「授乳の時間なのに、ぐっすり眠ってて起きない…」新生児の育児では、そんな場面がよくありますよね。ミルクや母乳が足りているか、どこか具合が悪いのではないかと、心配になってしまうママやパパは多いはずです。
でも、安心してください!多くの場合、赤ちゃんが気持ちよく眠っているだけです。この記事では、新生児が起きない時にまず確認したい3つのポイントから、やさしい起こし方、そして見逃したくない危険なサインまでを分かりやすく解説します。不安を安心に変えるヒントがきっと見つかりますよ!
- まず赤ちゃんの「顔色・呼吸・活気」「体重の増え方」「おしっこの回数と色」をチェックしよう。
- 起きない原因の多くは生理的なもの。でも、新生児黄疸や室温が影響している可能性も。
- 起こす時は「やさしい声かけ」から始め、環境を変えて五感を刺激するのが効果的。体を強く揺さぶるのは絶対にNG!
- 体重が減る、ぐったりしているなど「いつもと違う」と感じたら、ためらわずにすぐ病院へ相談を。
- 授乳のために起こすのを卒業する目安は体重の増加が順調なこと。自己判断せず医師に確認しよう。
まずはチェック!新生児が起きない時に確認したい3つのポイント
新生児が授乳の時間になってもなかなか起きないと、ママやパパは「ミルクが足りてないのかな?」「どこか具合でも悪いのかな?」と心配になってしまいますよね。
でも、多くの場合、赤ちゃんがぐっすり眠っているだけなので、過度に心配する必要はありません。
ただ、万が一ということもありますから、まずはこれからお伝えする3つのポイントを冷静にチェックしてみましょう!
このポイントを確認することで、ママやパパの安心にも繋がるはずです。
赤ちゃんの全身の状態はどうか(顔色・呼吸・活気)
授乳の時間に赤ちゃんがぐっすり眠っていて起きない時、まず最初に確認してほしいのが、赤ちゃんの全身の状態です。
具体的には「顔色」「呼吸」「活気」の3つを見てみましょう。
顔色が悪かったり、呼吸がいつもより速い、または苦しそうだったり、ぐったりしていて活気がないと感じる場合は、すぐに病院や地域の相談窓口、助産師さんに連絡してください。
もし、顔色も良く、呼吸も穏やかで、すやすやと気持ちよさそうに眠っているだけなら、少し様子を見ても大丈夫なケースがほとんどですよ。
体重は順調に増えているか
赤ちゃんの成長を知る上で、最もわかりやすい指標の一つが体重の増え方です。
新生児期は、1日に25g〜30gほど増えるのが一般的だと言われています。
もちろん個人差はありますが、母子手帳にある成長曲線のカーブに沿って、順調に体重が増えているかを確認してみましょう。
体重がきちんと増えていれば、赤ちゃんは必要な量の母乳やミルクを飲めていると考えられます。
もし体重の増え方が心配な場合は、授乳量や時間の間隔について、一度かかりつけの病院や助産師さんに相談してみるのがおすすめです。
ママ
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おしっこの回数と色はどうか
赤ちゃんがしっかり母乳やミルクを飲めているかを確認する、もう一つの重要なサインがおしっこです。
おしっこの回数と色をチェックすることで、水分が足りているかどうかを判断できます。
一般的に、新生児は1日に15〜20回程度おしっこをします。おしっこの色が透明か薄い黄色であれば、しっかり水分が摂れている証拠です。
逆に、おしっこの回数が極端に少なかったり、色が濃い黄色やオレンジ色だったりする場合は、水分不足のサインかもしれません。
便の状態も合わせて確認しながら、心配な時は専門家に相談しましょう。
- おしっこが十分に出ているか
- おしっこの色は薄い黄色か
- おむつがずっしりと重いか
- 顔色・呼吸・活気を確認する
- 体重の増え方をチェックする
- おしっこの回数と色を見る
- 顔色や呼吸はいつも通りか、苦しそうな様子はないか?
- 体重は1週間単位で、成長曲線に沿って増えているか?
- おしっこは1日に6回以上出ており、色は薄い黄色か?
- 肌や白目が極端に黄色っぽくなっていないか?
- 部屋が暑すぎたり寒すぎたりせず、快適な温度か?
- 服を着せすぎて汗をかいていないか?
- ぐったりして力がない、呼びかけへの反応が鈍いなどはないか?
- ママやパパが「いつもと違う」という直感はないか?
なぜ?新生児が授乳で起きない主な原因

心配の少ない生理的な理由
新生児はまだ睡眠のリズムが定まっていません。
そのため、一度深い眠りに入ってしまうと、なかなか目を覚まさないことも珍しくないんですよ。
特に夜中にぐっすり眠っているのは、昼と夜の区別がつきはじめた成長のサインかもしれません。
また、お腹がいっぱいになって満足している時も、すやすやと眠り続けます。
育児に奮闘するママと同じように、赤ちゃんも毎日一生懸命生きていて疲れるんです。
だから、ぐっすり眠っている時は、安心して少し見守ってあげましょう。
少し注意が必要な理由(新生児黄疸など)
新生児黄疸とは、赤ちゃんの皮膚や白目が黄色く見える状態のことで、多くの赤ちゃんに見られる生理的な現象です。
しかし、黄疸の数値が高くなると、赤ちゃんは眠りがちになり、母乳やミルクを飲む力が弱くなることがあります。
授乳の間隔が空きすぎると、排便の回数が減ってしまい、黄疸を悪化させる原因になることも。
そのため、ある程度時間を決めて優しく起こしてあげることが大切になってきます。
体重の増え方とあわせて、注意深く様子を見てあげてくださいね。
また、室内の温度が快適でない場合も、赤ちゃんは体力を消耗して眠り込んでしまうことがあります。
部屋が暑すぎたり、寒すぎたりしていないか、一度確認してみるのもいいかもしれません。
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病気のサインの可能性(低血糖・脱水など)
ぐったりしていて、どう呼びかけても起きない。
もしそんな様子が見られたら、すぐに病院へ連絡してください。
新生児が起きない背景には、低血糖や脱水といった病気が隠れている可能性もゼロではありません。
これは緊急性が高いサインかもしれません。
ママやパパが「いつもと違う」と感じる直感は、とても大切なんです。
以下のような症状が見られないか、チェックしてみてください。
- 顔色が悪い(青白い、土気色など)
- ぐったりして力が入らない
- 呼吸がおかしい(速い、浅い、時々止まる)
- おしっこの量が極端に少ない(長時間出ていない)
- 泣き声が弱々しい、または泣く元気もない
- 口の中や唇が乾いている
これらのサインは、赤ちゃんからのSOSです。
少しでも当てはまることがあれば、ためらわずにすぐかかりつけの病院や地域の相談窓口に連絡しましょう。
迅速な対応が、赤ちゃんの健康を守ることに繋がります。
【ステップ別】新生児のやさしい起こし方と注意点

ステップ1:やさしい刺激で声をかける
ぐっすり眠っている新生児を起こすとき、まず試してほしいのが「やさしい刺激」です。
ママやパパの優しい声は、赤ちゃんにとって何よりの安心材料なんですよね。
赤ちゃんの名前を呼びながら「ミルクの時間だよ」「おっぱい飲もうね」と、ゆっくり話しかけてみましょう。
同時に、手や足をそっと握ったり、指先で足の裏を優しくこするのも効果的です。
大切なのは、あくまで穏やかに、愛情を込めて触れること。
このスキンシップは、赤ちゃんの心の成長にも良い影響を与えてくれるんですよ。
ステップ2:環境を変えて五感を刺激する
やさしい声かけだけではなかなか起きない…そんな時は、少しだけ環境を変えて五感を刺激してみましょう。
急に強い刺激を与えるのではなく、あくまで自然に「起きる時間だよ」と教えてあげる感じです。
例えば、カーテンを開けて部屋に朝の光を入れるのは、とてもおすすめです。
昼と夜の生活リズムを整えるきっかけにもなります。
おむつが濡れていれば交換してあげるのもいいですね。
肌への刺激で、すっきりと目が覚めることも多いんですよ。
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授乳の時間が近づいたら、おむつ替えをしてみる。
この流れを育児のリズムに取り入れてみるのは、とても良い方法だと思います。
絶対にNG!危険な起こし方
赤ちゃんの体を強く揺さぶって起こすのは、絶対にやめてください。
「揺さぶられっ子症候群」という、赤ちゃんの脳に深刻なダメージを与えてしまう危険性があるからです。
これは本当に重要なことなので、パパや家族みんなで知っておく必要があります。
また、大きな音でびっくりさせたり、鼻をつまんだりするのもNG。
赤ちゃんに強いストレスを与え、睡眠リズムを乱す原因にもなりかねません。
- 体を強く揺さぶる
- 耳元で大きな音を立てて驚かせる
- 窒息の危険があるため鼻や口をふさぐ
赤ちゃんの安全と健やかな成長が何よりも大切です。
授乳の間隔が空きすぎて体重の増え方が心配な場合などは、自己判断で無理やり起こそうとせず、かかりつけの病院や助産師さんに相談してくださいね。
やさしい声かけとスキンシップから始めて、環境を変える刺激へと段階的に進めましょう。決して強い刺激は与えないことが大切です。
「授乳のために起こす」はいつまで?卒業の目安

ぐっすり眠っている新生児をわざわざ起こして授乳するのは、ちょっとかわいそうな気持ちになりますよね。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんは自分で「お腹すいた!」と泣いて起きることがまだ上手にできません。
体重をしっかり増やし、低血糖や脱水を防ぐために、時間になったら起こしてあげる必要があるんです。
では、この「起こして授乳」はいつ頃卒業できるのでしょうか?
明確な「何ヶ月になったら」という決まりはありませんが、いくつかの目安があります。
まず大前提として、出生時の体重に一度戻り、その後の成長曲線に沿って順調に体重が増えていることが大切です。
ただし、この時期には大きな個人差があり、医師によっても判断が分かれるところです。
- 出生体重に一度戻り、その後も順調に増えている
- 1日の授乳回数が8回以上確保できている
- おしっこが十分に出ていて、便も適度に出ている
- 起きたときにご機嫌で、母乳やミルクを元気に飲む
これらの様子が見られたら、夜の授乳間隔が少しずつ空いてきても大丈夫なサインかもしれませんね。
赤ちゃんの睡眠リズムも整い始める頃なので、無理に起こさず、ぐっすり眠っている時間も大切にしてあげましょう。
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とはいえ、育児に心配はつきもの。
特に授乳や体重のことはママやパパにとって大きな関心事ですよね。
もし少しでも不安に感じたら、一人で悩まずに、かかりつけの病院や地域の助産師さんに相談してみてください。
専門家からのアドバイスは、何よりの安心材料になりますから!
こんなサインはすぐ受診!病院に行くべき危険な症状

新生児期の赤ちゃんが授乳の時間になってもぐっすり眠っていて起きないと、「もしかしてどこか悪いのかな?」と心配になりますよね。
多くの場合、赤ちゃん自身の睡眠リズムによるものですが、中には注意が必要なケースもあります。
赤ちゃんの成長にとって、母乳やミルクから栄養を摂ることはとても大切なんです。
もし授乳間隔が空きすぎて、体重の増えが悪かったり、おしっこや便の回数が少なかったりする場合は注意が必要かもしれません。
ここでは、すぐに病院や助産師さんに相談すべき危険なサインをまとめました。
育児に疲れると、ママやパパも判断が鈍りがちですが、少しでも「おかしいな」と感じたら、ためらわずに専門家のサポートを求めてくださいね。
- 体重が全く増えない、または減っている
- おしっこの回数や量が明らかに少ない
- 肌の色が黄色っぽかったり、青白かったりする
- ぐったりしていて、泣く元気もない
- 呼吸がいつもより速い、または苦しそうにしている
- 呼びかけへの反応が鈍い
- 体温が38度以上ある、または36.5度未満と低い
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これらのサインは、赤ちゃんからのSOSかもしれません。
夜間や休日であっても、救急相談窓口や病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
赤ちゃんの命と成長を守ることが最優先です。
家族やパパと協力しながら、一人で抱え込まずに、いつでも相談できる場所があることを忘れないでくださいね。
新米ママ・パパの不安に。一人で悩まず専門家に相談しよう

新生児の育児、本当にお疲れさまです。
授乳の時間になっても赤ちゃんがぐっすり眠っていて起きない時、新米ママやパパは「このままで大丈夫かな?」と心配になりますよね。
ミルクや母乳の量が足りているか、体重はちゃんと増えているか、赤ちゃんの成長に影響はないか、次から次へと不安が押し寄せてくるものです。
特に初めての育児では、赤ちゃんの睡眠リズムも授乳間隔も、すべてが手探り状態。
「こんな時はどうすればいいの?」と一人で悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
でも、その心配、一人で抱え込む必要は全くないんですよ。
インターネットで検索すればたくさんの情報が見つかりますが、それが自分の子どもに当てはまるかは分かりません。
そんな時は、プロである専門家に相談するのが一番の近道なんです。
例えば、かかりつけの小児科や出産した病院、地域の保健センターにいる助産師さんや看護師さんは、育児の心強い味方です。
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相談する際は、以下のようなことを伝えるとスムーズです。
- 1日の授乳回数と間隔(昼と夜)
- ミルクや母乳を飲む量と時間
- 体重の増え方(母子手帳の記録)
- おしっこや便の回数と色、状態
- 赤ちゃんの機嫌や様子(泣く、ぐっすり眠るなど)
育児は決して一人でするものではありません。ママやパパが疲れる前に、家族はもちろん、地域のサポートを積極的に利用しましょう。
専門家に相談することで、安心して赤ちゃんの成長を見守れるようになりますよ。
よくある質問

Q. 授乳間隔は、最大で何時間くらい空いても大丈夫ですか?
明確な決まりはありませんが、一般的に新生児期は3〜4時間以上空いたら起こして授乳するのが望ましいとされています。特に体重増加が緩やかな場合や、黄疸の指摘がある場合は、時間を決めて授乳することが大切です。心配な場合は自己判断せず、医師や助産師に相談しましょう。
Q. 夜中ぐっすり眠っているのに、わざわざ起こして授乳した方がいいですか?
はい、特に生後1ヶ月頃までは、夜間でも3〜4時間間隔で起こして授乳することが推奨されます。新生児は一度に飲める量が少ないため、こまめな授乳で低血糖や脱水を防ぎ、体重をしっかり増やす必要があるからです。赤ちゃんの体重が順調に増えてくれば、徐々に間隔を空けていけるようになります。
Q. 新生児黄疸があると、眠りがちになるって本当ですか?
新生児黄疸は、赤ちゃんの体内のビリルビンという物質が増えることで起こります。ビリルビンは便と一緒に排出されるため、授乳間隔が空いて排便回数が減ると、黄疸が悪化することがあります。また、黄疸の数値が高いと赤ちゃんが眠りがちになる傾向があるため、意識的に起こして授乳を促すことが大切になります。
Q. いろいろ試しても起きません。何か効果的な起こし方はありますか?
まずはおむつを替えてみましょう。おしりを拭くときのひんやりとした刺激で目が覚めることが多いです。それでも起きない場合は、部屋を明るくしたり、手足を優しくマッサージしたり、服を一枚脱がせてみるのも効果的です。あくまで優しく、段階的に試してみてくださいね。
Q. 起こしてもすぐ寝てしまいます。ちゃんと飲めているか心配です。
赤ちゃんがウトウトしながらでも口を動かし、ゴクンと飲む音が聞こえていれば、ある程度は飲めていると考えられます。授乳後に満足そうな表情で眠っていたり、体重やおしっこの回数が順調だったりすれば、あまり心配しすぎる必要はありません。どうしても気になる場合は、一度授乳量を測ってみるのも良いでしょう。
Q. なぜ体を強く揺さぶって起こしてはいけないのですか?
赤ちゃんの首はまだすわっておらず、脳も非常にデリケートです。体を強く揺さぶると、脳が頭蓋骨に打ち付けられて損傷し、「揺さぶられっ子症候群(乳幼児揺さぶられ症候群)」を引き起こす危険があります。これは命に関わったり、深刻な後遺症が残ったりする可能性があるため、絶対にやめてください。
Q. 授乳のためにわざわざ起こすのは、いつ頃まで続ければいいですか?
明確な時期はありませんが、一般的に出生時の体重に戻り、その後も成長曲線に沿って順調に体重が増えていることが一つの目安になります。1日のトータル授乳量が足りていれば、夜中に赤ちゃんが欲しがるまで待っても大丈夫になることが多いです。ただし、自己判断はせず、1ヶ月健診などで医師に相談してから進めましょう。
Q. 病院に行くべきか迷った時、どこに相談すればいいですか?
まずはかかりつけの小児科や出産した産院に電話してみましょう。時間外でつながらない場合は、自治体が設けている子ども医療電話相談(「#8000」など)を利用するのも一つの方法です。緊急性が高いと感じたら、ためらわずに救急車を呼んでください。
まとめ
今回は、新生児が授乳の時間になっても起きない原因と、その対処法について詳しく解説しました。多くは赤ちゃんの睡眠リズムによるものですが、体重の増え方やおしっこの状態など、日々の観察がとても大切だということがお分かりいただけたかと思います。
一番大切なのは、ママやパパが一人で不安を抱え込まないことです。「いつもと違うかも?」という直感は、どんな情報よりも頼りになります。少しでも心配なことがあれば、ためらわずに小児科や地域の助産師さんに相談してくださいね。
この記事が、あなたの育児の不安を少しでも軽くするお手伝いができれば嬉しいです。さっそく、パートナーや家族にもこの記事を共有して、みんなで赤ちゃんの成長を見守っていきましょう!



