手のひらで算数脳がぐんと育つ!パターンブロックおすすめ4選。数学思考は遊びながら身につけよう

積み木でもない、パズルともちょっと違う。
パターンブロックをご存知ですか?
三角やひし形など6種類の形をしたパターンブロックは、一見積み木のようですが、遊ぶうちに算数・数学に強くなるおもちゃと言われています。

キーワードは「ハンズ・オン・マス(Hands on Math)」。
体験を通して学ぶ算数・数学という意味です。
幼いうちから数学的思考に親しめば、算数に強くなるのはもちろん、子どもの可能性を広げることにもつながります。

そしてなんといっても、楽しい、美しい!
正解も不正解もなく、子どもが思いつくままに創造力・想像力を発揮した作品は、まさしくアートそのもの。
そのまま飾っておきたい美しさがあります。

「うちは文系だから数学は無理」なんて決めつけはナンセンス。
楽しく遊びながら算数・数学、さらに芸術にも親しめる優れたおもちゃ、パターンブロックについて紹介します。

算数の教材としてアメリカで誕生

パターンブロックは1960年代、算数を効果的に理解するために、小中学校用の教材としてアメリカで開発されました。
6種類のブロック(正三角形、正方形、台形、六角形、平行四辺形、ひし形)で構成され、ブロックの各辺の長さは1インチ(約2.5cm)、角度は30度、60度、90度、120度、150度といずれも30の倍数になるよう計算して作られています。

ですから、角と角、辺と辺がピッタリと組み合わさり、さまざまな図形を作ることができます。
三角形と四角形を組み合わせるとどんな形になるのか、何をどう組み合わせたら正円ができるかなど、遊びながら図形感覚を養うことができるわけです。

それだけではありません。
例えば正六角形は、台形2つで作れますが、他にも三角形6つやひし形4つで置き換えることもできます。
答えは1つではなく、図形1つを作るのにもさまざまな組み合わせがあることを遊びながら発見できるのです。

そのうえ足し算・引き算はもちろん、割り算の概念も遊びながら自然と理解することができます。
パターンブロックが「算数・数学に強くなるおもちゃ」と言われるのも納得ですね。

「ハンズ・オン・マス」で算数を好きになる

日本の小中学校の算数の授業の多くは、教師の説明を聞き、問題を解き、公式などをひたすら暗記するスタイルです。
しかし学年が上がるにつれ、小数点や分数など目には見えない抽象的な概念が増え、授業についていけない子が増えてきます。
受け身の授業で、しかも理解できなければ楽しいわけはなく、算数・数学嫌いの子が増えるのも無理はありません。

そこで授業の中で自分で体験し、楽しみながら算数を学ぼう、という運動「ハンズ・オン・マス(Hands on Math)」が現場の教師の中から起こりました。
ハンズ・オン・マスの代表的な教材がパターンブロックです。

パターンブロックは、欧米ではすでにおなじみですが、近年、日本でも有名小学校などで取り入れられていますし、小学校受験にも活用されています。
特に筑波大学附属小学校は、他に先駆けて20年以上前から授業に取り入れています。
算数の授業でパターンブロックで図形を作ったり、敷き詰め遊びをしたりするそう。

このハンズ・オン・マスの考え、手で刺激を受け数学的思考を身につけていく過程は、モンテッソーリの算数教育にも通じます。
子どもは3歳ぐらいから数の敏感期が訪れますが、いきなり数を教えこむことをせず、さまざまな教具を使って数への理解を促すことがよいとされます。
例えば、目の前にビー玉が3つ転がっていたらそのビー玉を「量」としてとらえ(具体量の認識)、その量を「みっつ」という言葉(数詞)で表し、最後に記号として「3」と表す。
これらができて初めて数を理解したと言えるわけです。

体験を通して楽しみながら算数に親しみ、数学的思考を身につける。
日本でもこの教育法がもっと広まってほしいですね。

パターンブロックが育む数学的思考

パターンブロックは、幼少期に数学的思考を養うのにも役立ちます。
ここで言う数学的思考とは、「計算や算数ができること」ではありません。
情報を整理し、筋道を立てて考え、視点を変えたり、別の可能性に置き換えること。
頭の中でああじゃないこうじゃないと考え、試行錯誤するプロセスそのものが数学的思考なのです。

パターンブロックは、数を認識する前に、こうした数学的思考=算数・数学を理解する土壌が育むことが期待できます。

同時に次のような能力も養われます。

  • 数の認識
  • 図形の理解
  • 空間認識力
  • 問題解決力
  • 観察力
  • 集中力
  • 粘り強さ
  • 想像力
  • 構成力
  • 表現力
  • 創造力
  • 美的感覚
  • 手先の巧緻性

その影響は、数学的な能力はもちろん、人格形成や美的感覚、手先の器用さなどさまざまな分野に及びます。
楽しく遊びながらこんなたくさんの能力が養われるなんて、まるで夢のようですね。

2歳ぐらいから小学校高学年まで長く遊べる

パターンブロックは何歳ぐらいから遊べるのでしょうか?

「対象年齢:3歳〜」と表示されているケースが多いですが、2歳ぐらいから遊ぶこともできます。
縦に積み上げたり、色や形で作ってグループ分けをしたり、おままごとに使ったりとさまざまな遊び方ができますよ。
ただし、ピースは口に入れられるサイズですので、子どもが誤飲しないように注意を払う必要があります。

3歳以降は自由に敷き詰め遊びをしたり、付属のタスクカード(問題集)を見て当てはめて遊んでみましょう。
自分では思いつかない組み合わせなどを学べて、理解が深まります。
またパターンブロックは、小学校受験の試験にも取り入れられることも多いので、お子さんの小学校受験を考えているなら、普段から遊びに取り入れておくと効果的ですね。

小学校に入ってからも、パターンブロックは活躍します。
図形はもちろん、分数や小数点、面積の比較など、算数の授業の理解に役立ちます。
もしお子さんが算数でつまづくことがあれば、パターンブロックを使って一緒に問題に取り組んでみるといいですね。
より難易度の高い問題集を別途購入するのもおすすめです。

パターンブロックは厚みが均一なので、敷き詰めて模様(パターン)を作ることもできます。
世界のどこにもない、自分だけのオリジナルの模様を作るのも楽しいですよ。

パターンブロックの選び方

パターンブロックはさまざまなメーカーから販売されています。
おすすめは6種類(正三角形、正方形、台形、六角形、平行四辺形、ひし形)の形のブロックで構成されている商品です。
円形など違う形のブロックや、形の種類が少ない商品も存在しますので、間違えないようにご注意を。

商品を選ぶときの主なポイントは、【素材】【厚み】【ピースの数】です。

素材
木製とプラスチック製があります。
プラスチック製は安価で壊れにくく、水洗いできるので衛生的です。
一方、木製は適度な重みがあり、質感もよく、表面も滑りにくいため子どもが扱いやすいようです。
厚み
5mm、10mmの2種類があります。
どちらも敷き詰めて遊ぶ場合には大きな違いはありません。
立てて遊ぶ場合には、10mmの厚い方が遊びやすいですが、5mmに比べて少々かさばるのでその点も考慮しましょう。
ピースの数
多くは、150ピースや250ピースなどの量がパッケージされています。
一人で遊ぶなら150ピースもあれば十分ですが、きょうだいや友達など複数で遊びたい時には量が多いほうがいいことも。
しかしピースが多いと、遊ぶ時も収納も、当然スペースが必要になります。
ピースは後から追加することもできるので、最初は少ない量からスタートするのがおすすめです。

そのほか、マグネットが付いたタイプもあります。
マグネットのおかげでズレにくく、形が維持しやすいのが最大の利点です。
冷蔵庫や黒板などに貼り付けて遊ぶ場合にはマグネットがあると便利ですね。

おすすめのパターンブロック4選!

お待たせしました。
ここからはおすすめのパターンブロックをご紹介しますね。
パターンブロックのほかに、問題集もご紹介しています。

パターンブロックプラス(東洋館出版社)

東洋館出版社/150ピース

入門編にピッタリ、厚さ10mmの木製ブロックが6種類150ピースとタスクカード(問題集)、収納袋のセットです。
タスクカードの難易度の高い問題にどんどんチャレンジしていきしょう。

ASパターンブロック(アントンシーマー)

ASパターンブロック|3歳のパズル

アントン・シーマー/正方形のサイズ2.5cm 厚み1cm/木のおもちゃ

ドイツの木製おもちゃメーカー、アントンシーマーの商品です。
ヨーロッパ安全基準に基づいた塗料やワックスが使われており、口に入れても安心です。
厚さ10mm、6種類のブロックが250ピースとパターンブックが入っています。
125ピースのハーフサイズもあります。

パターンブロック(ラーニングリソーシーズ)

ラーニング リソーシズ/124個入り/プラスチック製

プラスチック製の6種類124ピースのパターンブロックと、36種類のデザインカードが入ったセットです。
厚さは5mmと薄いため、平面での使用に向いています。

図形モザイクパズル(くもん)

他の商品とは違い、正方形と三角形の2種類のブロックが48ピース入っています。
厳密に言えばパターンブロックとは違いますが、四角形と三角形だけでもさまざまな図形を作れることが学べます。
マグネット付きなので、盤にピッタリくっつきます。
メーカー推奨年齢は4歳〜ですが、シンプルなので1歳後半からでも遊べます。

『構成力をのばすパターンブロックタスクカード』(東洋館出版社)

パターンブロックの問題集です(パターンブロックは付属していません)。
5つのステップ、63種類の遊びのヒントが載っています。
すでにパターンブロックを持っていて、付属のタスクカードの問題をすべて解いてしまっって、新しい遊び方・並べ方にチャレンジしたい子などにおすすめです。

さいごに

数学的思考や空間認識力、美的感覚など効果をさまざまな視点から説明してきましたが。
何よりも大切なのは、子ども自身がパターンブロックを使って、楽しみながら遊ぶことです。
ブロックを敷き詰めたり、積み上げたり、自由に模様を作る。
ただそれだけでいいのです。
遊んでいるうちに、きっと子どもが自分で作る・気づく・発見する楽しさに夢中になっていくはずです。

子どもが小さければ小さいほど、大人も一緒に遊ぶと効果的です。
強制や押しつけは逆効果。
大人が楽しそうに遊んでいれば、子どももおのずと興味を持つはずです。
テレビや音楽は消して集中できる環境にすると、なおいいですね。

数学離れが深刻のようですが、数学は世の中のあらゆる現象を解き明かす、奥深くおもしろい学問です。
数学がなければ今の文明社会は何一つ成立しませんからね。

ぜひパターンブロックで一緒に遊んで、算数・数学に親しんでください!

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