子どものおもちゃとして誰もがイメージするものといえば「積み木」ですよね。
でも、最近はさまざまなおもちゃが出てきて、積み木は少し影が薄くなっているような印象を受けます。
STUDY PARK
そんな中、お子さんに積み木を買ってあげようと思っているあなた。
それ、素晴らしいチョイスです!
なぜなら積み木には、子どもの成長にプラスになることがたくさん詰まっているから。
もくじ
無限の可能性を持つおもちゃ「積み木」
昔ながらの木のおもちゃ、積み木。
シンプルだから、遊びも学びも無限大です。
電動など流行りのおもちゃは、遊び方が限られます。
始めの食いつきはいいのですが、すぐに飽きてしまうんです。
それに比べ積み木は、遊び方は自由そのもの。
年齢も選ばず、赤ちゃんから2歳、園児、小学生まで楽しめます。
積み木遊びで身につく6つのチカラ
積み木遊びでは大きく分けて6つのチカラが身につくと、STUDY PARK[スタディパーク]では考えています。
どれも子どもの発達、成長に大事なものです!
物事を「そうぞう」する力
積み木遊びをたくさんすると、2つの「そうぞう力」が身につきます。
創造力
物を組み立てたり、作り上げたりする力のことです。
「お城を作ろう」とイメージし、「どれを使ったいいか」を考え、「どうしたら崩れないか」と実際にやってみて作り上げる。これが創造力というものです。
想像力
こちらはイメージするチカラのことです。
たとえば、ただの四角い積み木。
イメージすれば、家にも車にも食べ物にも見立てることができます。
子どもが「これ!」と思ったものなら、何にでもなる。
シンプルな積み木だからこそできることですね。
「そんな風には見えないな」「それは無理だよ」と否定してしまうと、子どもの「そうぞう」はそこでストップしてしまいます。
子どものイメージや考えを、そのまま受け止めてあげるようにするとGoodです。
スポーツにも活かせる「空間認知力」
積み木は、空間認知力を身につけるのにぴったりのおもちゃ。
奥行きや高さを考えながら、積み上げたり組み立てたりする遊びだからです。
これは、物の大きさや位置、形、間隔などを正しく把握する力のこと。
地図を見て、それを空間に置き換えて考えることができるのはこの力のおかげなんです。
この空間認知力、スポーツ選手や建築家、クリエイターなど幅広い職業で活かすことができるもの。
楽しく積み木遊びをしながら将来の夢も広げられるなんて、素晴らしいですよね。
また、自転車に乗ったり絵を描いたり、片づけをしたりするのにも空間認知力が必要。
先ほどの職業に興味がなくても、身につけておいて損はない力なのです。
トライ&エラーで伸びる「やる気」
積み木はトライ&エラーにぴったりのおもちゃ
積み木が崩れてしまったら「どうしたらうまく積めるのか」と考えますよね。
そして、「順番を変えてみる」「下の積み木を大きくしてみる」など、その子なりの考えで再チャレンジ。
成功することが目的ではない
考えてチャレンジする、その過程が大事です。小さな失敗を体験することも大切です。
ですから、ママやパパは見守りに徹しましょう。
「そうじゃない」「ほらまた失敗した」とついつい言ってしまいそうになりますが、そこはぐっとこらえて。
何度もチャレンジして成し遂げた経験は、必ずやる気につながります。
諦めない気持ちは、どんなことにも活かせるはずです。
崩さないようにそーっと…「集中力」
高く積み上げた積み木の、てっぺんを乗せる瞬間。
大人でも息を止めて集中しますよね。
積み木はこの瞬間がいっぱい。
遊びそのものが、集中力を鍛えてくれるのです。
小さいうちは、2、3個積み木を積むだけでも難しいでしょう。
集中力は、さまざまな場面で必要です。
話を聞いたり、本を読んだり、勉強やスポーツをしたり…。
集中力があれば、それだけ夢中になることができ、いろんなことを吸収できるのです。
笑顔あふれる「達成感」
積み木で何かを作り上げた瞬間は、達成感でいっぱい!
そして達成感は、笑顔だけでなくやる気や自信も連れてきてくれます。
達成感は、必ず次へつながります。
「失敗するかもしれない…」と思うよりも、「またあの喜びを味わいたい!絶対できる!」と思えるようになれば、何事も頑張れますよね。
そして、達成感を大きくするには、ママやパパの声かけが重要。
できたものが、どんなに小さくてもいいんです。
「やったね!」「がんばったね!」と、ぜひ一緒に喜んであげてくださいね。
手や指先の発達にも◎
積み木は、手全体を使うおもちゃ。
つかんだりつまんだりして、握力や指先の力を鍛えることができます。
鉛筆で書いたり、箸で食べたり、ボタンを留めたり、日常生活では指先の動きが欠かせませんよね。
また、指先を器用に動かすためには、指先だけ鍛えてもダメです。
指先を使うには、手をその位置でキープするための腕の筋力が必要。
また、ちょうどいい強さで握るための握力やコントロール力も必要になります。
そーっと積み木を積む動作をイメージしてみれば、それらの力をすべて使っていることがわかるでしょう。
遊びながら指先まで鍛えることができるなら、こんなに嬉しいことはないですよね。
年齢に合った積み木の選び方
どんな遊び方もできる積み木遊びは、年齢問わず楽しめます。
ただ、年齢に合った積み木を選ぶことは大切。
上手に選べば、積み木遊びで得られるチカラはさらにアップします。
そのためにおさえておきたいのが、「基尺(きじゃく)」です。
買うときは基尺(きじゃく)をチェック
基尺とは、積み木の基本となるサイズのこと。
積み木セットの中の「一番小さい立方体の一辺の長さ」のことです。
基尺が4cmなら、そのセットの積み木は8cm、12cmなど、4の倍数で作られています。
積み木を後から追加で買うとき、基尺が同じだと気持ちよくそろうのでおすすめです。
年齢別のおすすめ基尺
誤飲などの事故を防ぐためはもちろん、積み木のおおきさは遊びやすさに直結します。年齢にぴったりの積み木を選びましょう。
0〜1歳
基尺が4cm、5cmのものを選びましょう。
積んで遊ぶというよりは、つかんだり舐めたりといった遊び方がメイン。
誤飲の心配もない、大きいものが安心です。
2〜3歳
基尺4cmがぴったりです。
3歳くらいからは、レンガタイプのブロックなど立方体ではないものを混ぜるのもおすすめ。
4〜5歳
基尺3.5〜4cmがおすすめです。
複雑なものをつくるためにはやや小さめなものが必要。必要なピース数も増えるので、収納面からも小さめ基尺をおすすめします。
その他、積み木選びのQ&A
基尺以外にも、気になることはアレコレあります。
STUDY PARK[スタディパーク]お店にこれまで寄せられた質問にお答えするかたちで、積み木選びのヒントをご紹介します!
材質のおすすめは?
0歳のうちは、布やコルク、はたまたお米の積み木なんてものもよいですが、1歳を過ぎたら木製一択でまちがいありません。
カラフルな積み木でもいい?
色は好みで大丈夫です。白木の積み木を中心にして、アクセントでカラー積み木を混ぜるのがおすすめです。
形はサイコロ(立方体)がよい?
はじめのうちは立方体で、慣れてきたら他の形も加えればOK。でもあまり気にし過ぎなくて大丈夫です。
レンガブロックは3歳以降がおすすめです。
角が丸い積み木がよい?
まず、ほとんどの積み木は面取りされて角が丸いです。
面取りされていないものはぴったりそろって気持ち良いですが、扱いには注意が必要なので、3歳以降がよいと思います。
ピース数はどれくらい必要?
1歳2歳のうちは10〜30ピースあれば十分ですが、迷うようなら30〜60ピースくらいのスターターセットを用意するのがいちばんです。
3歳になって積み木遊びが本格化したら、ぐっと数を増やしましょう。
たくさんの子どもたちが集まって遊ぶなら100ピースあるとすごく楽しいです!
年齢別おすすめの積み木10選!
年齢関係なく1歳からずっと長くつかえる積み木
さて、年齢別にご紹介!といっておきながらいきなりこれをご紹介するのはなんですが(笑)
1歳から5歳、6歳、小学生になってもずっと遊べる定番の積み木というものが、やはりあります。
まずはそちらをご紹介したほうがいいなと思いました。
BLOCKS・スターターセット
BLOCKS・スターターセットは、STUDY PARK[スタディパーク]通販でも人気の積み木。
バランスよくいろんな形の積み木が入ったいってみればバラエティパックなのです。
ピース数も62個と十分で、スターターという名前はついていますが、これだけでもずっと遊べてしまいます。
子どもの発達とおもちゃに関して歴史のあるブラザージョルダン社がドイツのSELECTA(セレクタ)にオーダーして制作している、SIMPLE IS GOOD の木のおもちゃです。
兄弟やお友達ともっとわいわい遊びたい、保育園・幼稚園や児童館に欲しいという方には、さらに大容量のBLOCKS・グランドセット(104ピース)もあります。
1歳児におすすめ積み木
さて、ではここからは年齢別のおすすめ、まずは1歳からです。
1歳児は、まだ舐めたり口に入れたりする時期です。
なので、一番は安全性を重視。
安全な素材や塗料を使っているか、角は丸く処理されているかなどをチェックしましょう。
積み木の数は少なくてもいいので、小さすぎず大きすぎず、手で掴めるサイズのものを。
色は鮮やかな方が興味をひきますよ。
スタックキューブ・のりもの
一面が開いている、箱のような形の積み木(といっても紙製)です。
いちばん大きい箱が13.5cm四方です。厚紙でできているので軽くて安全。
道や車が描かれていて、積んでつないでいくと楽しいですよ。
上手に積み上げれば高い塔も作れるので、いろんな楽しみ方ができます。
まずは「積みあげる」という遊びを、この大きな箱でやってみましょう。
GM 色と形つみき(5種)
Grimm’s(グリムス)社のカラフルな色が興味をひく積み木。
安全な塗料を使っているので舐めても安心です。
円柱や三角形など5種類の形がありますが、1歳のうちは立方体だけでOK。
年齢が上がるにつれて種類を増やしていってあげると、長く遊べますよ。
Grimm’s社の積み木(に限らず他の木のおもちゃも)はカラフルですが、他社のものに比べて発色がおとなしめなのが特徴です。こんな積み木で遊びながら色彩感覚も育てられたら幸せですね。基尺は4cmです。
赤ちゃんの積み木スペシャル
無垢材(丸太から切り出した木材のこと)にこだわったなかよしライブラリーの積み木です。皇室の愛子様もご愛用されていました。
桜、ナラ、カエデなどすべて国産の木でつくられています。
角を丸く削り、表面も丁寧に磨いて仕上げているので、肌触りはつるつる。
口に入れてもちょっと当たっても心配いりません。
もちろん塗料は天然のもので舐めても大丈夫です。
7か月頃から使える、まさに赤ちゃんの積み木です。
2歳児におすすめ積み木
1歳までとは違い、積み上げたりして遊ぶようになる2歳児。
上手に積めるように、形の揃ったものを選びましょう。
形も立方体だけでOK。
三角や円柱はなくてもいいです。
また、崩して遊ぶことを楽しむので、当たってもケガをしないように面取りや角の処理がしてあると安心です。
にじのキューブパステル・小・36ピース
基尺4cmの立方体の積み木。
形がすべて同じなので、上手に積み上げることができます。
色はまさに虹のように鮮やか!Grimm's(グリムス)特有のやさしい発色です。
並べてグラデーションを楽しむのもいいですね。
15キューブ
モノトーンで落ち着いた色の積み木。シンプルな分想像力が膨らみます。
数は15ヶと少なめですが、2歳児が何かを作るには十分なボリューム。持ち運びにもちょうどいい数ですね。
グラデーションになっているのには理由があります。積み木としての遊び以外に、数や面積、比率などの数学的要素を学習しやすくしてあるんです。
3歳児におすすめ積み木
ただ積むだけでなく、家や動物など何かをイメージして作るようになる3歳児。
三角形や直方体など、形の種類を2、3種類に増やしてあげるといいでしょう。
色はシンプルな方が想像力が膨らみます。
友達やママ・パパとも遊べるように、数も多めでいいでしょう。
レンガブロック・96・木箱入り
ささくれしにくい、丈夫なブナ材を使ったブロック積み木。直方体のみのシンプルなセットです。
この積み木は面取りをしていないので、すきまなく上手に積み上げることができますよ。
8ヶだけの少量や、逆に192ヶの大容量セットもあるので普通の積み木じゃ物足りないという方にもおすすめ。
基本積み木
直方体の積み木がなんと200ヶも!
大きなものを作るだけでなく、家族や友達と一緒に遊ぶこともできます。
この積み木のポイントは、3辺の長さが倍数になっていること。
1.3cm→2.6cm→5.2cmとなっていて、適当に並べていてもピタッと高さ長さが揃うようになっています。積み上げるのに向いているので、高い塔にもチャレンジできます。
4・5歳児におすすめ積み木
4・5歳児が作るものは大きいです。
高さや広さだけでなく、遊園地やお店、街全体を作るなど、イメージの規模も大きくなっていきます。
この年齢になると、小さい基尺のものでたくさん数があった方が楽しいですね。
形も、円柱や球体など、バリエーションを増やしてあげると遊びが広がります。
面取りはしていなくてもOK。
その方が積み木がぴったりと積めるので、大きなものを作るにはおすすめです。
X(エックス)BLOCKS
英語のXの形をした面白いブロック積み木。その名も「X(エックス)」。
横にしたり縦にしたり、工夫次第でいろんな積み方ができます。
普通の積み木にはない、新しい発想が生まれること間違いなし!
50ピース、100ピースのふたつから選べます。トイバックも付いているので積み木の収納にも困りません。
最初にご紹介した「BLOCKSスターターセット」とは同じシリーズです。もちろん基尺も同じなので組み合わせて遊んでいただけます。
ジオスタッキングロック
自然の岩のような面白い形をしたブロック積み木です。おもちゃの名前もブロックではなく「ロック(岩)」です。
6ヶと数は少ないですが、バランスをとらないといけないので積み上げるのはなかなか難しいです。
普通の積み木に慣れてしまった4歳、5歳くらいの子どもたちにとっては新しい刺激になりますね。
バランス感覚や集中力を養うのにぴったりのおもちゃです。
遊ばない時はお好みの形で置いてインテリアにもできますよ。
【番外編】保育園で使いたいおすすめ積み木
保育園や幼稚園では、積み木遊びは定番中の定番。
なんといっても、友達とみんなで力を合わせて作り上げるのは最高に楽しいですよね。
保育園・幼稚園向けには、安全に配慮しながらも大容量の積み木を選びました。
もちろん、家庭用で購入して思いっきり遊んでも全然OKです!
にじのステップブロック
4cmの基尺の積み木が、大小合わせて100ヶ入ったこちらのセット。
立方体から、長めの直方体まで5段階のサイズにわかれていて、積み方次第では迫力たっぷりスケールのあるものが作れてしまいます。子どもたちにとっては楽しくてしかたないでしょうね。
名前の通り虹のような色合いで、並んでいるだけでもキレイなGrimm's(グリムス)の積み木です。
レンガブロック・192
同じ大きさの直方体が192ヶ入った積み木のセット。
少し前でご紹介した「レンガブロック・92」よりさらに100個多いバージョンです。
面取りはしていないので、隙間なくぴったり並べることができます。
ささくれの出来にくいブナ材で、硬くて丈夫なのが特徴。たくさんの子どもたちに手荒く扱われても大丈夫だから、保育園や幼稚園でも長く使えます。
保育積木・全セット
立方体だけのAセット、三角だけのCセットなど、計7種類の積み木セットが1つになったものです。
ピースの合計は428!の大容量です。移動用の台車とふたもセットになっています。
全セットを1部屋に置くのではなく、年齢に合わせて各部屋1セットずつ置くのが良いでしょう。
積み木をシャッフルして、クラスごとに分けるのもおすすめですよ。
さいごに
子どもたちの定番おもちゃ、積み木。
長い間子どものおもちゃとして残っているのは、やはりイイものだからなんですね。
今回は年齢ごとに商品を紹介しましたが、これはあくまで目安。
誤飲などに注意すれば、同じ積み木を兄弟姉妹で使うこともできますよ。
たくさん種類があるものを買って、年齢に合わせて少しずつ出していくという方法もいいですね。
0歳から5歳過ぎ、好きな子なら小学生になっても遊べる積み木。
ママやパパも、一緒に何か作って遊んでみましょう。
きっと夢中になれること、間違いなしですよ。