でも、モンテッソーリ教育は幼児期で終わりではありません!本来は生涯にわたって続けられる「生き方の指針」なんですよ。
この記事では、モンテッソーリ教育が6歳以降もどう活かせるのか、卒園後の進路や家庭でできる継続のヒントを分かりやすく解説します。お子さまの未来を広げる関わり方がきっと見つかりますよ。
- モンテッソーリ教育に明確な終わりはなく、生涯にわたって続けられる「生き方の指針」です。
- 「6歳まで」が重要視されるのは、脳が爆発的に発達する乳幼児期が土台作りに最適だからです。
- 6歳以降は知的好奇心を探求する「コズミック教育」など、発達段階に応じた学びが続きます。
- 卒園後も、子どもの興味に寄り添う「おうちモンテ」で、家庭で考え方を取り入れ続けることができます。
なぜ「モンテッソーリ教育は6歳まで」と言われるの?
「モンテッソーリ教育って、何歳まで受けるのがいいの?」これは、多くの方が抱く素朴な疑問ではないでしょうか。
結論から言うと、モンテッソーリ教育に「何歳まで」という明確な終わりはありません。しかし、特に「0歳から6歳までの幼児期」が重要視されるのには、子どもの発達における特別な理由と、日本の教育環境という2つの側面が関係しているんです。
この2つのポイントから、なぜ「6歳まで」というイメージが強いのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
脳が爆発的に発達する「0歳〜6歳の乳幼児期」
モンテッソーリ教育で最も重要視されているのが、0歳から6歳までの乳幼児期です。
この時期の子どもは、あらゆることをスポンジのように吸収する「吸収する精神」という素晴らしい力を持っています。さらに、特定の能力をぐんぐん伸ばすのに最適な「敏感期」が次々と訪れる、まさに特別な時期なんですよね!
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この大切な時期に、子どもの自主性を尊重し、発達段階に合った適切な環境を準備してあげることが、将来の自己肯定感や学習意欲の土台を築く上でとても重要になります。だからこそ、モンテッソーリ教育ではこの乳幼児期を何よりも大切にしているというわけです。
日本のモンテッソーリ施設の現状
「6歳まで」というイメージが定着している背景には、日本のモンテッソーリ施設の現状も大きく影響しています。
実は、日本国内でモンテッソーリ教育を実践している施設の多くは、3歳から6歳の幼児を対象とした幼稚園や保育園が中心なんです。
そのため、小学校以降も継続してモンテッソーリ教育を受けられる環境が限られてしまうのが現実だったりします。こうした背景から、多くのご家庭で幼児期が一つの区切りとなり、「モンテッソーリ教育は幼児期まで」という認識が広まっているんですね。
モンテッソーリ教育は「0〜6歳の乳幼児期」が最重要と言われるのは、吸収する精神と敏感期があるから。日本では幼稚園・保育園中心のため、6歳以降の継続環境が限られることも理由の一つです。
【年齢別】モンテッソーリ教育の4つの発達段階

モンテッソーリ教育では、子どもの発達を科学的に捉え、それぞれの年齢に最適な環境を準備することを重視します。
マリア・モンテッソーリが発見した「発達の4段階」に基づいて、子どもの成長を追いかけてみましょう。
自分の子どもが今どの段階にいるのかを知ることは、親として最適な支援をするための第一歩になるはずです。
0〜6歳(乳幼児期):五感を通して世界を学ぶ
この時期の子どもは、スポンジが水を吸うようにあらゆることを吸収する「吸収する心」を持っています。
特に0〜3歳の前期は無意識的に、3〜6歳の後期は意識的に、周囲の環境から学び取っていくんです。
この発達段階で重要なのが、教具を使った「お仕事」と呼ばれる活動。
子どもは自ら選んだ活動に没頭することで、驚くほどの集中力を発揮し、後の学習の土台となる思考力や自立心を育むわけですね。
精巧に作られた教具は子どもの感覚を正確に刺激し、正しい理解へと導きます。
だからこそ、本物の素材に触れる機会を大切にしたいもの。
すべてを揃えるのは難しくても、質の高い木製玩具などを選ぶことで、豊かな感覚体験を支援できますよ。
6〜12歳(児童期):知的好奇心を探求する「コズミック教育」
幼児期を卒業し、小学校に上がるこの時期の子どもは、知的好奇心が爆発!
「なぜ?」「どうして?」と、世界の仕組みそのものに興味が向かい始めます。
そんな知性の芽を育むのが、モンテッソーリ教育独自の「コズミック教育」です。
これは、宇宙の始まりから生命の誕生、人類の歴史までを壮大な物語として学ぶ、なんともロマンのあるカリキュラムなんです。
子どもたちは物事の断片的な知識ではなく、すべてが繋がり合っているという大きな視点を得ることができます。
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この学習を通して、自分もこの大きな世界の一部なのだと知り、社会における自分の役割や立ち位置を自然と意識するようになるんですよ。
12歳以降(思春期・青年期):社会貢献を学ぶ「エルデ・キンダー」
これまでの学びを土台として、いよいよ社会の一員としての自分を確立していくのが思春期・青年期です。
モンテッソーリは、この大切な時期の教育として「エルデ・キンダー(土地の子ども)」という構想を提唱しました。
これは、学校という閉じた環境から出て、農場などで共同生活を送りながら実社会を学ぶという画期的なアイデアです。
自分たちで農作物を育てて販売するなど、経済的な自立を経験することで、社会に貢献する喜びと責任感を肌で感じます。
机上の学習だけでは得られない実践的な活動を通じて、子どもたちは強い自己肯定感を育み、社会で生きる力を身につけていくのです。
まさに、自立した人間への最終準備段階といえるでしょう。
- 0〜6歳:吸収する心で五感を通して世界を学ぶ
- 6〜12歳:コズミック教育で知的好奇心を探求
- 12歳以降:エルデ・キンダーで社会貢献を実践
モンテッソーリ園の卒園後、教育はどう続ける?

モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園を卒園した後、その教育方針をどのように続けていけば良いのでしょうか。
幼児期に育まれた素晴らしい力を、その後の発達や学習にどう繋げていくか。
これは多くの親御さんが考えるテーマだと思います。
一般の小学校へ進学する場合のメリット・デメリット
モンテッソーリ園で育った子が、一般的な小学校の環境に馴染めるのか、心配になる方もいるかもしれません。
モンテッソーリ教育で育まれた自主性や高い集中力、そして尽きない探求心は、小学校での学習活動において間違いなく大きな強みとなります。
自分で課題を見つけ、主体的に学ぶ力は、これからの時代にますます重要になる資質なんです。
一方で、先生からの指示で一斉に動く集団行動や、決められた時間割に戸惑いを感じる可能性もゼロではありません。
だからこそ、ご家庭での丁寧なフォローが、小学校生活へのスムーズな移行の鍵を握るというわけです。
一般的な小学校では集団行動や時間割通りの活動が求められるため、モンテッソーリ教育に慣れた子どもが戸惑う場合があります。家庭でのフォローが重要です。
家庭で続ける「おうちモンテ」のヒント
卒園後も、モンテッソーリの考え方を家庭での関わりに取り入れ続けることは、子どもの成長にとって非常に有益です。
「おうちモンテ」は、特別な教具がなくても実践できるんですよ。
例えば、子どもの「なぜ?」「どうして?」という疑問にとことん付き合い、一緒に答えを探す時間を持つこと。
リビングに図鑑や地図を置いて、いつでも手に取れる環境を準備するのも素晴らしい活動です。
子どもが興味を持ったことを、気の済むまで自由に調査・研究できる時間と空間を保障してあげましょう。
このようなコズミック教育の視点を取り入れた関わり方が、子どもの知的好奇心をさらに刺激し、学びへの意欲を育てていくんです。
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モンテッソーリ教具は高価ですが、それは子どもの発達のために精密に設計されているからです。
本物の木や金属、ガラスに触れる経験は、子どもの五感を豊かにします。
同じように、精巧に作られた高品質なおもちゃは、物事を深く観察する力や、大切に扱う心を育む上で、とても重要な役割を果たしてくれるのです。
「おうちモンテ」はいつまで続けるべき?

「おうちモンテッソーリって、いったい何歳まで続けるのがベストなの?」
子どもの成長とともに、そんな疑問が浮かぶ親御さんも少なくないのではないでしょうか。
実は、モンテッソーリ教育には「何歳で終わり」という明確な区切りはありません。
なぜなら、これは単なる早期教育法ではなく、子どもの自主性や自己肯定感を育むための「哲学」であり「生き方の指針」だからなんです。
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もちろん、子どもの発達段階や年齢によって、家庭での環境づくりや親の支援の仕方は変化します。
幼児期には感覚を磨く活動や日常生活の練習が中心になりますが、小学校以降は子どもの興味に沿った探求活動をサポートするような関わり方が重要になってきます。
つまり、子どもの発達に合わせて形を変えながら、生涯にわたって続けられる教育法だと言えるわけです。
モンテッソーリ教育に終わりはありません。これは子どもの自主性を尊重する「哲学」であり、発達段階に合わせて関わり方を変えながら生涯続けられる教育法です。
よくある質問

Q. モンテッソーリ教育は、本当に6歳で終わりではないのですか?
いいえ、明確な終わりはありません。モンテッソーリ教育は子どもの自主性を育む「哲学」であり「生き方の指針」です。そのため、お子さまの発達段階に合わせて関わり方を変えながら、生涯にわたって続けられます。
Q. なぜ特に「0歳から6歳まで」が重要だと言われるのですか?
0歳から6歳までの乳幼児期は、あらゆることをスポンジのように吸収する「吸収する精神」を持ち、特定の能力がぐんと伸びる「敏感期」が次々と訪れる、脳が爆発的に発達する特別な時期だからです。この時期の土台作りが非常に重要だと考えられています。
Q. モンテッソーリ園の卒園後、一般の小学校に進学しても馴染めますか?
はい、大丈夫です。モンテッソーリ園で育まれた自主性や探求心は、小学校での学習の大きな強みになります。ただし、一斉行動に戸惑う可能性もあるため、ご家庭での丁寧なフォローを通して、お子さまが新しい環境にスムーズに適応できるようサポートしてあげることが大切です。
Q. 小学校以降もモンテッソーリ教育を受けられる学校はありますか?
日本では数は限られますが、モンテッソーリ教育を導入している小学校(エレメンタリースクール)も存在します。お住まいの地域で情報を探してみたり、学校見学に行ってみるのもおすすめです。
Q. 家庭で「おうちモンテ」を続けるには、高価な教具が必要ですか?
必ずしも高価な教具をすべて揃える必要はありません!例えば、リビングに質の良い図鑑や地図を置いたり、本物の素材で作られたおもちゃを選んだりするだけでも、子どもの知的好奇心を刺激する素晴らしい「おうちモンテ」環境になりますよ。
Q. 小学生以上の子どもに「おうちモンテ」をする場合、具体的に何をすればいいですか?
お子さまの「なぜ?」「どうして?」という疑問に一緒に向き合い、図鑑やインターネット、時には図書館へ行って答えを探す時間を作ってあげましょう。興味を持ったことを、気の済むまで探求できる環境を整えてあげることが、何よりのサポートになります。
Q. モンテッソーリ教育を受けた子のデメリットはありますか?
デメリットというよりは、環境との相性の問題が考えられます。自主性を尊重されて育つため、指示通りに動くことが求められる画一的な環境では、戸惑いを感じるかもしれません。しかし、その主体性はこれからの時代を生きる上で、間違いなく大きな強みとなります。
Q. コズミック教育を家庭で取り入れるには、どうすればいいですか?
壮大な宇宙や生命の歴史がテーマの図鑑を一緒に眺めたり、博物館や科学館、プラネタリウムに足を運んだりするのがおすすめです。「すべての物事は繋がっているんだよ」という大きな視点で、お子さまの興味のタネを一緒に見つけてあげましょう。
まとめ
モンテッソーリ教育が「何歳まで?」という疑問は解消されましたか?
大切なのは、0〜6歳の特別な時期を最大限に活かしつつ、その学びを生涯にわたる「生きる力」へと繋げてあげる視点です。卒園は終わりではなく、新たな探求の始まりなんですね!
難しく考えすぎず、まずはお子さまが今、何に夢中になっているか、じっくり観察することから始めてみませんか?図鑑を1冊リビングに置くだけでも、素晴らしい「おうちモンテ」の第一歩になりますよ。お子さまの知的好奇心という名の冒険を、ぜひ一緒に楽しんでくださいね!



