3歳ってどんな時期ですか?という質問にあえてひとことで答えるなら、みなさんはどう答えますか?
たいていの方は頷いてくれるはずですが、3歳以前の子どもはまだまだ「あちらの世界の住人」といった感じで、無意識の中で生きています。
そんな無意識の世界から抜け出して、はっきりした意識が芽生え始めるのが3歳だと、STUDY PARK[スタディパーク]では教えています。
あ、失礼しました。
正しくは「モンテッソーリ教育ではそのように教えています」です。
もちろん、わたしたちSTUDY PARK[スタディパーク]も同じ考えです。
さて、意識がはっきりするにつれ、3歳の心には自立心がむくむくと芽生えてきます。
たとえば、着替えを自分でしたがり朝の支度に時間がかかってママパパがイライラなんて場面も増えますよね。
自分で何でもしたがりますが、それをさえぎらず、辛抱強く見守ることこそママパパの大事な役割です。
筋力や体力もついてくるため、走ったり、飛び跳ねたりと動きもますます活発になります。
ここで怪我を恐れて過保護に接しすぎると、子どもの発達を妨げてしまいかねません。
できるだけ、のびのびと遊ばせてあげたいものです。
そこで重要になってくるのが、家にどんなおもちゃをそろえておくのかということです。
今まで使っていたおもちゃを「まだ遊べるから」と置いておくのではなく、3歳の子どもの成長を助けてくれるものをそろえてあげましょう。
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もくじ
3歳のおもちゃは、身体的・情緒的・知性的発達をふまえて選びましょう!
おもちゃは何となく買えてしまうもの。
でも、「今この子はこういう成長をしようとしている。だからそれをサポートするためにこのおもちゃを買おう」と、理由がわかればもっと意味のある買い方ができます。
そのために、まずは3歳の発達の一般的な特徴をみていきましょう。
身体的発達はもちろん、情緒や社会面、知性や感覚、それぞれにどのような成長が見られるのかを知れば、どうして今そのおもちゃが必要なのかがよくわかると思います。
3歳の身体面での成長
全身運動に関しては、筋肉とともに平衡感覚が洗練されるため、たとえば、階段の上り下りが一人でできるようになったりペダル付きの自転車も補助輪があればこげるようになります。
3歳以前は、歩く、持って運ぶ、座るなど大きな動き(粗大運動)をマスターすることが主な目的でしたが、それらの動きをさらに洗練させようするわけです。
また、手指もより器用に動かせるようになるため、ボタンのかけ外しにチャレンジしたり、ハサミが使えるようになる子どもも増えてきます。
- 筋力や体力の発達(走る、飛び跳ねる)
- バランス感覚が洗練される
- 平均台などの上を歩く
- 片足立ち、つま先立ちをする
- 階段の上り下りを手をつかずする
- ペダルを動かす乗り物に乗る
- 少し高いところから飛び降りる
- うしろ向きに歩く
- 小さなブロックを使った紐通しができる
- 縫いさしをする
- 形が分かる人や動物の絵を描ける(手首を使ってクレヨンで円を描く)
- ボタンのかけ外しをする
- はさみを使う
- スプーンやフォークを使う
- お箸を使おうとする
- 紙をふたつに折る
- ハサミを使う
ここに挙げているのはあくまで目安です。
子どもの成長には個人差がありますので、まだお子さんができないことがあってもあまり気にしないでくださいね。
3歳の情緒面・社会面での成長
自立心が芽生え、自分のことを「わたし」「ぼく」とはっきり呼ぶようになります。
それにつれ、自分の気持ちを身近な人に伝えることができるようにもなります。
幼稚園での集団生活も始まるため、友達や大人たちとの社会性を身につける時期でもあります。
ママパパをはじめとした大人たちがコミュニケーションを積極的にとることで成長がうながされます。
- 身近にいるお母さんや兄弟姉妹の真似をする
- 自我の発達で自己主張が強くなる
- 自立心が芽生え、能動的に動くようになる
- ガマンや許すことができる
- 反抗期が出てくる(真似をして口答え、反対のことをする)
- ごっこ遊びを始める
- 気持ちを伝えることができるようになる
- 集団のルールなど社会性を身につけ始める
3歳の知性面での成長
知性の発達もぐんぐんと見られます。
言語に関しては、3歳以前の興味の中心である話し言葉から、記号である文字へと興味が広がります。
モンテッソーリ教育的に言えば「文字に対する敏感期」です。
本のストーリーや主人公の感情が分かるようになったり、疑問に思ったことをすぐ質問するようになり「なぜ?どうして?」という質問攻めに合うママパパも多くなるころです(大変ですよね汗)。
数に対して興味を持ち始めるのもこのころです。
「3」「さん」といった数字ではなく、目の前に三つのものが転がっているという事実、「量」から親しんでいくとよいでしょう。
- 語彙の増加(2歳で300程度→3歳で1000語)
- 接続詞や「てにをは」を使い三語以上の会話ができる
- 絵本のストーリーがわかるようになったり、内容を記憶したりする
- 集中力もつきはじめる
- 図鑑のような本に興味をもつ
- ものの大小を比較する
- 数を数えようとする
- どうして?など質問をし始める
また、すべての知的活動の基本となる五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を洗練させるのも、この時期にやっておきたいことです。
質の良いおもちゃは子どもたちの未来への投資
3歳の子どもたちがどんな成長をするのかを、ここまででざっとおさらいしました。
ここからは、STUDY PARK[スタディパーク]いちおしのおもちゃをご紹介していきますね。
STUDY PARK[スタディパーク]が考えるよいおもちゃの条件はシンプルです。
- 安心安全なこと
- 機能と目的がシンプルなこと
- デザインが美しいこと
忙しい毎日の中でおもちゃを選ぶのは大変なことです。
でも、子どもたちの未来を明るくするため、そして子どもたちが大人になったときの社会を明るくするため!と思って、ぜひお子さまにぴったりのものを見つけてください。
3歳の身体の発達を助けるおもちゃ
手指の発達
手先がより器用に動かせるようになってくるこの時期。
考えながら指先や手首を使い、その訓練をうながしてくれるおもちゃを紹介します。
カラービーズ・6つの形
球、円柱、楕円など、6種類の形のビーズが70個も入ったひも通しのおもちゃ。
利き手でひもの先を固定しながら、一方の手でボタンを持って穴に通すため、一定時間手や指先に力を入れることが求められます。
素材は木の温もり溢れるザラザラとした手触り。
優しく鮮やかな色彩が触覚・視覚をも刺激してくれます。
細い紐にビーズを通していくことで、集中力をも高めることができます。
紐通しのおもちゃでは、2歳におすすめのPLANTOYSのレーシングビーズがありますが、こちらの「カラービーズ・6つの形」は、ピースも穴もひとまわり小さめ。
3歳にぴったりですが、もし紐通しがはじめてで難しいようであれば、PLANTOYSのレーシングビーズからスタートしてみてくださいね。
木の靴のタイアップシューズ
早いうちからちょうちょ結びの練習ができるタイアップシューズです。
一般的に幼稚園の年長さんでできるようになるので、3歳なら、最初は結んであるひもをひとつひとつ穴を通してほどいていくことから始めるのも◎
手先を正確に使う練習にもなります。それができたらママパパと結ぶ練習をしてみましょう。
ナット&ボルトII
手のひらでギュッと握れるサイズの円球を回しながら、ねじ回しを体験できます。
パーツを組み合わせてねじをひねったりゆるめたり、子どもが夢中になって遊べます。
1歳後半〜2歳からおすすめしているおもちゃですが、手が大きくなり器用さも増す3歳からが本格的にこのおもちゃで遊べる年齢です。
蛇口をひねったり、雑巾をしぼったりという、手先や手首を細かく使う機会がめっきりと減った最近の子どもたち。
手全般の運動を促すのにこんなにぴったりのおもちゃはありません。
小さなお子様のために、ぜひともご用意いただきたいおもちゃです。
ポックポック
ちいさな釘を指でおさえて狙って、もう片方の手でハンマーで叩く。
そうか、トンカチってむずかしい動きなんだねと気づかせてくれるおもちゃです。
目と手の協調動作を洗練させてくれるハンマートイの集大成ですね。
手のひらでギュッと握れるサイズの円球を回しながら、ねじ回しを体験できます。
パーツを組み合わせてねじをひねったりゆるめたり、子どもが夢中になって遊べます。
ギアボード
自分の好きなところに軸やギアを並べ替え、カラフルできれいな模様の歯車がぐるぐるまわる様子を見て遊べるおもちゃです。
ぐるぐるとまわるものを眺めるのが好きな子どもにはぴったり。
ギアを通す柱を変えることで、歯車の模様が変化するので、子どもの創造性も高まります。
ギアをさす柱が12本、ギアパーツが7つ、その上に乗せるかたちパーツが3つ入っています。
手指の発達という面では1歳からおすすめしているおもちゃですが、歯車のはたらきの理解(論理的な思考)という点では3歳にぴったりのおもちゃです。
STEM教育にもつながる好奇心を満たしてくれるのもこのおもちゃのポイントです。
マグタブ
小さな鉄球ボールが敷きつめられたボードにマグネットペンを近づけ、ひとつひとつのボールを引き上げながらお絵描きを楽しみます。
穴にペンをきちんと近づけないと球が浮かび上がってこないので、手首に力を入れながら固定する練習にもなります。
引き上げた球を押していくと、今度はプチプチと落ちていく音と感触に夢中に…。
子どもが大好きな、梱包剤のプチプチ遊びのような感覚をあじわえます。
いわずもがなですが、鉛筆持ちの練習にもぴったりですよ!
クリエイティブ・ペグボード
25個の穴があいた木製ボードに、5色違いのペグを挿して完成させます。
ペグを握り、力を入れながら穴に挿すことで、手の運動になります。
こちらも絶対におすすめしたいおもちゃです。
ペグで遊んだことがなければ、とにかくお試しください!
園で見ていても、子どもたちはたいていペグが大好きです。とても集中して遊びます。
2歳からおすすめしているおもちゃですが、3歳でももちろん楽しめます。
ペグには大小2種類があるので、子どもたちの発達にあわせて選ぶと良いでしょう。
ビーハイブ
カラフルで愛らしいハチを、同じ色の巣につまんで戻すおもちゃ。
3歳児にとって、ピンセットを上手に手に持ち、ハチをつまむのには集中力が必要です。
ころころとまるい形のハチなので、どこをつまめばいいか試行錯誤しなければなりません。
単純な遊びのようでいて、手指のちょっと複雑な運動と自分で考えて成し遂げる達成感を経験できます。
お箸の練習にもつながるとてもよいおもちゃですね。
平衡感覚を養う
平均台を歩けるようになったり、片足立ちができるようになったり、どんどん身体が発達してくる3歳児。
中でも、平衡感覚は、運動の基礎中の基礎です。
楽しみながら平衡感覚を発達させられるおもちゃを見てみましょう。
折りたたみ式ロッキングホース
おなじみのロッキングホースも3歳のバランス感覚を養うのにおすすめのおもちゃです。
白木の飽きのこないデザインで人気なのがこのPLANTOYS(プラントイ)のロッキングホース。
折りたたんで小さく収納できるのもうれしいポイントですね。
2歳ぐらいから5歳くらいまで長く使えるよいおもちゃです。
ストライダー(STRIDER)
小さいうちから使うことでいきなり補助輪なしで乗れるようになるともいわれている、「ペダルなし自転車」。
3歳児にとってペダルを大人と同じようにこぐことは難しいですが、ペダルなし自転車で平衡感覚を鍛えることなら可能。
ときどき足をついてバランスをとりながら、スーイスイと進む感覚がやみつきになります。
慣れてくると、スピード感を楽しむようになり、足をつかなくてもいい時間がどんどん長くなります。
3歳の情緒的・社会的成長を助けるおもちゃ
音やリズムを楽しむ
いろいろな音やリズムに触れることで、豊かな情緒が育まれていきます。
自由に楽しめる楽器、よい音が出る楽器を選んであげましょう。
ミュージカルバンド
お皿をスプーンで鳴らすと怒られる、と分かっていてもやりたがるこの時期の子ども。
そのフラストレーションが解消できる夢のようなミニバンドです。
ドラム、シンバル、ギロがセットになっているので、両手にバチを持って好き放題叩いて音やリズムを楽しめる!
一見騒がしい遊びですが、子どもはもっと良い音やリズムを求めて叩くため、集中力が高められ、達成感も味わえるでしょう。
木琴・鉄琴
とてもクオリティの高い木琴です。
正確な音程を出すためにとても細かい調整を人の手で行なっており、手間ひまがかかっています。
音はもちろんですが、見た目も美しいですよね。
子どもたちにはこういうセンスのよいものをどんどん使わせてあげたいものです。
「ペンタグロッケン」は質のよい木製の共鳴箱ならでは、耳に心地よくキレイな音を奏でてくれます。
これ、おもちゃではなく本物の楽器です。
本当に美しい音色で惚れ惚れしちゃいます。
5音でできた音階(ペンタトニックといいます)を採用しており、子どもが自由に叩いても自然なメロディが楽しめます。
ちなみに、馴染み深い「ぞうさん」や「チューリップ」などは、この音階で奏でられるので、慣れてきたらママパパと一緒に挑戦してみては!
ごっこ遊び
3歳は周りの大人の真似をしたがる時期です。
特に毎日ママの隣りで目にするお料理ごっこは格好の対象に。
楽しみながら、自立心も伸ばしてあげましょう。
PLANTOYSのおままごとキッチンシリーズ
ママがお料理している傍に気軽に運べる、折り畳み式の小ぶりのキッチンおもちゃ。
IHデザインのコンロが2つつき、フライパンとヘラで料理の真似っこができます。
電源を入れたり、加熱温度をあげたりすることを教えてあげれば、尚さらなりきって想像の世界に浸ることができるはず。
フライパンに、ふた付き鍋と小鍋、木べらにフライ返しまでついたセットです。
本物として使いたくなってしまうクオリティの高さで、ごっこ遊びも盛り上がること請け合いです。
なめらかな触り心地と洗練されたデザインのフルーツと野菜のセットです。
適度な重量感が本物の果物の重さを分からせてくれます。
ナイフでカットでするのももちろん楽しいのですが、両手でくっつけたり離したりするだけでも3歳さん大喜びのおもちゃです。
ドールハウス
箱庭的な楽しさと美しさで人気のドールハウス
おもちゃと呼ぶのは忍びないほどステキなドールハウスで、社会性を育くむなんて最高すぎます。
こちらのドールハウスは、風力タービンにソーラーパネル、リサイクル用ゴミ箱に太陽光と空気の循環を調節できるカーテンまで備えた先進のエコハウス!すごい!
エコを通じて環境問題までお話するきっかけになりますね。
こちらはユニット式で家の間取りを変更できるドールハウスです。
移動式階段、ソーラーパネル付き屋根、移動できる壁、ベッドルーム、リビング、バスルーム、キッチンとダイニングの家具が入ったセットです。
車と道のおもちゃ
男の子に人気のおもちゃといえば、車と道路ですね。車のおもちゃといえばプラスチックが主流ですが、こちらは優しい木製タイプ。
ボードゲーム
それまで1人遊び中心だったところに、お友達との遊びが少しずつ入ってくるのが3歳ごろ。
社会性を養うひとつの方法として、STUDY PARK[スタディパーク]ではボードゲームをおすすめしています。
みんなで盛り上がれるボードゲームは、いまコミュニケーションツールとして見直されています。
3歳でもかんたんに楽しめる、はじめてにうってつけのボードゲームをご紹介します。
果樹園ゲーム
みんなで協力して果樹園のくだものを収穫するゲームです。
サイコロを振って出た目と同じ色の果物を摘む。
カラスの目がでたらカラスのパズルがひとつ進み、パズルが完成するとゲームオーバーです。
シンプルルールで3歳さんにも簡単◎
こういうゆるやかな協力ゲームっていいですね。
うさぎのニーノ
突然の大雨でうさぎたちの巣が水浸しに、大変!ということでサイコロを振ってうさぎたちを助けていくゲームです。
いちばん多く助けた人が勝ちなんですが、サイコロ運だけなので勝敗もきつくなく、ケンカにはなりません。
うさぎの人形たちがほのぼのしてて、大人もいやされます。
クリエイティブ&クラフト
絵を描く、何かを作るといったクリエイティブな活動も3歳からはいろいろと楽しめるようになってきます。
ペベオのオーガニック粘土
コーンスターチが主成分でグルテンフリー。
合成着色料は不使用、すべて植物由来の天然色素で色付けされています。
完成した作品は、置いておけば固まります。
粘土の成分が気になる小さな子どもたちには、嬉しい粘土ですね。
フィンガーペイント スーパーセット
筆がうまく使えない2〜3歳の子どもたちも、自由に描く楽しさを体験できるのが「フィンガーペイント」です。
紙用と布用があり、布用は乾燥後アイロンがけすることで定着させられます。
もちろん安心安全素材です。
3歳の知性的発達を助けるおもちゃ
問題解決力を養う
3歳になったらぜひトライして欲しいのが、ちょっとむずかしいパズル系のおもちゃです。
1歳2歳向けのシンプルなものから、より複雑なものへステップアップしましょう。
複雑な分割関係を学ぶパズル
輪郭は、丸・三角・四角で同じなのに、中の分かれかたがちがう。部分と全体の関係を学ぶやさしいパズルです。
ピースも大きくつかみやすいので、手の器用さとは関係なくパズル要素に集中できるのがポイントです。
ASパターンブロック
数学的思考をベースに総合的な問題解決力を磨くのにおすすめなのが、はい、大人気のパターンブロックです。
正三角形や台形など6種類の基本図形をいろいろな向きに並べて形を作って遊びます。
やがて、正三角形を3つ並べると台形を置き換えられる、ひし形3つで六角形になる!といったことを発見し、どんどん夢中になっていきます。
組み立てクーゲルバーン
クーゲルバーンとはドイツ語で「玉の通る道」という意味。その名の通り、玉を転がしてゴールまで導くおもちゃです。
このクーゲルバーンは、自分で組み立てて道を作るんですが、簡単にはゴールまでたどり着きません。
どうしてうまくいかないのか、どうやったら改良できるのかを考えてはじめてゴールまで行けるんです。
粘りつよく課題に取り組む姿勢を身につけるのにおすすめの、3歳からのおもちゃです。
記憶力を伸ばす
3歳になると、見たものや聞いたことを記憶し、その記憶を自在に引き出す力が伸びてきます。
知性の引き出しをどんどん作るためにも、記憶力を鍛えるおもちゃをそろえてみましょう。
ペアカード
18組36枚のカードには、「くま」「ひつじ」「でんわ」など、子どもが馴染みやすいモチーフが。
木のカードならでは、やさしい手触りです。
同じ絵柄のカードを選んで合わせるメモリーゲーム(神経衰弱)は、子どもの認識力や記憶力を発達させてくれます。
言葉の数が増える時期なので、カードを選びながら名前を言う練習をするのもいいでしょう。
くみあわせドミノ
絵の続きをつなぎあわせるたびにまた新たな絵が現れて…。
まるで絵本を読んでいるような気分にさせてくれる、可愛らしい木のドミノ。
絵をつなぎながら、ストーリーを口にして言葉を覚えていく練習にもなります。
絵つなぎの方向もワンパターンではないので、子どもは合わせる位置や向きを考えます。
一度やると記憶をたどろうとするため、記憶力を鍛えることもできます。
手を使って記憶するロックボックス
何これすごい!と思わずうなってしまうのがこちらの木箱。
10個のとびらに10個の鍵がついてる!
とびらの開け閉めは子どもたちが大好きな活動です。それにくわえて鍵までついてるなんて・・・最高です。
ボックスの中に子どもが好きなものを隠してみましょう。どこに何があるか思い出せるかな?
秘密のかくれんぼと記憶遊びができる全3歳児が泣いた級のおもちゃです。
量と数の理解
3歳になると、おやつのクッキーを数えたりと、数に対して興味を持つ子が増えます。
日常的に数に触れるおもちゃを用意しておけば、どんどん数について理解を深めるはずです。
数を学ぶときに注意していただきたいのは、いきなり「3」といった数字や計算を教えようとしないことです。
まずはじめに子どもが理解すべきなのは、具体的な<量>です。
目の前に棒が3つ転がっているという事実ですね。
次にそれを「さん」「みっつ」と数える<数詞>を理解し、最後が記号である「3」という<数字>の理解です。
「1+1=2」という式を言えたとしても、それは「いちたすいちはに」という言葉としての理解だけかもしれません。
その点に注意して、STUDY PARK[スタディパーク]おすすめの数を学ぶおもちゃをご紹介します。
転がり落ちてくる数の箱
まっさきにおすすめしたいのが、現代のモンテッソーリ教具とも呼ばれるTAG社のこちらの教具。
数字と同じだけの穴が空いたボードにペグをさし、取っ手を引くとペグが転がり落ちてきます。
子どもたちが大好きなペグと落とすおもちゃにレバーという反則的な合わせ技!
面白がって何度も繰り返して遊びます。
具体量と、抽象的な数詞・数字の関係を学ぶことができる優れたおもちゃ(教具)です。
数える学習準備のおもちゃ
量と数詞・数字の理解が進んだ3歳後半〜4歳以降のお子様であれば、こちらのおもちゃをおすすめします。
20個のビーズ玉、数字の型はめパズル、点線数字をなぞるチョークボード、たし算・ひき算練習板から構成される教具です。
ビーズ玉で具体量を示し、それに対応する数詞・数字をパズルで、さらに計算まで表現できる、本当にすばらしいおもちゃです。
ナンバー 1-10
動物の数をかぞえて対応する数字パズルを選んではめたり、点線をなぞって数字の書き方を学んだりすることができます。
木でできた立体的な数字を手にとることで、数への親しみがうまれます。
数のゲーム
カードに描かれた「たまご」「ゆび」「ケーキ」などのモノの数と、数字とをひも付ける訓練ができる数ゲーム。
慣れてきたら、「ゆびはなんぼん?」「くまはなんにんかぞく?」など、いわゆる「数助詞」が自然に口をついて出る練習をするのもいいでしょう。
ここまでご紹介したおもちゃと比べると、具体量である絵が印刷であるため、やや抽象的理解を必要とします。
そのため、3歳後半から4歳くらいの子どもたちにおすすめとしています。
大きさ・形・色・音など感覚の整理と分類
ものの大小など感覚的な違いを整理し、分類できるようになるのも3歳ごろからです。
3歳以前の子どもたちは、こういった感覚的なものについて体験はしても意識することはできない、つまり理解していません。
ただし経験としては蓄積されています。
3歳以降は、その経験を整理して秩序だてていくんですね。
「目の前にある何か」という単純で具体的な理解から、分類してまとめるという高度で抽象的な思考力を手に入れるためにがんばる時期、ということです。
この力は、この先のすべての知的活動の基礎となります。小学校はもちろん、大人になってからもずっとです。
3歳ってとっても大切な時期!
ぜひぴったりのおもちゃを用意してあげてくださいね。
指先運動と注意力を育てるビーズセット
色違いのビーズをスペースごとに仕分ける遊びと、パターンカードと同じように並べる遊びを通じて、抽象的で論理的な思考力を養います。
ビーズは紐通しのおもちゃとしても遊べます。
手指の発達もサポートしてくれる、すばらしい教具です。
型はめボード・ベーシック
3種類の高さの「まる、さんかく、しかく」パズルです。
同じ形でも、高さが合わないと完成しません。
同じ形、同じ高さ、同じ色を組み合わせることで、分類することを学んでいきます。
WALTER イン&オン
計3グループの色と4種類の大きさのペグを白木のボードに挿して遊ぶおもちゃ。
高い低い、細い太いという概念と分類を学びます。
赤系、青系、緑系の系統色をそれぞれ重ねるとひとつになるので、色を合わせながら片付ける習慣も同時に身に付きます。
手の操作性から判断する音の筒
6個の異なる音がする筒が、赤青2セット合計12本収められています。
赤青で同じ音を見つけてペアにしたり、順番に並べる遊びを通じて、抽象的・論理的に考える力を養います。
細やかな音の違いをに気づくことは、言語や聴覚を洗練させることにも、もちろんつながります。
手で学ぶ秘密の箱
目で見えない「秘密の箱」の中で、手の触覚だけを頼りに図形を区別する教具です。
箱の天井がチョークボードになっていて、どんな図形を触っているのか描かせたり、逆に、描いた図形を箱の中から探したりして遊びます。
あえて視覚を遮断することで、触覚を洗練させることができるんですね。
集中する
ひとり遊びができるようになる時期とはいえ、集中力を続かせることがまだまだ難しい子どももいます。
どんな子でも夢中になることができ、集中力を発達させるバランスゲームをふたつをご紹介します。
どちらもグループ遊びを学ぶいい機会を提供してくれます。
勝ち負けにこだわらないことを学びながら、順番を待ち、他の子とコミュニケーションをとる第一歩としておすすめです。
ASバランスタワー
6色のブロックを積み木やドミノ倒しとして遊べるおもちゃ。
さらに、積み上げたタワーから、サイコロの色目と同じ色のブロックを抜いていきながら遊ぶこともできます。
サボテンバランスゲーム
サボテンを倒さずにつぎつぎと足していくゲーム。倒してしまうとそこでゲームオーバーです。
どのサイズのサボテンをどうくっつけるか、という戦略性が必要なゲームです。
失敗しても怒らずに、みんなで笑ってたのしむことを学びましょう。
その他、学びの環境として
ここまでたくさんのおもちゃをご紹介してきました。正真正銘、どれも3歳の子どもたちにおすすめのものばかりです。
ママパパに最後におすすめしたいのは、おもちゃを片付けるための環境づくりです。
部屋が整っている心地よさを幼いうちに覚えさせ、片付けのできる子に育てることは親の永遠の課題です。
お絵かきボード
イーゼルタイプのお絵かきボードです。
セラミックコーティングされたホワイトボードには、マグネットをくっつけることができます。
ひらがなや数字などのマグネットシールでお勉強するもよし、ペンで自由にぐちゃぐちゃと書くのもよしです。
お絵かきボードは使い方が万能で、小学生になっても使えたりと重宝します。
さいごに
モンテッソーリ的観点もふまえた、3歳におすすめのおもちゃを40種類ほどご紹介しました。
身体的、情緒・社会的、知性的発達の側面からお子さんの成長を見守り、今必要なおもちゃをそろえてあげることで、より良い成長を助けてあげることができるはずです。
STUDY PARK[スタディパーク]では、良いおもちゃを他にもたくさん取りそろえています。
ぜひ遊びにきてくださいね。