから得られるものは大きいです。
初めて買うなら「ペンタトニック」の木琴を
「ペンタトニック」という言葉をご存知ですか? これは音列の種類の1つです。
私たちが普段よく見かけるのは「ダイアトニック」という音列。
「ドレミファソラシ(ド)」の7つの音階でできているものです。
対するペンタトニックは、5つの音階でできています。
先ほどのダイアトニックの音階から「ファ」と「シ」を抜いた、「ドレミソラ(ド)」という音列です。
世の中はペンタトニックであふれていた!
このペンタトニックものすごいメリットがあるんです。
たとえば、適当にピアノを弾くと不快なメロディになってしまうことがありますよね。
このような現象、ペンタトニックではほとんど起きません。
適当に弾いてもキレイなメロディができてしまうのです。
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「こいのぼり」「チューリップ」「とんぼのめがね」などがそうです。
他にも、「あかとんぼ」「夕焼け小焼け」「げんこつ山のたぬきさん」「蛍の光」「あんたがたどこさ」「メリーさんの羊」など、数えきれないほどたくさんあります。
1歳からおすすめの「おもちゃ」の木琴・鉄琴7選!
それでは、1歳から楽しめる木琴をご紹介します。
木琴の特集ですが、鉄琴にもおすすめがあるのであわせてご紹介しますね。
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grillo グリッロ (1歳-)

イタリア語で「コオロギ」を意味するグリッロ。その名の通り、コロコロとした高い澄んだ音がします。工房で、職人さんがひとつひとつ木を削り調律している木琴。
金具を一切使わないので、聞こえるのは自然の木の響きだけです。
もうおもちゃではなく、本物の楽器ですね。バチは両側にヘッド(球)が付いているので、小さな子どもでも安心です。
デコアの鉄琴・ドミソ (1歳-)

手のひらサイズの小さなかわいい鉄琴。音板は3つと少ないですが、とてもキレイな音がするんですよ。
あるモンテッソーリの幼稚園では、遊びの後に目をつむってベルの音を聞くそうです。心を落ち着かせて、次の活動に移るためですね。
メロディを奏でることは難しくても、澄んだ音でリラックスさせてくれるデコアの鉄琴。耳を澄ませて、ゆったりとした時間を与えてくれる、そんな鉄琴です。
ペンタグロッケン (3歳-)

この鉄琴を作っているのは、プロの楽器も手がけている会社。自宅で本物の音を楽しむことができます。
ペンタトニックなので、適当に弾いてもちゃんとしたメロディに。自分でステキな曲が弾ければ、音楽も楽しくなりますよね。
バチと本体はひもでつながっているので安全。弾くことを楽しめる3歳くらいからがおすすめです。
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アウリスシロホン ダイヤトニック8音
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こちらの商品はダイヤトニック(ふつうのドレミファソラシド)。音階が多いのでいろんな曲を演奏することもできます。さらに、音板は全て取り外し可能。ダイヤトニックからペンタトニックにチェンジすることができる優れものです。
おさかなシロフォン
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かわいいらしい木琴ですが、良質な素材、専門家による調律など、こだわって作られた本格的な商品です。バチの両側を丸くしたり、音板の幅を広くしたりと、子どもが使いやすい設計になっています。
森のシロホンあそび

楽器としてだけでなく、遊びの要素も兼ねそろえた面白い木琴です。
音板を取り外して台座をひっくり返せば、すべり台シロホンに早変わり。木玉を転がして遊ぶことができます。
もちろんきちんと調律されているので、弾いても遊んでもキレイな音色を奏でてくれますよ。
エレファントシロフォン
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ぞうさんの形の木琴、その名もエレファントシロフォン。やわらかい色合いが、木特有の心地良い音とマッチしています。
木も塗料も技も、全て日本のもので作られたこだわりの商品です。
まとめ
たかが木琴、されど木琴。
運動神経や音感、言葉など、子どもの発達にとっても良い影響を与えてくれる、優れたアイテムなんですね。
1歳を過ぎたくらいから、おすすめできるおもちゃの木琴。
お子さんやお孫さん、ご友人へのプレゼントに、ぜひ木琴を買ってみてはいかがでしょうか?
STUDY PARK[スタディパーク]には、子どもたちの成長をサポートしてくれるおもちゃがたくさんあります。ショップにもぜひ遊びに来てくださいね。


